キリンとサントリー、経営統合へ 持ち株会社統合で交渉 2009年7月13日 日経
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20090713AT2D1200212072009.html
食品最大手のキリンホールディングスと2位のサントリーホールディングスが経営統合の交渉を進めていることが明らかになった。両社持ち株会社の統合案を軸に最終調整、年内の合意を目指す。実現すればビールと清涼飲料で国内首位に浮上。世界でも最大級の酒類・飲料メーカーとなる。統合で国内市場の収益基盤を強化、成長が見込まれる海外市場を共同開拓し、世界的な勝ち残りを目指す。
内需の有力企業同士が手を組み、グローバルでの成長を追う形での再編が今後、加速しそうだ。
昨年末にキリンの加藤壹康社長とサントリーの佐治信忠社長が会談し、水面下で統合交渉を進めてきた。サントリーは少人数からなる専門チームを設け、キリンもM&Aを専門に手掛ける部署を中心に両社で調整を進めている。7月上旬までに統合交渉に入ったことを両社長から関係役員にも伝えた。
キリンとサントリーの統合、公取に打診へ 週内にも 2009年7月13日 日経夕刊
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20090713AT2F1300X13072009.html
キリンホールディングスとサントリーホールディングスは13日、経営統合に向けた詰めの協議に入った。週内にも公正取引委員会に統合後の国内シェアが高くなるビール系飲料やワインなどを対象に、独占禁止法に抵触しないか打診する。また、サントリーは90%近くの株式を持つ大株主の創業家一族などに統合への賛意を確認する方針だ。
両社の統合が実現すると、ビール系飲料のシェア(2008年)は合計で49.6%、ワインも同38.7%(07年、日経推定)と一気に寡占化が進む。このため公取委に事前に相談し、独禁法の運用基準を確認した上で、経営統合後のブランド戦略などを慎重に洗い直していくとみられる。
う~ん。この組み合わせは予想外でしたね。確かに同じ酒販事業でビールでは競合している両社。しかもキリンはカクテルやワイン部門も強く、一方のサントリーには長年のウイスキー製造ノウハウもあるということで、相乗効果は確かに高いと思いますが、サントリーと言えば非上場の代表銘柄。
長年赤字でありながら、サントリーがビール事業を続けることができたのは、勝手に出資したあげく、『非効率な事業は早急に廃止せよ!』と要求してくる投資ファンドを名乗る目障り?な外部株主の存在から身を守ることができたからだと思いますし、そういったサントリーの自由で古き良き文化が経営統合で失われてしまうのではないかと 私には どうしても懸念の方が先に思い浮かんでしまいます。
まあ、ウイスキー事業も、今でこそハイボール人気の復活もありますが、若い方があまりお酒を飲まなくなるなど、中長期的にはあまり高い伸び率を期待することは、正直厳しいでしょうし、経営体質を強化するという意味では選択肢の一つなのでしょうが、とりわけビール事業で競合するアサヒビールやサッポロホールディングスにとってはこの両者の経営統合話は脅威でしょうね。
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20090713AT2D1200212072009.html
食品最大手のキリンホールディングスと2位のサントリーホールディングスが経営統合の交渉を進めていることが明らかになった。両社持ち株会社の統合案を軸に最終調整、年内の合意を目指す。実現すればビールと清涼飲料で国内首位に浮上。世界でも最大級の酒類・飲料メーカーとなる。統合で国内市場の収益基盤を強化、成長が見込まれる海外市場を共同開拓し、世界的な勝ち残りを目指す。
内需の有力企業同士が手を組み、グローバルでの成長を追う形での再編が今後、加速しそうだ。
昨年末にキリンの加藤壹康社長とサントリーの佐治信忠社長が会談し、水面下で統合交渉を進めてきた。サントリーは少人数からなる専門チームを設け、キリンもM&Aを専門に手掛ける部署を中心に両社で調整を進めている。7月上旬までに統合交渉に入ったことを両社長から関係役員にも伝えた。
キリンとサントリーの統合、公取に打診へ 週内にも 2009年7月13日 日経夕刊
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20090713AT2F1300X13072009.html
キリンホールディングスとサントリーホールディングスは13日、経営統合に向けた詰めの協議に入った。週内にも公正取引委員会に統合後の国内シェアが高くなるビール系飲料やワインなどを対象に、独占禁止法に抵触しないか打診する。また、サントリーは90%近くの株式を持つ大株主の創業家一族などに統合への賛意を確認する方針だ。
両社の統合が実現すると、ビール系飲料のシェア(2008年)は合計で49.6%、ワインも同38.7%(07年、日経推定)と一気に寡占化が進む。このため公取委に事前に相談し、独禁法の運用基準を確認した上で、経営統合後のブランド戦略などを慎重に洗い直していくとみられる。
う~ん。この組み合わせは予想外でしたね。確かに同じ酒販事業でビールでは競合している両社。しかもキリンはカクテルやワイン部門も強く、一方のサントリーには長年のウイスキー製造ノウハウもあるということで、相乗効果は確かに高いと思いますが、サントリーと言えば非上場の代表銘柄。
長年赤字でありながら、サントリーがビール事業を続けることができたのは、勝手に出資したあげく、『非効率な事業は早急に廃止せよ!』と要求してくる投資ファンドを名乗る目障り?な外部株主の存在から身を守ることができたからだと思いますし、そういったサントリーの自由で古き良き文化が経営統合で失われてしまうのではないかと 私には どうしても懸念の方が先に思い浮かんでしまいます。
まあ、ウイスキー事業も、今でこそハイボール人気の復活もありますが、若い方があまりお酒を飲まなくなるなど、中長期的にはあまり高い伸び率を期待することは、正直厳しいでしょうし、経営体質を強化するという意味では選択肢の一つなのでしょうが、とりわけビール事業で競合するアサヒビールやサッポロホールディングスにとってはこの両者の経営統合話は脅威でしょうね。