ファイナンシャルプランナーのニュースチェック

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ツアー外、こっそり入島者 日食の十島村「出て行って」 

2009-07-20 11:53:20 | Weblog
ツアー外、こっそり入島者 日食の十島村「出て行って」 2009年7月19日 朝日
http://www.asahi.com/national/update/0718/TKY200907180303.html
 国内の陸地で見られるのは46年ぶりとなる皆既日食が22日に迫るなか、皆既帯にある鹿児島県の十島村(としまむら)が頭を痛めている。人の殺到を避けるため、事前に制限したツアー客しか受け入れないよう準備してきたのに、自前のヨットなどで島にこっそり入る人たちが相次いでいるからだ。
 「やっぱり、いたか」と村の担当者は嘆く。18日朝からツアー客の第1弾を乗せたフェリーの接岸が口之島(くちのしま)から始まった。だが一方でツアー客以外の上陸者は、この日までに5島で27人が確認された。
 漁業と畜産の村で、人口は600人余。「村がパンクしてしまう」と当初、皆既日食を「天災」とも表現。ツアー外の人たちの上陸を防ぐための条例制定まで検討した。
 大手旅行会社に委託したツアー客1500人に限って受け入れることにし、1126人が申し込んだ。島民の3倍以上の220人を受け入れる悪石島(あくせきじま)は水資源が乏しく、水源の50トンの貯水タンクを80トンに増量した。島内に1軒しかない商店は生鮮品を扱っておらず、食料を運んでこなければならない。
 ほかにも、テントに泊まるツアー客のための仮設シャワーや簡易トイレの設置、臨時電源の配備……。ツアー料金は鹿児島港発着の船中2泊、テント2泊のコースでも34万円台と高額だが、こうした出費が含まれているからだ。
 島への唯一の公共交通手段は、鹿児島港から10時間ほどかけて週2回就航する村営フェリーしかないため、ツアー客や村民以外はすでに乗船できないようにしている。ただ、海からの入島を常に見回るまではできない。
 ツアー外で入り込んだ人たちは、自前の船で水や缶詰を持参してテントなどに泊まり込んでいるという。村職員は「インフラ整備費込みの料金を払っているツアー客との公平さが保てない」と島を出るよう説得している。応じる人もいるが、「どうして出て行かなければならないのか」と拒む人もいるという
 村で皆既日食を仕切る鳥越哲・経済課参事は「せっかく来てくれた人に出て行ってくれと言うのは心苦しいが、説得を続けたい」と話す。

■混雑、空も海も
 22日は皆既帯の上空や海上も混雑が予想される。
 「地上が曇りでも、雲の上に行けば見られる」と、薩摩半島にある枕崎空港(鹿児島県枕崎市)は5分に1機ずつが飛び立つ出発ラッシュになりそうだ。東北や関東、関西などから十数機が集まる予定で、開港以来のにぎわいになるという。
 トカラ列島近海に集まる船は、第10管区海上保安本部(鹿児島市)が把握しているだけで177隻。海外の旅客船もある。事前の届け出を求めているが、届け出ない船も多いとみられる。
〈皆既日食と十島村〉 皆既日食は太陽と月、地球が直線上に並び、地上から見ると太陽が月に完全に隠される天文現象。国内の陸上で観測されるのは63年7月の北海道以来。十島村があるトカラ列島は七つの有人島と五つの無人島が南北約160キロに散らばり、全島で6分間ほど皆既日食が見られる。


皆既日食:赤字フェリーに特需 鹿児島7島「現状知って」 2009年7月19日 毎日
http://mainichi.jp/select/wadai/news/20090719k0000m040116000c.html
 国内では46年ぶりとなる皆既日食が22日に迫った。6分前後も見られる鹿児島県トカラ列島(十島村)の有人7島には、計約1100人の観測者が訪れる。村の人口の2倍弱で、各島も受け入れ準備を重ねてきた。各島への定期便は週2便の村営フェリー「としま」(約1300トン)だけ。限界集落となった島もある。日食を機に「島の現状を知ってほしい」と村関係者は期待する。
 17日深夜、鹿児島市の鹿児島港。「としま」にツアー第1陣42人や警察官、医療関係者らが乗り込んだ。
 屋久島と奄美大島の間、南北約160キロに島々が連なる十島村は「日本一長い村」と呼ばれる。「としま」は週1回は宝島まで、もう1回は奄美大島の名瀬まで往復する。
 今は「日食特需」にわいている。観測者受け入れ用の発電機、水タンクなどの資材は6月下旬からピストン輸送され、工事関係者の乗船も多く、満杯状態だった。6月の売り上げは平年比約1000万円増という。
 だが、村航路対策室によると、特需も赤字を減らすだけだ。燃料高騰も響き、昨年の年間赤字額は約5億7000万円。1航海あたりでは約570万円の赤字となる。国と県の補助がないと成り立たない。港湾整備も財政難にあえいでいる。
 「汽船も亦(また)、道路なり」。中之島には、こんな言葉が刻まれた記念碑がある。かつて、村長が旧大蔵省幹部をこう口説き落とし、船の新造予算を認めさせたとされる。
 「フェリーは生活を支える『海の国道』。年5億の赤字も、国道維持費とみなせば、それほど過大な支出ではないはずだ」。福満征一郎副村長は訴える。




 う~ん。予想はできたことですが、日食を比較的長い時間見ることができると言われているトカラ列島では、やはり無断入島する方が出てきてしまっているようですね…(汗
 まあ、若くて行動的な方の場合『時間だけはあるけどお金はない』という方も少なくありませんし、テント2泊のツアーでも34万円では、『お金はかけたくないけど、日食は見たい! 自己責任で入島するんだから文句はないだろう』といささか身勝手な解釈をする方も出てくるのではないかと予想していましたが、無断で入島するような方程、得てして『ゴミを片づけない』『携帯トイレも持ち込まない』といったトラブルを引き起こしがちなものですし、水や食料も十分に用意してこない可能性もある(密入島する側とすれば、行動しやすいように少しでも身軽にしようと言う意識が働くのでは?)ため島全体が水不足になるリスクや、インフルエンザなどの流行病や熱中症による患者が続出した場合に医療が行き届かなくなるリスク、日本語の通じない密入島外国人とのトラブルなど、想定外のトラブルが起こる可能性もありそう…。
 まさか、島民を鹿児島や沖縄などに一時疎開させるわけにもいきませんし、沖縄本島のように一定数の観光客が確実に見込めるところならば、ホテルやインフラ整備にお金をかけることもできるのでしょうが、普段は観光客の数もそれ程多くなく、需要は一時的とわかっているだけに、島民としても、痛し痒しというところが本音ではないでしょうか…。

待ってました!22万円自動車「ナノ」発進

2009-07-20 11:37:24 | Weblog
待ってました!22万円自動車「ナノ」発進 2009年7月18日  読売夕刊
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20090718-OYT1T00378.htm
 インドのタタ自動車が17日、1台約11万ルピー(約22万円)から買える小型車「ナノ」の納車を始め、「世界一安い車」として話題を集めたナノが、初めてインドの公道にお目見えした。
 17日に商都・ムンバイで行われたセレモニーでは、タタのラタン・タタ会長が「インドの人々に車を運転する喜びをもたらすことを希望する」と述べ、3人のドライバーにキーを手渡しした。
 ナノはタタが2003年に開発に着手した。排気量は624ccで、最高時速は105キロ。運転席側だけしかドアミラーがないなど、簡素な作りが特徴だ。約22万円という最安価格は、インドで市販されている小型車の半額程度という。
 工場建設が周辺住民の反対で中止になるなどして生産計画が狂い、第1弾は10万台限定の予約販売となった。4月の予約募集には20万3000人が応募し、購入者は抽選で決めた。




 ほぉ…。タタ自動車と言えば、日本円換算で22万円程度で購入できる車を発売するということで、随分話題になりましたが、いよいよ発売ですか…。
 先進国以外の国の人にとっては、22万円と言っても、現地の物価水準や給与水準を考えればまだまだ高額で、この金額でも一括で払える人の比率はまだそれ程多くないのではないかと思いますが、それでも車を欲しい人が『頑張れば手に入れることができる』水準まで新車の値段を引き下げたタタの功績は大きいと思いますし、個人的にはこのメーカーにはもっともっと頑張って性能を引き上げていくことで、いずれは日本にも進出して欲しいとさえ思います。

 それにしても、日本の新車って、軽四も含めて、どうしてこんなにバカ高いんでしょうね…(溜息 
 月給14万程度の非正規の若年労働者なら、毎月の車にかけられるお金はガソリン代も含めてせいぜい月3万円といったところでしょうし、ローンを組むにしてもできれば50万円の枠内に収めたいところですが、この値段で買えるのは軽四でも数年落ち、普通車ならばかなり古い年式の中古車でしょうし、海外では、日本のメーカーも50万円以下の値段で新車を販売していると聞きますが、日本のメーカーもその気になれば、ナノの3~4割増しの30万円くらいで、同程度の性能の車を作ることができると思うのですが、日本の自動車メーカーも『車が売れない』と嘆く暇があれば、顧客の多様化に応える形で、低所得者や『車は通勤や日常の買い物に使うだけで、あくまでも移動の手段。乗り心地はそれ程重視しないよ』という層を想定し、割安な車を開発したら、今の車が売れない状況も少しは改善して自動車会社の業績も上がり 臨時雇用も増えると思うんですけどね…。
 まあ、日本も10数年前までならば、新卒の男性は正社員として入社して毎年お給料が上がっていくのが当たり前という時代でしたから、『若い男性なら200万円クラスの新車を3年程度のローンを組んで買うのは当たり前』という車を販売する側にとって都合の良い理論も通用したのかもしれませんが、今は若手も3人に1人は非正規労働者で、収入の格差も大きい時代。ごくごく個人的には、アフターサービスが安定した日本の自動車メーカーのうち、どの会社が、最初に低価格の新車を売りだしてくるのか、こんな不景気な時代だからこそ余計に期待したくなりますね。

家賃滞納が過去最高、428万未払いも…青森

2009-07-20 11:34:04 | Weblog
家賃滞納が過去最高、428万未払いも…青森 2009年7月18日 読売
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090718-OYT1T00075.htm
 青森県営住宅の家賃の累積滞納額は昨年度で1億7569万円に上り、過去最高額を更新したことが県建築住宅課のまとめでわかった。
 1世帯あたりの滞納額は最高で428万円。滞納したまま退去して所在が分からなくなるケースも後を絶たず、県は債権回収を専門とする民間会社に回収業務を委託することを決めた。
 建築住宅課によると、累積滞納額は年々増加の一途をたどり、2001年度には1億円を突破した。この年には、徴収業務などを担当していた県住宅供給公社による巨額横領事件が発覚。事件を契機に、家賃の支払いを拒む入居者が増加し、同年度の滞納額は年度ごとの額としては過去最高の4000万円を超えた。
 このため翌02年度以降、滞納している世帯の家賃回収は県が直接担当し、ここ5年間の各年度の滞納額は2000万円台に抑えてきた。ただ、滞納したまま退去し、所在不明になると回収は難航。16日現在、滞納世帯のうち、すでに退去しているのは100世帯で、所在不明になっている世帯も少なくない。
 青森市の県営住宅に入居していた50歳代の男性の場合、5年3か月にわたって計428万円を滞納。県が青森地裁に明け渡し請求すると07年7月に突然所在が分からなくなった。
 このため県は、こうした所在不明者からの徴収強化を決め、早ければ来年度にも、債権回収専門の会社に業務委託する。回収額の4割程度が成功報酬として会社側に支払われるが、同課は、「入る見込みのないところから6割も県の歳入に入れば成果」としている。
 民間委託は、兵庫や宮城などの各県ですでに導入され、県はこうした自治体から契約状況や回収状況などの情報も収集しており、同課は「少しでも家賃を回収できるように努めたい」と話している。


 はぁ…(惑 家賃を滞納すると一言に言っても、職場をリストラされたり、自営業の商売が上手くいかないなど、滞納する側にも様々な事情を抱えているのだとは思いますが、それでも県営住宅で月68000円?(428÷63≒68000円)ともなれば、そこそこの水準の部屋でしょうし、その家賃を5年3か月(68000円×63)も滞納されたあげく、夜逃げされるなんて笑い話にもなりませんが、いくら県にも担当していた職員が逮捕された負い目があったとはいえ、ここまで放置するにもどうかと思いますし、何よりもまっとうに家賃を払っている人に示しがつきませんよね…(呆れ
 民間業者への回収委託という手法が適切かどうかは議論があるところではないかと思いますが、あまりにも滞納額が大きくなり過ぎると逃げ得が横行しかねない土壌を生みかねませんし、『回収できればそれでよし』ではなく、早い段階での定期的督促と長期滞納を起こさない仕組みを作り上げることが先決かと思います。

岡田民主幹事長が「自民党しっかりしろ」発言 「自民、もう立派な野党」発言も…。

2009-07-20 11:26:26 | Weblog
「自民党しっかりしろ」 岡田氏、政権党しかる 2009年7月18日 伊勢新報
http://www.isenp.co.jp/news/20090718/news05.htm
 民主党の岡田克也幹事長は十七日、東京都千代田区永田町の党本部で定例会見を開き、麻生首相をめぐる自民党内の混乱について「政権与党がここまで混乱して大丈夫かと思う。危機感は国民が政治全体に対し関心をなくし、失望すること。自民党には『もっとしっかりしろ』と言いたい」と批判。二十一日に本会議が招集され、解散総選挙に突入することには「互いにしっかりマニフェストを示し、大いに政策論争をして戦いたい」と強調した。
 岡田氏は、二十一日解散について「ほぼ思い描いたシナリオ通りにきた」としつつ、「一部に(民主優位の)楽観論が出ている。これからが長い戦い。二〇〇五年の経験から、ちょっとしたことで風向きが変わり、何が起こるか分からない。浮かれることなく、国民に真剣にまじめに政策を訴える」と気を引き締めた。
 また、自民党議員に複数のマニフェストで戦う動きが広がっていることについて、「国民の目を欺く許し難いこと。自民党として堂々と戦ってほしい」と述べ、民主対自民のマニフェスト対決をすべきだとした。

「自民、もう立派な野党」民主・岡田氏が皮肉 2009年7月20日 読売
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20090719-OYT1T00747.htm
 与野党の幹事長は衆院解散を2日後に控えた19日、テレビ番組を「はしご」した。
 8月30日の衆院選をにらみ、有権者を意識した激しい「舌戦」を繰り広げた。
 自民党の細田幹事長はフジテレビの番組で、「(民主党には)いろいろ不祥事もあるし、まだまだ40日間、様々なことがある」と強調した。司会者が、「首相としてのふさわしさ」で民主党の鳩山代表が麻生首相を上回った世論調査への感想を求めた時のことだ。
 細田氏は、鳩山氏の資金管理団体による政治資金収支報告書の虚偽記載問題に話を転じ、実際に寄付していなかった個人についても所得税控除の書類を提出していたと指摘した。「寄付金の税控除を悪用した脱税疑惑すらある」と断じる細田氏に、民主党の岡田幹事長は「あまりにひどい発言だ。もし違ったら責任を取ってほしい」とかみついた。
 与党はテレビ朝日の番組では、民主党が政権公約(マニフェスト)に月額2万6000円の「子ども手当」創設を盛り込む一方、配偶者控除見直しを検討していることをやり玉に挙げた。
 「(配偶者がいて)子どもがいない世帯は、増税になるんじゃないですか」
 児童手当など子育て支援拡充を重視する公明党の北側幹事長は対抗心もあらわに迫った。岡田氏が「全くいないところはそうだ」と認めると、細田氏も「詰めが甘いんですよ、詰めが」と畳みかけた。
 麻生内閣への厳しい逆風が吹き荒れる中、与党は、鳩山氏の虚偽記載問題を徹底的に追及すると同時に、財源など政権公約の問題点を指摘することに活路を見いだす考えだ。
 岡田氏はフジテレビの番組の最後、激しく攻め立てる細田氏らをこんな言葉でいなした。 「もう立派な野党ですね」




 はぁ…。政権与党でありながら、ライバル政党のNO2に『もっとしっかりしろ』発言される自民党も情けないですが、これまでの鳩山氏と岡田氏の発言を比べてみても、人間としての器の大きさの差を感じされられるというか何というか…(汗
 まあ、代表として鳩山氏を選んでしまった以上は、当面はこのまま行くしかありませんが、民主党としては対外的なイメージの良い岡田氏を利用しない手はありませんし、与党との激戦が予想される選挙区を中心に岡田氏が応援に回ることになりそうですね。
 一方、細田幹事長や(公明党の)北側幹事長が『子供手当について増税となる家庭がある』ことに突っ込みをいれた場面については、『もう立派な野党ですね』と切り返す場面も…(苦笑
 ホント どちらが野党だかわからない状況になってきました。

津島雄二氏、不出馬と引退を表明

2009-07-20 11:21:45 | Weblog
津島雄二氏、不出馬と引退を表明 2009年7月20日 
東奥日報 http://www.toonippo.co.jp/news_too/nto2009/20090719212111.asp?fsn=eb33f76037153e93cde084f7e7644d6f
朝日 http://www.asahi.com/politics/update/0719/TKY200907190076.html
読売 http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20090719-OYT1T00439.ht
 津島氏は同日、地元関係者らに電話で不出馬の意向を伝え、午後4時からの会見に臨んだ。津島氏は、不出馬を決断した理由の中で党内の内紛に触れ「自民党は解党的な出直しをしなければならない状況にある」と危機感を訴えた。その上で「わが党の将来や日本の政治を新しい若い人たちが開いていく必要性を感じた」とし「私はあえて立候補せず、むしろ率直な意見を述べることで次の政治が開かれていくのを期待したほうがいいとの心境に達した」と語った。
 4月の青森市長選で支援した佐々木誠造氏が敗れたことについては「高齢多選への批判が底流にある。何となくチェンジしてもらいたいとの流れがあることは見落とすことはできない」と話し、今回の決断の一つの要素であるとした。
 後継候補者の選定に関しては「私の政治哲学、政治信条をよく理解してくれる人に引き継いでほしい」との思いを明らかにしたが、具体的な名前は出さず「党県連の決定を静かに待つ」と述べるにとどまった。
 津島氏は現在11期で、次期衆院選での12回連続当選を目指し、これまで精力的に活動を進めていた。自民党への逆風がある中、党税制調査会長などの要職を務め、経験と実績を訴えてきた津島氏の戦線離脱は、同党の今後の選挙情勢に影響を与える可能性もある。
 衆院選本県1区は、前回衆院選で復活当選した民主党現職の横山北斗氏(45)、共産党新人の吉俣洋氏(35)、社民党新人の渡辺英彦氏(68)、幸福実現党新人の上田一博氏(59)、無所属新人の升田世喜男氏(52)が出馬表明しており、津島氏の後継となる自民党候補との6人による戦いとなる見通しだ。

津島雄二氏の一問一答  2009年7月20日 東奥日報
http://www.toonippo.co.jp/news_too/nto2009/20090719205153.asp?fsn=eb33f76037153e93cde084f7e7644d6f
 次期衆院選への不出馬を表明した会見での津島雄二氏の一問一答は次の通り。
 ―不出馬の決断をしたのはいつか。
 「ゆうべだ。一昨日(17日)までは自民党内の問題を解決するのに忙しく、自分のことについて考えをまとめる余裕がなかった。ゆうべいろいろ考えた」
 ―青森市長選で盟友の佐々木誠造氏が敗れたことは、決断に影響したのか。
 「それも当然一つの要素だった。高齢多選に対する批判は底流にあるなと。それから政権交代という主張もそうだが、何となくチェンジしてもらいたい―という流れがある。それを見落とすことはできない」
 ―後継については。
 「国政について、あるいは健全な保守主義を守るための自民党の在り方について、私の政治哲学をよく理解する人。私の33年間の代議士としての実績を踏まえて、これを引き継いでくれる人。そういう人に引き継いでほしいが、誰にするかは有権者が決めること。有権者の意見を踏まえて自民党県連が決める話だから、静かに決定を待ちたい」
 ―今の発言を聞くと、息子さん(長男の津島淳氏)も候補の一人だと思うが。
 「私からコメントすることはない。私の政治信条をよく理解した人に継いでほしい」
 ―今後の政治とのかかわり方、自民党とのかかわり方は。
 「長い間政治にかかわってきたし、党内の大きなグループを率いてきたという経験も、今後の政治の流れの中でも役立つと思う。より自由に積極的に発言していきたい」
 ―自民党には党員として残るのか。
 「それはこれからの状況による。ただ長い間、党選出の国会議員だったことは否定できない。それを踏まえての発言ということになるだろう」
 ―派閥会長職の後継については。
 「今朝、何人かに連絡した。『みんなで相談してくれ』と」
 ―派閥の後継について意中の人は。
 「ない。お任せする」
 ―三村県政を国政の立場から支えてきたが、県政に対しては。
 「県民の幸せのために、これからも知事が粉骨砕身してくれることが一番良いと思っている。お互いの友情ばかりでなく、県民の幸せのためにも一生懸命アドバイスし、支えていきたいと思う」
 ―一般論として世襲についてどう考えるか。
 「有権者の決めることだ。被選挙人になる権利はすべての人に憲法で保障されている」
 ―衆院選で予定していた残りのスケジュールについては。
 「平成研究会(津島派)から出馬する人を、できるだけ応援しなければならない。さらには日本の政治の在り方について、しかるべき所でしかるべき発言をしていく」
 ―不出馬について、相談した人はいるか。
 「結論は一人で出した。相談はしていない」

自民の大物長老27人 何人生き残れる?  2009年7月19日 ゲンダイネット
http://news.www.infoseek.co.jp/topics/society/n_jimin__20090720_38/story/19gendainet02042027/
 自民党の長老たちが震え上がっている。きっかけは、都議選を振り返った民主党・小沢代表代行の分析だ。民主党が定数8に4人の公認候補を立てた大田区では、30代の新人2人が当選し、50代と60代の現職2人が落選した。選挙分析に長(た)けた小沢は「風を受け止められない候補者はベテランでも飛ばされてしまう」と冷静に言い切っている。追い風が吹く民主党でも、変化への期待を受け止められなければ、50代でも落選してしまうのだ。ましてや大逆風の自民党ともなれば、高齢ベテラン組は絶望的だ。
「最近の首長選を見ても、千葉市長選、横須賀市長選、奈良市長選と、自民党のベテランが野党系の若者にコロリとやられている。都議選でも千代田と中央区の大ベテランが討ち死にだった。有権者は候補にも大きな変化を望んでいるのです。この傾向を読み切った小沢代行は、党内のベテラン組へのテコ入れを強めると同時に、自民党の長老議員たちに対して全滅作戦を練り直していますよ」(民主党事情通)
 で、自民党の70代以上の長老議員を調べてみた。息子のような38歳の若手と戦う山梨2区の堀内光雄元総務会長(79)を筆頭に、絵に描いたような哀れ長老議員が多い。27人中、果たして何人が永田町に戻ってこられるか……。
【自民党の高齢議員】
▲/青森1区/津島雄二/79
▲/秋田1区/二田孝治/71
○/山形3区/加藤紘一/70
△/群馬1区/尾身幸次/76
△/群馬2区/笹川尭/73
△/群馬3区/谷津義男/74
○/群馬4区/福田康夫/73
▲/埼玉7区/中野清/73
△/山梨2区/堀内光雄/79
△/東京1区/与謝野馨/70
▲/東京2区/深谷隆司/73
△/東京16区/島村宜伸/75
△/石川2区/森喜朗/72
△/静岡3区/柳沢伯夫/73
▲/静岡6区/倉田雅年/70
▲/愛知9区/海部俊樹/78
△/愛知12区/杉浦正健/74
○/京都1区/伊吹文明/71
△/大阪1区/中馬弘毅/72
▲/大阪17区/岡下信子/70
▲/大阪18区/中山太郎/84
▲/兵庫4区/井上喜一/77
○/和歌山3区/二階俊博/70
△/香川3区/大野功統/73
▲/福岡2区/山崎拓/72
○/佐賀3区/保利耕輔/74
▲/鹿児島1区/保岡興治/70

 


 う~ん。津島氏と言えば、かっては厚生大臣も務め、加えて伊吹氏に引けをとらない財務のプロということで、派閥の長という意味以外でも別格の存在だと思っていたのですが、いきなり しかもこの時期に引退を言い出すとはただただ吃驚です。
 まあ、津島氏の場合、山梨2区の堀内光雄氏と同じく79歳と、高齢多選批判が高まる可能性も高く厳しい選挙になることは予想されてはいましたが、議員歴が長いだけの老害議員にお引き取り頂くという観点から考えるならば、いくらでも先に引退すべき議員がいる(すぐにでしゃばりたがる総理経験者とか、何度も引退と出馬宣言を繰り返し、あげく同じ地盤から出馬する予定の自民党の候補に迷惑をかけている九州の某議員とか…)と思いますし、本気で自民党を変えていこうと思うならば、しっかり実務ができる方にこそ残ってもらい、逆に前者のようなどうでもいい、むしろ他人の足を引っ張ることしかできない議員の首に鈴をつける人が必要な気がしますね。