ファイナンシャルプランナーのニュースチェック

日々のニュースをFPの視点からチェックしてコメントします

朝霞市長選 富岡氏が再選 4年間の実績アピール

2009-03-02 19:14:50 | Weblog
朝霞市長選 富岡氏が再選 4年間の実績アピール 2009年3月2日 埼玉
http://www.saitama-np.co.jp/news03/02/02l.html
 任期満了に伴う朝霞市長選は一日、投開票され、現職で無所属の富岡勝則氏(54)=自民、民主、公明、連合埼玉推薦=が、元自衛官で新人諸派の田村雄二氏(62)を破り、再選を果たした。大きな争点がなく、有権者の関心はいまひとつで、投票率は25・88%と過去最低だった前回(二〇〇五年)の22・65%を3・23ポイント上回るにとどまった。
 富岡氏は塩味前市長の引退を受けて、県議から転身し、〇五年に初当選。前回に引き続き今回も自民、民主、公明、連合埼玉の推薦を受け、優位な選挙戦を展開。マニフェストでは三つの視点からなる「やさしい街づくり」をキーワードに、乳幼児医療費の無料化の拡大、高齢者バス共通カード配布、専門家らによる障害児の教育支援体制の充実を盛り込んだ。自主防災組織の推進や小学校の複数担任制導入など四年間の実績をアピールし、支持を確実に広げた。
 市民にさまざまな意見がある米軍キャンプ跡地利用については、建設予定の国家公務員宿舎内の休日・夜間診療所の設置や花火のあがる総合公園整備を掲げた。
 一方、田村氏は「投票率を上げたい」と立候補し、組織を持たないで選挙を戦った。キャンプ跡地の公園化に反対し、一千万人分が収容できる国営納骨堂の建設や市がNHK受信料を一括払いすることなどを訴えたが及ばなかった。
 当日有権者数は九万九千五百九人(男五万一千百九十二人、女四万八千三百十七人)で、投票者数は二万五千七百五十三人(男一万二千九百三十三人、女一万二千八百二十人)。
■朝霧市長選開票結果■
20165 富岡 勝則
3958 田村 雄二



 朝霧市は、東京都練馬区や埼玉県南部の志木市・和光市・新座市などに隣接する人口12.7万人の小さな自治体で、市長選挙は現職の富岡 勝則氏に新人の田村雄二が対抗する形になったのですが、結果は20165票を獲得した現職の富岡氏が3958票を獲得した田村氏を圧倒して再選を決めました。
 まあ、こちらの選挙は前回同様自由・民主相乗りの無風選挙区で事実上の信任選挙だったのですが、前回同様今回も与野党相乗りの富岡氏が圧勝に終わったようですね…。

 この自治体も1967年3月に町から市に昇格してからは合併をしておらず、かっては朝霧市・志木市・新座市との合併話もあったようですが、合併の是非を決める住民投票が行なわれた時に朝霧市や志木市では賛成多数、新座市でも過半数の賛成を得たものの、和光市で77%が反対に回ったため合併は否決されてしまいそのままという経緯があるのですが、合併までいくかどうかは別としても、介護保険や消防などある程度広域化したほうが効率が良いサービスなどは都市部ということもありお互いが連携した方が何かと都合が良いケースも十分考えられるでしょうし、再選を決めた富岡氏がどのような市政運営を行っていくのか要注目です。

越前町長に関氏 大差で再選 宮崎氏に1万票差

2009-03-02 19:08:04 | Weblog
越前町長に関氏 大差で再選 宮崎氏に1万票差  2009年3月2日 福井
http://www.fukuishimbun.co.jp/modules/news2/article.php?storyid=6468
 任期満了に伴う越前町長選と町議選は1日投開票が行われ、町長選は現職の関敬信氏(66)=同町織田=が1万2485票を獲得、新人の宮崎昭氏(58)=福井市光陽4丁目=に1万票以上の大差をつけ、再選を果たした。投票率は79・04%だった。
 関氏は町内の経済、農業団体など約150件の推薦を得た。1期4年間の実績をもとに、教育振興、住環境整備、地域社会の再構築など課題へ取り組む意欲を示し、支持を訴えた。
 一方、宮崎氏は、同町とのかかわりはなかったが2338票を獲得、関町政への批判票を取り込んだ形となった。
 関氏は午後9時25分ごろ、同町東内郡1丁目の選挙事務所に到着。ステージに登壇し、集まった約200人の支持者らと万歳を行い、当選を喜んだ。関氏は「勝利の喜びをかみしめ、初心を忘れずに、全力で町の発展に努力したい」と意欲を述べた。
 町議選は定数が6削減され、前回旧町村ごとに設けられた選挙区を撤廃して争われ、現職15人、新人5人の計20人(立候補者21人)が決まった。
■越前町長選開票結果■
12485 関敬信
2338  宮崎昭



 福井県越前町は、2005年2月に旧越前町と織田町・朝日町・宮崎村の3町1村が合併して誕生した越前焼陶器の産地として有名な人口2.3万人の福井市や鯖江市・越前市などに隣接する自治体で、町長選挙は旧織田町長出身で初代新越前町長となった現職の関敬信氏に、新人で会社役員の宮崎昭氏が挑戦する形になったのですが、 事実上の関氏の信任投票状態となり、1万票以上の大差をつけて関氏が再選。
 『子育て支援センターの充実など子育て環境の整備、地域の連帯感醸成のためのコミュニティーセンターの整備、総合事務所の廃止を含む行財政改革』などの公約を掲げた関氏が、越前町との関わりはないものの、「このまま無投票ではやり場のない思いの方もいる。関町政への批判票の受け皿として今後の行政の参考にしてほしい」と出馬を決めた宮崎氏を大差で破る形になりましたが、地元民から見れば、縁もゆかりもない方がいきなり立候補しても戸惑うだけでしょうし、まあ、勝負は最初から見えていたのかな…とも思いますね。

上牧町長に今中氏

2009-03-02 19:04:30 | Weblog
上牧町長に今中氏 2009年03月02日 朝日
http://mytown.asahi.com/nara/news.php?k_id=30000000903020001
◆財政再建訴え初当選
 いずれも無所属新顔の2人の争いとなった上牧町長選は1日、投開票され、前町企画建設部長の今中富夫氏(58)が、前町議会副議長の服部公英氏(51)を破り、初当選を果たした。今中氏は悪化する財政の立て直しなどを訴え、支持を広げた。当日有権者数は1万9521人、投票率は52・86%で、過去最低だった前回の28・20%を大幅に上回った。
 当選を決めた今中氏は事務所で支持者と万歳をして喜び、「町の再生のため全力で取り組んでいきたい」と声を弾ませた。同町長選をめぐっては、現職の杉田重雄町長(70)が今期限りでの引退を表明。過去の建設投資のしわ寄せなどで、早期健全化団体に転落の恐れがある町財政の再建が大きな課題だった。
 今中氏は団体や政党の推薦は受けなかったが、超党派の町議7人の支援を受け、住民との直接対話を重視した選挙戦を展開。杉田町長が進めた町営グラウンドなどの売却計画の凍結を掲げる一方、収納率の向上や人件費削減などで財政再建を進めると強調。「まちづくり住民参加基本条例を策定し、明るく元気な町を」と呼びかけた。
 服部氏は「町長給与の半減、職員給与・手当の2割減」「遊休地の売却」などを訴えたが、及ばなかった。
■上牧町長選開票結果■
 当 5992 今中 富夫 58 無新
   4128 服部 公英 51 無新      =確定得票



 奈良県上牧町は、奈良県北西部の香芝市などに隣接する人口2.4万人の小さな自治体で、奈良市へは北東約20km、大阪市へは約25kmの距離にあることから2005年頃までは人口が増え続けていた地域なのですが、現在3期目の杉田重雄町長(70歳)が今期限りで引退することを表明したため、元町職員の今中富夫氏と元町議会副議長の服部公英氏による2新人の争いとなったのですが、『町財政の建て直しや情報共有・住民のためのまちづくり』を訴えた今中富夫氏が5992票を獲得し、『行政改革・財政再建や町長報酬の5割カット』を訴えた服部公英氏(4128票)を上回り初当選しました。

 まあ、こちらの自治体も、単独で町制を引くには、いささか自治体の規模が小さく、また上牧町自体 1972年に村から町に昇格してから合併を経験しておらず、かっては生駒郡の斑鳩町・安堵町・三郷町・平群町と北葛城郡の上牧町・河合町が一緒になって人口15万人の西和市を作るという構想があったものの、王寺町・斑鳩町・平群町で実施された住民投票の結果、財務状況が良好である王寺・斑鳩両町で反対票が多数となり、両町が合併協議会を離脱したため、合併話はお流れになってしまったという経緯があるのですが、河合町や王子町といきなり合併話は無理でも介護保険や消防など広域行政協力をすることは真剣に検討しても良いと思いますが、新町長はどのような町政運営を行なってくれるのでしょうか。

大紀町長に谷口友見氏 投票率90.07%

2009-03-02 18:57:32 | Weblog
大紀町長に谷口友見氏 投票率90.07% 2009年3月2日 伊勢新報
http://www.isenp.co.jp/news/20090302/news02.htm
 任期満了(三月十二日)に伴う大紀町長と町議選(定数一六)は一日、投票があり、即日開票の結果、町長選は無所属新人で元紀勢町長の谷口友見氏(69)が、同新人で元愛知県議の谷口守行氏(59)を破り、初当選を果たした。
 当日有権者は九千七十七人(男四千二百十五人、女四千八百六十二人)で、投票率は90・07%だった。
 合併初代町長の柏木廣文氏の勇退表明を受けて、前回選挙で柏木氏に苦杯を喫した谷口友見氏が再挑戦し、柏木氏の支持組織を事実上引き継いだ谷口守行氏と、共に同町錦出身の二人が激戦を展開した。
 友見氏は、旧紀勢町長通算四期十五年の経験を踏まえ、「町財政の立て直しを図る」と訴え、地盤の錦地区での優位をもとに、大内山や大宮地区でも前回以上に票を伸ばした。
 午後十時半すぎ、崎にある友見氏の選挙事務所に当選確実の一報が入ると、詰め掛けた支援者からどよめきと歓声がわき起こった。
 友見氏は、「四年間待ちました。必ずよい町にします。この勝利は皆さんの勝利です」とあいさつ。「支援者の足の勝利。草の根でコツコツと歩いてくれたおかげです。中傷など逆風の中で、支持を呼びかけてくれた。就任したらまず最初に子育て支援、次いでCバス運行に取り組みたい」と喜びの表情で、町政への決意を語った。
 一方の谷口守行氏は、愛知県議四期の実績と柏木氏の支持組織を柱に、立ち遅れを取り戻して急追し、「しがらみのない大紀町」を訴えたが及ばなかった。落選が確実になると、滝原の選挙事務所に午後十時半すぎに姿を見せ、支持者らにあいさつ。「敗戦は私自身の不徳の致すところ。皆さんには全力を尽くしていただき、ここまでこれたが、申し訳ありませんでした」とわびた。



 三重県大紀町(たいきちょう)は、三重県中南部に位置し、2005年2月に、大宮町・紀勢町・大内山村が合併してできた人口1万人の町ですが、旧大宮町長で初代大紀町長を務めた柏木広文氏が高齢のため出馬を見送ったため、前回の選挙にも出馬して敗れた元旧紀勢町長の谷口友見氏と元愛知県議の谷口守行氏の新人2人が出馬する谷口対決になったのですが、前回の選挙の雪辱を果たす形で元旧紀勢町長の谷口友見氏が4441票を獲得し、谷口守行氏(3633票)を破り初当選。
 ちなみに、谷口友見氏は1986年から旧紀勢町長を4期15年間務めるも、2期目に原発推進姿勢が批判されて落選。その後94年に返り咲いて以降3期連続当選するも、4期目には不要な新庁舎を自らがオーナーを務める会社が請け負って建設したため、住民訴訟で損害賠償金を支払わされる不祥事もあり、前回の町長選では柏木氏に敗退したという経歴の持ち主で、もう一方の谷口守行氏も、民主から自民への転向組で、2000年の衆議院選挙に愛知2区から自民党公認で立候補するも落選。妻の公選法違反(買収)で連座制が適用され、同一選挙区から5年間立候補禁止の判決を受けた方。
 投票率が9割を超えることでもわかるように、地元の関心は非常に強かったとは思いますが、その反面、(失礼な言い方になるかもしれませんが)クリーンな政治を期待する方には正直どちらに投票するか選びにくかったのではないかとも思うのですが、最後は旧紀勢町長としての実績を評価された谷口友見氏が信任を得たといったところでしょうか…。

 まあ、この地域でも人口の減少が止まらず、かといって財政状態も良くない(平成18年度統計の財政力指数財政力指数が0.216、自主財源割合も19.2%と県内29市町の最下位。町民一人当たりにおける地方債地方債現在高は919351円と29位の川越町(86551円)の10倍以上!)自治体のため、バラマキ政策は到底不可。どう町制を立て直していくかは中々難しいものがあると思いますが、それだけに新町長がどうメリハリをつけた町制運営を行なってくれるのか注目が集まりそうです。

鴨川市長選 片桐氏が初当選

2009-03-02 18:49:40 | Weblog
鴨川市長選 片桐氏が初当選 2009年03月02日 
朝日 http://mytown.asahi.com/chiba/news.php?k_id=12000000903020001
毎日 http://mainichi.jp/select/seiji/news/20090302k0000m010069000c.html
 鴨川市長選は1日に投開票され、無所属の新顔で旧天津小湊町長片桐有而氏(61)が、いずれも無所属の新顔で前市議須田厚氏(49)、元新聞販売所経営宇山光弘氏(52)を破り、初当選を果たした。当日有権者数は3万520人、投票率は59・36%(前回は無投票)だった。
 片桐氏は同日夜、当選が決まると、同市内浦のホテルで集まった支持者らを前に「一人ひとりの声を大切に、明るく元気な鴨川市づくりに邁進したい」と抱負を語った。
 同市は、旧天津小湊町との合併前の旧市時代の4期を含めた本多利夫市政5期約20年の評価と、今後のまちづくりが争点となったが、有権者は本多市政の継続を選択した。
 片桐氏は終始、本多市政の継承と発展が「合併のパートナーであった私の務め」と説き、本多氏の厚い支持層を取り込んで当選を果たした。
 同陣営は自民党をはじめ各種団体など30近い推薦を取り付け、本多市長を選挙対策本部長に担ぎ、過半数の市議を取り込むなど、盤石な態勢を敷いた。
 須田氏は、市財政を借金漬けにした本多市長のハコモノ行政を厳しく批判して支持を広げたが、先の県議選のシコリなどから支持基盤であったはずの民主党票をまとめきれなかった。
 宇山氏は出馬の決意が告示の直前で出遅れたことなどが最後まで響いたが、小、中学校の統廃合に的を絞って反対し、組織に頼らずに地道に持論を訴える姿勢が一定の支持を集めた。
 同市長選は旧鴨川市時代を含め過去4回、無投票が続いた。投票率は前回、投票が行われた1990年7月選挙が73・17%で、これまでの最低は旧鴨川市が発足後最初の1971年4月選挙が60・89%で、今回はさらに下回った。
当 9493 片桐 有而=無新<1>[自][公]
  7477 須田  厚=無新
   884 宇山 光弘=無新



 千葉県鴨川市は、県南部の勝浦市などに隣接していて、2005年2月に安房郡天津小湊町と合併し、新鴨川市としてスタートした人口3.5万人の半島沿いにある地方都市ですが、市長選は旧鴨川市時代から連続4期無投票当選を果たした現職の本多利夫氏が引退を表明したため、元天津小湊町長を2期勤め自民・公明が推薦に回った片桐有而(ゆうじ)氏と、連合千葉や民主党関係者などが支持する市議会議員の須田厚氏、会社役員の宇山光弘氏の3新人による実に19年振りの選挙戦となったのですが、 元天津小湊町長だった片桐有而氏が9443票を獲得し、須田厚氏(7477票)、宇山光弘氏(884票)の両氏を破り初当選しました。

 ちなみに、片桐氏は「人間尊重の心を大切にし、市民優先の理念を持って老人に憩いと安らぎを、女性と青年には夢と希望を、さらに子どもたちには明るい未来と安全を保障する市政を目指したい」と主張し、浜田靖一防衛相や石井準一参院議員・亀田郁夫県議のほか、今期で引退する本多利夫市長も応援にかけつけるオール与党体制だったようで、一方連合千葉や一部民主党議員の支持を受け対抗馬となった須田氏は『市の借金が債務保証も含めて280億円にのぼることを指摘し「財政健全化に向けた方針転換をしないといけない。小手先の対策ではもはや立ちゆかない。今ならまだ間に合う」と主張。合併による住民サービスの地域格差については、旧市町間の均衡ある発展を』と訴えたものの、現職市長も応援に回った厚い壁を覆すことはできず。
 宇山氏は『商店街の活性化、地産地消、しがらみや箱もの行政からの脱却、小中学校統合を中止し予定地に企業を誘致する雇用創出』の4公約を掲げたものの、事実上の両氏の争いに完全に埋もれる形になってしまったようです。

 それにしても合併される側の自治体の町長で前回は出馬そのものを見送った方が当選するのも異例ならば、その異例の候補に自民・公明が推薦に回り、現職市長も肩入れするというのもかなり異例ではないかと思いますが、片桐新市長はどのような市政運営を行なってくれるのでしょうか…。
 こちらも、地方都市の例に違わず人口減少が止まらないなど、様々な問題を抱えていると思いますが、新市長がどのように町を立て直していくのか要注目ですね。

柳井市長に井原氏、県議は河北氏

2009-03-02 18:39:31 | Weblog
柳井市長に井原氏、県議は河北氏 2009年3月2日 山口
http://www.minato-yamaguchi.co.jp/yama/sokufo.html
 自民対民主対決の様相を見せ、次期総選挙の前哨戦として注目された柳井市長選と山口県議補選柳井市区(定数一)は一日、投開票が行われ、市長選は元民主党代議士秘書の井原健太郎氏(34)が、元自民党県連幹事長の長谷川忠男氏(64)=ともに無所属新人=を破り、初当選。日本で二番目に若い市長が誕生した。
 県議補選は民主党公認で前市議の河北洋子氏(51)が、自民党公認で前市議の松野利夫氏(52)=ともに新人=を下して初当選した。保守地盤が強固な柳井市で民主党勢力が勝利するのは初めて。次期総選挙に大きく弾みをつけた。
柳井市長選確定得票
当 12491 井原健太郎(無新)
  9281 長谷川忠男(無新)

県議補選柳井市区確定得票
当 11110 河北洋子(民新)
 10357 松野利夫(自新)



 柳井市は山口県東部にある岩国市の南に位置する、2005年2月に玖珂郡大畠町と合併した人口3.5万人の人口減少に悩まされている典型的な地方都市ですが、今回は現役のまだ50歳の河内山哲朗氏が、家族の病気を理由に1月に今期での引退を表明したため、元県議会議員で64歳の長谷川忠男氏(自民党の大物県議)と、衆院議員秘書で34歳の井原健太郎氏という、年齢が30歳離れた新人同士の争いとなったのですが、今期で引退する河内山哲朗市長が無所属での出馬を予定する井原健太郎氏の支持を表明したことや、自民党支持者の一部も井原氏支持に回ったことが影響したのか、「市民党」を掲げ『大変厳しく困難な時代の中、地域が自立しなければいけない。県や国に頼らずに自らアイデアを出し、市民が市政に参加して前に進める時代が訪れようとしている」と主張し「多くの市民が公平、公正、透明な市政実現に期待している。より開かれた風通しのいい市政を実現させてほしい』と変革を訴えた井原健太郎氏が12491票を獲得し、『ふるさとに最後の奉公をする。市長の給料は半分にし、退職金ももらわない。県議経験者が続々と市長選に立候補している。地方自治体は県とスクラムを組まなければやっていけない』と訴えた長谷川忠男氏(9281票)を破り初当選を決めました。
 ちなみに、長谷川氏は旧柳井市時代の1993年に当時全国最年少だった河内山氏と市長選を争った経緯があり、その一方で、井原氏は衆院議員平岡秀夫氏の秘書で、07年の県議選挙柳井市選挙区に立候補したものの落選していただけに、正直どちらに転ぶのだろうと、関心をもって見ていたのですが、柳井市民はまだ34歳と若い井原健太郎氏に市政を託したといったところでしょうか…。

 また同日行なわれた山口県議会柳井市選挙区選出議員補欠選挙でも、民主党候補の河北洋子氏が11110票を獲得し、自民党候補の松野利夫氏(10357票)を破り当選。
 この両選挙は激しい与野党対決が予想される次期衆院選山口2区の前哨戦の意味合いもあったのですが、自民が双方で敗れたことで、少なからず影響を及ぼすことが予想されそうです。