「2~3年ものが一番おいしいのに…」 三輪そうめんの賞味期限改竄で産地が苦悩 2008年6月10日 産経夕刊
http://sankei.jp.msn.com/economy/business/080610/biz0806101423007-n1.htm
中元商戦を目前に、三輪そうめんの老舗、奈良県桜井市の森井食品による賞味期限改竄(かいざん)問題が発覚し、業界がダメージを懸念している。食の安全が注目される中、農林水産省は「消費者をだます表示は許されない」と厳しい視線を向けるが、そうめんは本来保存食で、業界では「2~3年ものが一番おいしい」ともいわれる。今後は、品質に問題がなくても廃棄や家畜の餌になる可能性が高いという。
「そうめんは古ければ古いほどおいしいという世界で育ってきた。しかし、昨今の食をめぐる不祥事を考えると、業界の常識は通じなかった」。同社の森井一晶社長は6日、農水省から日本農林規格(JAS)法に基づく改善命令を受けて謝罪した。
同社は平成13年から、1年半の賞味期限で出荷した商品のうち返品分の中身をチェックした上で、賞味期限をさらに1年半先延ばしして再出荷していたが、改善命令を受けて今後は廃棄処分にするという。
業界では、食品検査機関とも協力してそうめんの品質保持について研究し、7年3月に賞味期限を3年半とする独自規定を設定。しかし、市場に出回る大半の商品については「購入者側の保存方法の悪さなどでカビが生えた場合、不信感を招く」として賞味期限を1年半としている。さらに、船場吉兆などの問題が相次ぎ、「古いほどよい」というそうめん特有の理屈は通じにくくなった。
もっとも、同業他社は「改竄・再出荷はあり得ない」と口をそろえ、桜井市内の別の業者は「一度出荷されたものは、消費者の信用を考えると二度と使えない。シーズン中に一生懸命売るしかない」と強調。返品されたそうめんは、品質に問題がなくても廃棄されるケースが多く、家畜の餌や飲食店への値引き販売などに回されることもあるという。
『そうめんは2~3年モノが一番おいしい』というのは、木箱に入った素麺を冷暗所など、適切な湿度と温度の元で管理することが大前提の話ですし、一軒家ならまだしもマンション住まいでは、ビニール袋入りの素麺を台所の棚などに置きっ放しにするなど、そもそも熟成させるための適切な環境にあるとは思えませんし、冷暗所のスペースを確保することも困難な現代で、しかも素麺がビニール袋でパックされ出荷されるような状況で、このような屁理屈?を唱えるのは、所詮は生産者の側に都合の良い論理ではないでしょうか。
例えは適切ではないかもしれませんが、安物のウイスキーを10年封を空けないまま物置などに放置しても中身が美味しくなるわけではありませんし、きちんと管理した2~3年ものと、工場やスーパーの倉庫などに放置されて結果的に2~3年経ってしまったものは全くの別物。
『廃棄されるのは勿体無い』という言い分もわからなくもありませんが、だったら、食糧難の海外の国に無償で譲り渡すなり、事情を詳しく説明した上で、半額程度で値段重視の顧客にさばいてもいいわけですし、私は、そうめん業者を庇うようなこのような記事が出てくること自体、却って消費者の不審と混乱を招くだけだと思うんですけどね…。
http://sankei.jp.msn.com/economy/business/080610/biz0806101423007-n1.htm
中元商戦を目前に、三輪そうめんの老舗、奈良県桜井市の森井食品による賞味期限改竄(かいざん)問題が発覚し、業界がダメージを懸念している。食の安全が注目される中、農林水産省は「消費者をだます表示は許されない」と厳しい視線を向けるが、そうめんは本来保存食で、業界では「2~3年ものが一番おいしい」ともいわれる。今後は、品質に問題がなくても廃棄や家畜の餌になる可能性が高いという。
「そうめんは古ければ古いほどおいしいという世界で育ってきた。しかし、昨今の食をめぐる不祥事を考えると、業界の常識は通じなかった」。同社の森井一晶社長は6日、農水省から日本農林規格(JAS)法に基づく改善命令を受けて謝罪した。
同社は平成13年から、1年半の賞味期限で出荷した商品のうち返品分の中身をチェックした上で、賞味期限をさらに1年半先延ばしして再出荷していたが、改善命令を受けて今後は廃棄処分にするという。
業界では、食品検査機関とも協力してそうめんの品質保持について研究し、7年3月に賞味期限を3年半とする独自規定を設定。しかし、市場に出回る大半の商品については「購入者側の保存方法の悪さなどでカビが生えた場合、不信感を招く」として賞味期限を1年半としている。さらに、船場吉兆などの問題が相次ぎ、「古いほどよい」というそうめん特有の理屈は通じにくくなった。
もっとも、同業他社は「改竄・再出荷はあり得ない」と口をそろえ、桜井市内の別の業者は「一度出荷されたものは、消費者の信用を考えると二度と使えない。シーズン中に一生懸命売るしかない」と強調。返品されたそうめんは、品質に問題がなくても廃棄されるケースが多く、家畜の餌や飲食店への値引き販売などに回されることもあるという。
『そうめんは2~3年モノが一番おいしい』というのは、木箱に入った素麺を冷暗所など、適切な湿度と温度の元で管理することが大前提の話ですし、一軒家ならまだしもマンション住まいでは、ビニール袋入りの素麺を台所の棚などに置きっ放しにするなど、そもそも熟成させるための適切な環境にあるとは思えませんし、冷暗所のスペースを確保することも困難な現代で、しかも素麺がビニール袋でパックされ出荷されるような状況で、このような屁理屈?を唱えるのは、所詮は生産者の側に都合の良い論理ではないでしょうか。
例えは適切ではないかもしれませんが、安物のウイスキーを10年封を空けないまま物置などに放置しても中身が美味しくなるわけではありませんし、きちんと管理した2~3年ものと、工場やスーパーの倉庫などに放置されて結果的に2~3年経ってしまったものは全くの別物。
『廃棄されるのは勿体無い』という言い分もわからなくもありませんが、だったら、食糧難の海外の国に無償で譲り渡すなり、事情を詳しく説明した上で、半額程度で値段重視の顧客にさばいてもいいわけですし、私は、そうめん業者を庇うようなこのような記事が出てくること自体、却って消費者の不審と混乱を招くだけだと思うんですけどね…。