ファイナンシャルプランナーのニュースチェック

日々のニュースをFPの視点からチェックしてコメントします

「牛丼」値下げ合戦加速 ハンガーがー各社は限定メニューや値引き

2009-04-20 17:13:58 | Weblog
「牛丼」値下げ合戦加速…松屋は過去最大80円引き 2009年4月18日 夕刊フジ
http://news.www.infoseek.co.jp/topics/business/n_food_service__20090418_2/story/18fuji320090418204/
 牛丼チェーン各社の値下げ合戦が加速している。「吉野家」の吉野家ホールディングス(HD)と「松屋」の松屋フーズは相次いで値引きキャンペーンを実施。「すき家」を展開するゼンショーは、牛丼販売を再開した2004年9月以来初の値下げに踏み切る。節約志向の高まりで外食が苦戦する中、「うまい、早い、安い」の代名詞である牛丼の価格メリットを消費者にアピールし、つなぎ止める戦略だ。
 ゼンショーは23日から、並盛り牛丼の価格を350円から330円に引き下げる。同社はBSE(牛海綿状脳症)騒動前の01年3月にも他社に先駆けて値下げを実施、低価格競争を引き起こした。
 「景気が冷え込む中、安さが最も消費者にアピールできる。市場が再び盛り上がってくれれば」(広報)という。値下げの原資には「豚丼」の販売休止によるコスト削減分を充てる。
 一方、吉野家は2日から春のキャンペーンとして50円引きセールを実施。並盛り牛丼の価格はゼンショーと同じ330円だ。15日で終了したが、首都圏などの店では引き続きクーポン券を配布し、約1カ月間、同額を値引きする。
 松屋フーズも10日から20日まで、恒例の新生活応援キャンペーンを開催。並盛りの牛めしは80円引きの300円で、過去最大規模の下げ幅だ。その後特段の価格改定は計画していないが、「顧客の状況次第では対応策を検討する」(広報)と追随値下げに含みを残している。
【牛丼〈並〉の値引きキャンペーン】
松 屋 300円(20日まで。通常は380円)
すき家 330円(23日から。通常は350円)
吉野家 330円(15日終了。通常は380円)

ハンバーガー各社、朝夕に着目 限定メニューや値引き 2009年4月18日 朝日
http://www.asahi.com/business/update/0418/TKY200904180161.html
 ハンバーガーチェーンで、夕食向けの値引きや朝食限定メニューを増やす動きが目立ってきた。昼食に比べて圧倒的に客の少ない朝晩の売り上げを増やすのがねらい。
 日本マクドナルドは3月から、朝食にホットドッグ(190円)を追加。今月16日からは、午後5時以降にセットと単品バーガーを注文した客に100円を渡す、事実上の値引きを始めた。「朝、夜を強化すれば、まだまだお客さんに来てもらえる」という。
 5月に「ジューシーチキン」を80円値下げして150円にするのはロッテリア。不況のためか持ち帰る客が増えていることに着目、夕食用のまとめ買い需要に応える。
 モスバーガーは5月12日から、朝・昼・おやつ・晩の四つの時間帯ごとに「おすすめ商品」を打ち出す。今より小ぶりで割安のチキン商品を加え、「おやつの一品」として売り込む。




 ほぉ。すき家の牛丼については16日の日経記事(http://www.nikkei.co.jp/news/main/20090415AT1D1508115042009.html)で、牛丼はミニサイズを除く5サイズで20円引き下げ、カレーはミニサイズは30円、並盛など3サイズは50円値下げして、代わりに豚丼の販売は中止すると聞いていましたが、吉野家や松屋でも、同様の値引きキャンペーンを行なっていたんですね…。
 もっとも、アメリカ産牛肉の輸入停止になる前は牛丼の相場は300円以下(吉野家は一時期並盛を280円で提供)だったので、お小遣いの苦しい?常連組から見れば、『やっと通常の値段に戻ったか…』という程度の印象しかないでしょうし、正直どの程度売り上げを取り込むことができるのでしょうか…。
 マクドナルドなどハンバーガー会社各社も100円(低額)メニューを拡充したり、限定メニューを導入したり、値引きをしたり、ファーストフード業界同士で低価格競争が進展しているだけに、ごくごく個人的にはキャンペーン終了後の売り上げの反動や、キャンペーンに頼りすぎて、従業員の側の労働負担が過多にならないか、むしろそちらの方が心配になってしまいます。

筑西市長選 吉沢氏が初当選 冨山氏の再選阻む

2009-04-20 17:11:32 | Weblog
筑西市長選 吉沢氏が初当選 冨山氏の再選阻む 2009年04月20日 茨城
http://www.ibaraki-np.co.jp/main/topnews.htm
 任期満了に伴う筑西市長選は19日、市内55カ所で投票が行われ、即日開票の結果、新人で元市議会議長の吉沢範夫氏(45)=無所属=が、再選を目指した現職の冨山省三氏(70)と、新人の鳥生厚夫氏(66)=ともに無所属=を破り、初当選を果たした。当日有権者は9万132人、投票率は58.73%(前回39.93%)だった。

 同市は四年前に旧下館市と明野、協和、関城の旧3町が合併して誕生。合併の評価を問う選挙となり、明野地区を地盤とする吉沢氏と下館地区を地盤とする冨山氏が事実上の一騎打ちを展開。現職への批判票を集め、吉沢氏が勝利した。県内首長では、高萩市の草間吉夫市長(42)に次ぐ、45歳という吉沢氏の「若さ」に市政のかじ取りを託した。
 吉沢氏は、組織を持たない草の根選挙を展開。こまめに市内を回り、着実に票を上積みしてきた。吉沢氏は「聖域なき歳出削減で、コミュニティーや生きがい、健康づくりの予算が切られた。しかし、下館市時代からの市民病院やスピカビルなど負の遺産には手を付けずにきた」と冨山市政を批判。旧3町の支所機能を回復し、それぞれの地域で活性化を図るべきとする主張も、得票に結び付いた。
 冨山氏は自民、公明両党の推薦で、約150の団体推薦を受けての布陣。しかし、出馬表明が遅れたのが響き、再選を逃した。鳥生氏は、独自の選挙戦を展開した。
 午後9時すぎ、同市倉持の吉沢氏の選挙事務所に続々と支持者が集まった。当選が決まると吉沢氏は万歳三唱で迎えられ、「皆さんの勇気で流れを変えることができた。できるところから改革を進めたい」と抱負を語った。

筑西市 市長選挙結果
当 26053票 吉沢範夫 45 無新
  22079票 冨山省三 70 無現
  3905票  鳥生厚夫 66 無新



 茨城県築西(ちくせい)市は、2005年3月に下館市・関城町・明野町・協和町が新設合併してできた、人口11万人弱の県西部の中心都市で、市長選は下館市長時代から市長を務めていた現職の冨山省三氏に対して、元農水省職員の鳥生厚夫氏と前筑西市議会議員の吉沢範夫氏の2新人が挑戦する形となったのですが、選挙戦は、『「聖域なき歳出削減で、コミュニティーや生きがい、健康づくりの予算が切られた。しかし、下館市時代からの市民病院やスピカビルなど負の遺産には手を付けずにきた」と冨山市政を批判し、旧3町の支所機能を回復し、それぞれの地域で活性化を図るべき』と主張した前筑西市議会議員の吉沢範夫氏が26503票を獲得し、現職で下館市時代から市長を務めていた冨山省三氏(22079票)、元農水省職員で新人の鳥生厚夫氏(3905票)を破り初当選。富山氏は自民&公明の推薦と約150の推薦団体を受けて有利に戦いを進めるものと思われましたが、出馬表明が遅れたことに加えて、4年間で負の遺産に手をつけなかったことが嫌気されたようで、青森市長選に続くまさかの敗戦となってしまいました。
 与党は、千葉県知事選と秋田県知事選とで連続勝利しましたが、青森市に次ぐ築西市での敗退もあり、再び次期衆議院選挙の流れがわからなくなってきたように思います。

(栃木県)さくら市長に人見氏 4000票差で田中氏下す

2009-04-20 17:09:36 | Weblog
(栃木県)さくら市長に人見氏 4000票差で田中氏下す 2009年4月20日 下野
http://www.shimotsuke.co.jp/news/tochigi/top/news/20090419/137870
 任期満了に伴うさくら市長選と市議補選(欠員一)は十九日、投開票が行われた。無所属新人同士の一騎打ちとなった市長選は旧氏家町長の農業人見健次氏(61)=自民、公明推薦=が、前市議の田中喜平氏(64)を約四千票差で破り、初当選を果たした。投票率は58・15%で、前回(67・91%)を9・76ポイント下回った。
 午後十時すぎ、当選確実の一報が同市桜野の選挙事務所に届くと、人見氏は大勢の支持者を前に「財政再建をかかげて戦った。皆さんがつくった市長です。一緒にさくら市をつくっていきましょう」と笑顔で力強く抱負を語った。
 人見氏は旧氏家町長時代に、公選法違反(寄付行為の禁止)容疑で書類送検(起訴猶予)され、一期目途中で辞職。七年を経て市長に初当選した。
 今回は、秋元喜平市長(79)の不出馬表明後、田中氏と人見氏が立候補を表明し、一騎打ちとなった。自民、公明系市議を中心とする組織型の態勢で臨んだ人見氏に対し、田中氏は吉沢章旧氏家町長系の市議らの支えで「市民党」を掲げて対抗。自民・公明対民主という国政の構図も見え隠れし、激しい選挙戦になった。
 人見氏は、市道「さくらロード」整備事業の継続など現市政の継承を明言。その上で、財政の抜本的見直しと企業誘致による税源確保の“両輪”で財政を再建する手法を訴えた。十八人の市議を中心に親せき会など相乗りの選対が機能し票の掘り起こしに成功した。
 田中氏は、さくらロードの凍結を象徴とする「財政の立て直し」、現市政からの転換を訴えた。政党や団体の推薦を受けず、草の根的に運動を展開したが、幅広い支持を得られなかった。



 栃木県さくら市は、栃木県の中部に位置する 2005年に氏家町と喜連川町が新設合併して誕生した人口4.2万人の県中部に位置する市ですが、市長選は氏家町長出身で初代市長に初当選した秋元喜平氏が出馬を見送ったため、新人でさくら市議の田中喜平氏と、1998年に旧氏家町長に初当選したものの、2002年に公職選挙法違反(寄付行為の禁止)の疑いで書類送検され当時の町長職を引責辞任した人見健次氏の2人の争いとなったのですが、『市道「さくらロード」整備事業の継続など現市政の継承を明言し、その上で財政の抜本的見直しと企業誘致による税源確保の“両輪”で財政を再建する』と訴えた自民・公明が推薦する人見健次氏が11710票を獲得し、『さくらロードの凍結を象徴とする「財政の立て直し」、現市政からの転換』を訴えた田中喜平氏の7742票を4千票近く上回り初当選しました。
 こちらはさくらロードに関する考え方が焦点となったようですが、市民は整備継続を選んだようです。

閉塞感一掃に期待 石巻市長に新人・亀山氏

2009-04-20 17:05:31 | Weblog
閉塞感一掃に期待 石巻市長に新人・亀山氏 2009年4月20日 河北新報
http://www.kahoku.co.jp/news/2009/04/20090420t11032.htm
 任期満了に伴う宮城県石巻市長選は、元石巻専修大教授で新人の亀山紘氏(66)が、再選を目指す現職の土井喜美夫氏(65)との一騎打ちを制した。政治的に無名の新人が短期決戦で勝利を収めた背景には、相次ぐ市政の混迷で第二県都に漂う閉塞(へいそく)感があった。有権者の憂いが広がる中「石巻を変える」と訴えた亀山氏への期待が大きかったといえる。
 タクシー券の私的利用問題や交際費による香典支出の在り方が問われた。公金に対する土井氏の市長としての認識の甘さが、想像以上に市民の大きな批判を招いた。
 とはいえ、公金問題だけで有権者は判断したのではない。市議会の過半数の支持が得られず、混迷が続く現市政への失望感が、根底にある。土井氏はタクシー券問題で謝罪し、その上で財政再建などの実績を強調したが、市民の選択軸は4年前と大きく変化していた。さまざまな意味で「新しい石巻」への期待が膨らんでいたことを象徴している。
 行政経験のない亀山氏の手腕は未知数だ。サポート態勢をどう築くかが当面の課題となる。土井氏が手掛けた行財政改革も、評価すべき点は継承し、土井市政に欠けていた点を改めることが、新市政の円滑なスタートにつながるだろう。
 政策論争をよそに市を二分した今回の選挙は、しこりも相当あるとみられる。新市長と、それぞれに分かれて支援した市議会は、しこりを引きずらないことだ。広く市民や経済界などとの協調路線を築かなければ、市民が敬遠する「政争のまち」からは、脱皮できないことを忘れてはならない。

◎市民本位の市政目指す/石巻市長に初当選した亀山紘(かめやまひろし)さん(66)
 着慣れた実験用の白衣をスーツに着替えた。街頭でマイクを握る日々を重ねるうちに「学者から政治家の顔になってきた」とは周囲の声。立候補を表明した今年1月末以降は、初めての政治、初めての選挙で、無我夢中で過ごしてきたという。
 「停滞する石巻の現状を憂い、何とかしなければならない」と決意し、無縁だった政治の世界に飛び込んだ。当初の不安は、党派を超えた支持の輪が広がるにつれ、使命感と自信に変わった。
 選挙期間中「なかなか慣れません」と照れ笑いを見せた。それでも多くの支持者を前にいったんマイクを握れば「学生も、これだけ熱心に講義を聴いてくれればなぁ」と、聴衆を和ませることも板についてきた。
 「学者に政治ができるか」という批判にも「素人感覚こそ大事」とはねのけ「市民や市議会、経済界などと広く知恵を出し合い、市民本位の市政を目指す」。温和な表情を引き締めた。
 太陽光利用などの環境科学が専門。趣味はゴルフと家庭菜園。石巻市内の自宅で妻、次男、義母、伯母の5人暮らし。

◎実績訴え実らず「わたしの不徳」 現職土井さん
 「信じられない」。石巻市立町にある現職の土井喜美夫さん(65)の選挙事務所は、新人の亀山紘さん(66)の当選がほぼ確定すると、重い雰囲気に包まれた。
 タクシー券問題などの影響が大きくのしかかり、当初から苦しい選挙戦を強いられた。巨額債務を抱えた公立深谷病院の清算と後継病院誘致での迅速な対応、行財政改革の強力な推進で合併新市の財政基盤安定に努めた「実績」を訴えたが、終始守りに徹する選挙に甘んじた。
 事務所に姿を見せた土井さんは「わたしの不徳の致すところ。皆さんのご恩は終生忘れません」と述べ、多くの支持者を前に深々と頭を下げた。
 「合併を成し遂げた功績は大だった。もう一期続けてほしかった」。支持者からは、落選を惜しみ、悔しさがにじむ声が漏れた。
石巻市市長選挙結果
当 48031票 亀山紘   無新 元石巻専修大理工学部教授
 30413票 土井喜美夫 無現 石巻市長



 宮城県石巻市は、2005年4月に旧石巻市と桃生町・河南町・河北町・北上町・雄勝町・牡鹿町が合併してできた、人口16.2万人の県東部に位置する県内で仙台市に次いで人口の多い市ですが、市長選は4年前の前回選挙で、公明党の推薦を受けて自民推薦の同じく新人のライバル候補を退けて初当選した現職の土井喜美夫に、石巻専修大理工学部教授の亀山紘氏が挑む形となったのですが、こちらは現職が敗れるまさかの波乱となり、元石巻専修大理工学部教授で新人の亀山紘氏が48301票を獲得し、現職の土井喜美夫氏(30413票)に18000票の大差をつけて初当選しました。
 まあ、こちらは、市議会の過半数の支持が得られないことに加えて、タクシー券の私的利用問題や交際費による香典支出の在り方に対する現職の認識の甘さに対する失望感が予想以上に現職に対する不満という形で亀山氏への支持へと流れる いわば現職土井氏の自滅的意味合いもあったように思いますが、政界とはこれまで縁のなかった亀山新市長はどのような市政運営を行なってくれるのでしょうか…。
 宮城県と言えば、仙台市という東北の主要な機能の全てが集まる巨大都市があり、どうしても一極集中の煽りを受けがちかと思いますが、それだけに民間出身の新市長がどのような舵取りをするのかに注目が集まりそうです。

青森市長選は鹿内氏が5期20年務めた現職を破り初当選、七戸町は小又勉氏が新人同士の争いを制す

2009-04-20 17:00:41 | Weblog
鹿内氏が初当選/青森市長選 2009年4月20日 東奥日報
http://www.toonippo.co.jp/news_too/nto2009/20090419231125.asp?fsn=eb33f76037153e93cde084f7e7644d6f
 任期満了に伴う青森市長選は十九日投票が行われ、即日開票の結果、無所属で新人の前県議鹿内博氏(61)が七万二千四百一票を獲得、無所属で現職の佐々木誠造氏(76)=連合青森推薦=と無所属で新人の前市議関良氏(51)を破り、初当選を果たした。佐々木氏には一万八千二百四十六票の大差をつけた。市民は合併前の旧市から数えて五期二十年続いた佐々木市政の継続ではなく刷新を選択、同市の新たなかじ取りを鹿内氏に託した。投票率は56.63%で、前回を4.26ポイント上回った。
 今回の市長選は、佐々木市政の継続か、刷新か-が最大の焦点となった。鹿内氏の得票率は51.81%で、有効投票の半数を超えた。
 特定の政党や派閥に所属しない「市民派無所属」を掲げる鹿内氏は、二十年間続いた佐々木市政を「市民の声を聞かない市民不在の市政」と批判。「市民百人委員会の設置」などを公約として打ち出し「市民のための市政を取り戻す」と街頭で繰り返し訴えた。
 「市政を変えたい」との一致点で共産党や社民党などが自主的に支援する方針を決定、「勝手連」と呼ばれる支援グループも各地に結成された。佐々木氏の「高齢」「多選」に批判的な市民、市役所の相次ぐ不祥事などを厳しい目で見ていた市民の一票一票が追い風になった。
 佐々木氏は、今回の選挙は、政党からの推薦を求めず後援会を軸に選挙戦に臨んだ。現下の厳しい経済雇用情勢、二〇一〇年十二月に迫った東北新幹線新青森駅開業対策など緊急の課題に対応するには「経験と実績が必要だ」と強調し、市政の継続を訴えた。当初、自主的な支援態勢をとっていた自民党、公明党が事実上の推薦並みの総力態勢に切り替え、激しくてこ入れを図ったが及ばなかった。
 当選した鹿内氏は、佐々木氏に代わり直面する課題に臨むことになる。野党が多数となる議会対策も必要だ。
 佐々木氏と自民党の津島雄二衆院議員は支持層が重なっているなど、今回の敗戦が次期衆院選に影響を与える可能性がある。民主党は自主投票だった。
 関氏は、地盤とする同市西部地区を拠点に全市的な広がりを目指したが、多くの市民の関心が鹿内・佐々木両氏の攻防に向けられ存在感を示せなかった。
 本紙は十二日の告示をはさみ、四月九-十一日と十六-十八日に電話による世論調査を実施し市長選の動向を探ったが、職場や地域社会で責任ある立場となっている五十-六十歳代を中心に鹿内氏が支持を集める一方、同年代での佐々木氏の支持は伸び悩んでいた。
 特に力を入れてほしい政策としては「景気・雇用対策」と「福祉・医療の充実」が、男女別や年代を問わず圧倒的に多かった。
青森市長選 選挙結果
当 72401 鹿内 博 (61) 無新
 54155 佐々木誠造 (76) 無現
 13184 関 良 (51) 無新

「市民のための市政」/鹿内氏 2009年4月20日 東奥日報
http://www.toonippo.co.jp/news_too/nto2009/20090420091709.asp?fsn=eb33f76037153e93cde084f7e7644d6f
 変革を求める市民の声が二十年にわたる市政の流れを変えた-。十九日に投開票が行われた青森市長選は、新人の鹿内博さん(61)が現職の佐々木誠造さん(76)、新人の関良さん(51)との激戦を制し、初当選を果たした。徹底して市政の変革を訴え、草の根選挙を展開。圧倒的な組織力を持つ現職を上回った。支持者の笑顔に囲まれた鹿内さんは「市民の思いに支えられた戦いだった。市民のための市政を実現したい」と満面の笑みを見せた。
 午後九時二十分、同市中央一丁目の事務所に「当確」の知らせが伝わると、会場は割れんばかりの大歓声に包まれた。「やった」「春が来たー」。鹿内さんは支持者たちの輪の真ん中でもみくちゃにされながら、一人一人と固く握手を交わし、喜びを分かち合った。高々と両手を挙げて万歳三唱した鹿内さんは「あらためて責任の重さを痛感している。公約実現のため頑張りたい」と表情を引き締めた。
 満を持しての立候補だった。「親しみやすくまじめ」というイメージから、二〇〇三年の知事選で名前が取りざたされたほか、前回市長選でも出馬を求める声が相次いだ。
 市政への思いは強かったが、県議として核燃問題などで県政を点検、検証する役回りはライフワーク。前回市長選の時点では「県議会に代わりが務まる人がいない」(後援会幹部)ため出馬を断念した。
 その後も市役所では、職員の不祥事や青森駅前再開発ビル「アウガ」の経営問題、約五十億円をかける文化観光交流施設の建設決定などの出来事が相次いだ。ニュースが流れるたびに「市民への十分な説明がないまま事実だけが積み重なっていく」と、怒りとやりきれなさが募る。
 そんな中、昨年十一月に現職が六選出馬を表明。「黙って見ているわけにはいかない。今ここで逃げたら一生後悔する」と覚悟を決めた。
 一月に立候補を表明、連日街頭に立って市政を変えようと訴えた。演説回数は約八百回。政党や団体に頼らない「街頭演説一本」の戦術に、陣営からは「県議選と同じやり方は通用しない」と不満も出たが、「私にはこれしかない」と自らの戦い方を貫いた。
 事務所には下田敦子参院議員(民主)、奈良岡克也県議(社民)、渋谷哲一県議(無所属)、毛内喜代秋元県議会議長らも駆けつけた。
 渋谷県議は「今回(の市長選)は新しい政治の第一歩だ。いよいよ市民が政治を見極める時代に入った」と声を震わせた。

「真心通じなかった」/佐々木氏 2009年4月20日 東奥日報
http://www.toonippo.co.jp/news_too/nto2009/20090420091619.asp?fsn=eb33f76037153e93cde084f7e7644d6f
 「真心をもって訴え続け、市民の皆さんに伝わると信じていたが通じなかった。支援いただいた皆さんに本当に申し訳ない」
 佐々木誠造さんは、うつむき加減ながらも落ち着いた表情で淡々と敗戦の弁を述べた。来年十二月の東北新幹線新青森駅開業を現職市長として迎えたいとの願いはかなわなかった。
 事務所に駆けつけた三村申吾知事、自民党の津島雄二衆院議員をはじめ百人近い支持者らは無表情で敗戦のセレモニーを見つめた。二十年に及んだ長期市政の幕切れに涙ぐむ女性もいた。佐々木さんが深々と頭を下げると、一斉にこれまでの労をねぎらう拍手がわき起こった。
 佐々木さんは昨年十一月に出馬表明。二十年間取り組んできたまちづくりを「仕上げないと死んでも死にきれない」との思いから、高齢多選の批判を承知の上で決断、経験と人脈を武器に戦った。
 「国の補正予算が執行される中、新しい人が市長になれば、予算が取れない」との訴えも、厳しい経済状況の中、不安にさいなまれる市民の生活を考えての使命感からだった。
 選挙戦に入ると、高齢批判を吹き飛ばすように精力的に街頭に立ち、企業や商店街もこまめに歩いた。会合に集まった支持者が何百人いようとも一人一人と丁寧に握手した。「困ったときは笑うんですよ」と話し、疲れがたまる選挙戦終盤でも白い歯を見せた。
 だが、結果は出なかった。佐々木さんは新市政に対し、雇用や新幹線対策、少子化問題などの課題を並べ「着実にしっかり実現してもらいたい」と注文。「今後、政治に出ることはない。一市民として側面から市民の幸せのために協力していきたい」と述べ、静かに事務所を去った。


小又氏が初当選/七戸町長選 2009年4月20日 東奥日報
http://www.toonippo.co.jp/news_too/nto2009/20090419225530.asp
 任期満了に伴う七戸町長選は十九日、投開票が行われ、即日開票の結果、新人で前副町長の小又勉氏(60)が六千七百十八票を獲得、新人で同町商工会長の米内山正義氏(62)を破り、初当選を果たした。投票率は79.21%で、前回二〇〇五年の78.25%を0.96ポイント上回った。
七戸町 町長選挙結果
当 6718 小又勉 (60) 無新
  5311 米内山正義 (62) 無新




 青森市は、青森県の県庁所在地で県の中央部にある人口30.3万人の中核都市ですが、こちらは5期20年市長を務めた現職の佐々木誠造氏が敗れる大波乱。(ベテラン県議で共産・社民両党が支援に回った新人の鹿内博氏が72401票を獲得し、5期20年務めた自民支持の佐々木誠造氏(54155票)や関良氏(13184票)を破り初当選)。
 どうやら長期化した佐々木市政に対する「不満」や「不信」が市民の意識の底流に深く静かに広がっていて長期政権に対する感情的反発も高まっていたようですが、加えて前回までは自民党と公明党の推薦を受けていた佐々木氏が今回は政党への推薦を求めない方針を打ち出したことで、自民・公明との連携が上手くいかなかったことも、新人がベテラン市長を破る結果につながったように思います。
 そういえば青森市と言えば、東北新幹線の延伸問題や県都としてどう町の再開発を行なっていくのかなど、様々な課題を抱えていると思いますが、ベテラン市長を破り初当選した鹿内博新市長はどのような市政運営を行なってくれるのでしょうか。
 もう1人のライバル候補である関候補も予想を上回る1.3万票を獲得するなど、市民の不満は予想以上に高まっているようですし、それだけに新市長がどのような施策を打ち出していくのかが非常に注目されているように思います。

 一方、青森県七戸町は、青森市に隣接する 2005年3月に旧七戸町と天間林村が合併してできた人口1.7万人の町ですが、町長選は旧七戸町時代から町長を務めていた現職の福士孝衛氏が出馬を見送ったため、 2新人同士の争いとなったのですが、開業する新幹線駅周辺を中心とした町の活性化などを公約に掲げた前副町長の小又勉氏が6718票を獲得し、『合併してから施策が地区によって不平等だとし、「均衡の取れた発展が必要」と主張し、2案をJRに提案している東北新幹線の駅名は「七戸」に一本化し改めて要望する』と主張した町商工会長の米内山正義氏の5311票を上回り、新人同士の争いを制しています。

青森など6市で現職敗北 ミニ統一選、22市長決まる

2009-04-20 16:56:49 | Weblog
青森など6市で現職敗北 ミニ統一選、22市長決まる 2009年4月20日 共同通信
http://www.47news.jp/CN/200904/CN2009041901000649.html
 19日は任期満了などにより、県庁所在地の青森、富山、松江を含む16県の19市長選が投開票され、6市で現職が敗北した。12日に続き首長選や議員選が相次いだ「ミニ統一地方選」の第2弾。このほか3市が無投票になり、計22の市長が決まった。
 青森は共産、社民両党が支援した元県議が自民党支持の現職を破って初当選。次期衆院選の地元情勢に影響を及ぼすとの見方も出ている。富山は自民、民主、公明、社民、国民新各党が相乗りで推薦した現職が、松江でも自民、民主、公明各党が推薦した現職がそれぞれ再選を果たした。
 青森以外で現職が敗北したのは、石巻(宮城)、筑西(茨城)、掛川(静岡)、八幡浜(愛媛)西海(長崎)。筑西では自公が現職を推薦していた。
 汚職事件で起訴された前市長の辞職に伴う兵庫県宝塚市長選もあり、元社民党衆院議員が民主推薦候補らを抑えて初当選した。
 19日は10県の13市長選も告示され、東海(愛知)、豊岡(兵庫)、小郡(福岡)で、いずれも現職が無投票当選した。


 前日の19日は、ちょうど4年前の今頃に自治体の合併が相次いだこともあり、先週の12日と共に、全国各地で首長選挙と議会議員選挙が行なわれたのですが、今週も数日に分けて選挙結果を当ブログでお送りしたいと思います。
 それにしても、まさか青森市で5期20年を務めた現職が敗れるとは吃驚しましたね…。他にも2人連続で現職市長が逮捕された宝塚市長選挙もかなり関心が集まってたように思います。