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18日の米国株は小幅続落 ダウ0.35%安、ナスダック0.09%安、S&P500種0.18%安

2017-08-19 08:15:21 | Weblog
米国株、ダウ続落し76ドル安 米政権に不透明感、業績懸念も重荷   2017年8月19日 日経
 18日の米株式市場でダウ工業株30種平均は続落した。前日比76ドル22セント(0.4%)安の2万1674ドル51セントと、7月25日以来ほぼ4週ぶりの安値で終えた。トランプ米政権の先行きに対する根強い警戒感が引き続き売りを誘った。業績懸念が浮上した銘柄が売られたのも指数の重荷だった。前日に3カ月ぶりの下げ幅となったため、短期的な相場の戻りに期待した買いもみられ、下げ幅は限られた。
 白人至上主義団体と反対派の衝突を巡り、トランプ米大統領が「双方に非がある」と15日に発言したことに対する批判が高まっている。「投資家は減税対策とインフラ投資に期待してきたが政策実現が難しいとの見方が広がった」(フォートピット・キャピタル・グループのキム・フォレスト氏)という。米政権の求心力の低下による先行き不透明感を嫌気した売りが続いた。
 18日朝に発表した2017年5~7月期決算で1株利益と売上高が市場予想に届かなかったスポーツ用品販売のフットロッカーが急落した。売りはスポーツ用品のナイキなどにも波及。四半期決算が減収となったIT(情報技術)機器のシスコシステムズへの売りも続き2銘柄でダウ平均を21ドルあまり押し下げた。
 もっとも、相場は上げる場面があった。トランプ大統領の側近で極右とされるバノン首席戦略官・上級顧問が18日、更迭された。経済政策を指揮するコーン国家経済会議(NEC)委員長が政権にとどまる可能性が高まり、経済政策が進めやすくなるとの見方が政権の先行き不透明感をやや和らげた。
 米ミシガン大学が18日に発表した8月の米消費者態度指数(速報値)は97.6と市場予想(94.5)を上回って上昇し、投資家心理を改善させた面もあった。前日大幅安だった反動で、買いが入りやすかったことも指数を下支えした。
 ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数も続落した。前日比5.387ポイント(0.1%)安の6216.527で終えた。アマゾン・ドット・コムやシスコシステムズなどへの売りが続き、相場の重荷となった。前日に発表した四半期決算が増収増益で市場予想を上回る業績見通しを示した半導体製造装置のアプライドマテリアルズ(AMAT)など、半導体関連銘柄が買われたため下げ幅は限られた。
 業種別S&P500種株価指数(全11業種)では「不動産」「電気通信サービス」「一般消費財・サービス」など8業種が下落した。一方、「公益事業」「エネルギー」「素材」は上昇した。
 フットロッカーの急落を受けスポーツ用品のアンダー・アーマーなどにも売りが広がった。売上高が市場予想を下回った農機・建機のディアにも売りが膨らんだ。
 ダウ平均の構成銘柄では、ナイキやシスコシステムズに加え、ホームセンターのホーム・デポ、医療保険のユナイテッドヘルス・グループの下げが目立った。
 一方、売上高が市場予想以上に増えた衣料専門店のロス・ストアーズが大幅高だった。4~6月期決算で売上高と1株利益が市場予想を上回った化粧品のエスティ・ローダーも買われた。
 ダウ平均の構成銘柄では、原油価格の上昇を背景に建機のキャタピラーや石油のシェブロン、エクソンモービルなどが上げた。

NY商品、原油が続伸 需給改善に期待、金は一時1300ドル乗せ  2017年8月19日 日経
 18日のニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)で原油先物相場は大幅に続伸した。WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)で、期近の9月物は前日比1.42ドル高の1バレル48.51ドルで取引を終えた。原油の需給が改善するとの観測などを背景に、買い戻しが優勢になった。
 米国で需給が緩んだ状態が続くとの見方から原油が売られ、9月物は前日朝に3週ぶりの安値を付けていた。ただ、18日は「世界的な原油需要の回復を背景に需給は改善に向かうとの期待から、週末前に押し目買いが入った」(リポー・オイル・アソシエーツのアンドリュー・リポー氏)という。米国内の石油施設の操業休止が伝わったことが、原油の買いのきっかけになったとの指摘もあった。
 トランプ米大統領の最側近で極右とされるバノン首席戦略官・上級顧問の更迭を受けて、同政権が経済政策などに注力しやすくなるとの見方が浮上。投資家が運用リスクを取りやすくなるとして、値動きが大きいリスク資産とされる原油を買い戻す動きも出た。
 石油サービス会社ベーカー・ヒューズが午後に公表した米国での石油掘削に使う設備(リグ)の稼働数は前週比で減った。米国での増産傾向に歯止めがかかりつつあるとの見方から原油の買いが加速した。
 ガソリンとヒーティングオイルも続伸した。
 ニューヨーク金先物相場は3日ぶりに反落した。ニューヨーク商品取引所(COMEX)で取引の中心である12月物は前日比0.8ドル安の1トロイオンス1291.6ドルで終えた。バノン氏の更迭を受けて米株式相場が下げ渋った場面で、逃避資金の受け皿となりやすい金には売りが優勢となった。
 ただ、朝方には一時1306.9ドルと節目の1300ドルを上回り、中心限月として2016年11月9日以来ほぼ9カ月ぶりの高値を付ける場面があった。スペインで17日に発生した連続テロや米政治を巡る不透明感の強まりを背景に、リスク回避目的で金が買われた。
 銀は3日ぶりに反落。プラチナは3日続伸した

バノン大統領上級顧問辞任、ケリー補佐官が更迭 2017年08月19日 読売夕刊
http://www.yomiuri.co.jp/world/20170819-OYT1T50007.html
 米ホワイトハウスは18日、スティーブン・バノン大統領上級顧問・首席戦略官(63)が辞任したと発表した。
 白人至上主義団体と反対派の衝突事件を巡り、トランプ大統領の発言に批判が強まる中、政権運営の安定化を図るため、人種差別的な言動で知られるバノン氏をケリー大統領首席補佐官が事実上、更迭した。
 ホワイトハウス高官の辞任は、7月以降で4人目。バノン氏が政権を去ったことでホワイトハウスではケリー氏の統制が強まり、政策の現実路線化が進む見通しだが、政権浮揚につながるかどうかは不透明だ。
 ホワイトハウスによると、ケリー氏が18日、バノン氏と会談し、バノン氏が辞任を受け入れた。バノン氏は同日中に右派メディア「ブライトバート・ニュース」の会長に復帰。米ブルームバーグ通信のインタビューで「ホワイトハウスを去り、トランプのため議会、メディア、大企業の敵対勢力との戦争を始める」と語った。




 18日の米国株式市場は、側近バノン氏の更迭など米政権に不透明感がぬぐえないことを嫌気して小幅ながら続落。
 NYダウは、前日比76ドル22セント安い21674ドル51セントで終了(0.35%安)。
 ナスダックは、前日比5.39ポイント安い6216.53ポイントで終了(0.09%安)。
 S&P500種は、前日比4.46ポイント安い2425.55ポイントで終了(0.18%安)しました。

 ナイキが4.37%安、シスコが2.16%安、ホームデポが1.46%安。
 ナイキはフット・ロッカー(27.92%安)やヒベット・スポーツ(5.22%安)のさえない決算を受けて連想売りされたようですね。

 NY原油は、前日比1.42ドル高い1バレル48.51ドルで終了。
 NY金は、前日比0.8ドル安い1トロイオンス1291.6ドルも、一時1306.9ドルまで上昇する場面が見られたようです。

 米政府人事は、側近のバノン氏というそれ程米国事情に詳しくない方でも名前位は聞いたことがあるよというレベルの方まで退任するというとんでもない状況になってきましたね。減税案やオバマケア改革など掲げていた公約が達成できない以上、日本や中国に通商圧力をかけることで失点を挽回するのではないかという懸念も指摘されているものの、人事そのものが固まらないようでではそれ所ではないような。あまりこの人事案が固まらない状態が続いても関係者は逆に困るでしょうし、いつ落ち着き始めるのだろうとただただ困惑するばかりです。