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高速無料化「首都高・阪神除く」 民主幹事長が明言

2009-08-17 05:16:55 | Weblog
高速無料化「首都高・阪神除く」 民主幹事長が明言 2009年8月14日 日経
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20090813AT3S1301913082009.html
 民主党の岡田克也幹事長は13日、衆院選マニフェスト(政権公約)に盛り込んだ高速道路の無料化について「首都高速道路、阪神高速道路は無料化するつもりはない」と明言した。マニフェストには「原則無料化」と記載し、無料化の対象となる路線や区間を明示していなかった。都内で開いたインターネットのブログなどを活用する若者との座談会で語った。
 高速道路の無料化は流通コストの引き下げや料金所撤廃に伴う渋滞緩和が狙い。交通量の多い首都高と阪高を無料化すれば、かえって渋滞がひどくなると判断した。
 2つ以外の高速道路については、渋滞の懸念がない地方の路線や区間を中心に2010年度から無料化を段階的に進め、12年度に完全実施する。



 う~ん。確かに首都高や阪神高速を無料化すれば、両路線が更に混雑することにはなるでしょうけど、そもそもあの両高速道路の場合、普通の高速道路のように早く走ることができない(時間短縮効果がない)のに高速料金をとられることそのものに利用者の不満は高いと思いますし、どうもこの言い分には違和感を感じますね…。
 まあ、この両路線の高速料金まで無料化してしまうと失う収入があまりにも大きくなってしまうという本音もあるのだとは思いますが、民主党を支持する方の中には、かって暫定税率が1か月だけ廃止されてガソリン料金が1リットル20円以上値下げされたのと同じような恩恵を期待している方も決して少なくないと思いますし、このような中途半端な言い分では、ライバルの自民党候補に格好の攻撃材料を自ら与えるようなものではないでしょうか。
 もし高速料金の自由化を本気で目指すならば、まずはこの両路線を率先して値下げすることこそ大切だと思うんですけどね…。
(注:私はプライベートでは車を使用しないため、高速道路料無料化における恩恵は受けられない側の人間です)

(9日の地方選挙)長野・富士見町長に元NEC専務の小林氏

2009-08-14 06:06:56 | Weblog
(9日の地方選挙)長野・富士見町長に元NEC専務の小林氏 2009年8月10日 産経
http://sankei.jp.msn.com/politics/election/090809/elc0908092354017-n1.htm
 9日に投開票された任期満了に伴う長野県富士見町長選で、元NEC専務の小林一彦氏(65)=無新=が、3回目の当選を目指した矢嶋民雄氏(74)=無現=を破り、初当選した。投票率は74・64%。
 小林氏は富士見町出身。NECではコンピューター事業を担当。民間感覚や人脈を生かし、出身地の観光や産業てこ入れのために出馬を決意したという。
 当選後、小林氏は「財政不振にあえぐ町のためにやっていきたい」と話した。

長野県富士見町長選挙結果
当 5086 小林一彦 65 男 無所属 新 会社員
  4089 矢島民雄 74 男 無所属 現 地方公務員、富士見町長2期
  154 山崎真也 43 男 無所属 新 地方公務員



 長野県富士見町は、県中部の山梨県境に隣接する人口1.5万人程の町ですが、町長選は、2期8年現職を務めた矢島民雄氏に対して、元NEC専務で現在同社顧問の小林一彦氏、名古屋市や同区役所、教育委員会などを経由して今回立候補のために退職したまだ43歳と若い山崎真也氏の2新人が挑戦する形となりましたが、選挙戦は
 企業誘致などで産業を発展させ人口の減少を食い止めるなどと訴えて5086票を獲得した小林一彦氏が、
 現職で4089票を獲得した矢島民雄氏、154票と完全に取り残される形となった山崎真也氏を破り初当選しました。

 まあ、他県から突然やってきて立候補した山崎氏は論外として、実質現職を含めた2人の争いとなったわけですが、
 矢島氏については、4年前の前回選挙の段階でも「町民の声を聞かない」と一部の町民が不満をもっていたようですし、加えて健康診断に個人負担を導入した不満などが今回一気に爆発する形となりましたが、新しく町長に就任する小林一彦氏はどのような町制運営を行ってくれるのでしょうか…。

 そういえば、8月9日に行われた町長選挙は、3か所とも現職が敗れ新人が当選する大波乱。まあ、板野町の場合は前回と同じメンツの争いとなりましたが、新しく町長に就任する3人がどのような実績を残してくれるかに注目が集まりそうです。

(9日の地方選挙)赤間氏が初当選 大郷町長選161票差、現職4選阻止

2009-08-14 06:04:59 | Weblog
(9日の地方選挙)赤間氏が初当選 大郷町長選161票差、現職4選阻止 20098月10日 
河北新報 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090810-00000005-khk-l04
朝日 http://mytown.asahi.com/miyagi/news.php?k_id=04000000908090008
 任期満了に伴う大郷町長選は9日投票が行われ、即日開票の結果、無所属新人で前町議会議長の赤間正幸氏(59)が、いずれも無所属で、4選を目指した現職田中学(63)、町第三セクター前社長の新人渡辺健一郎(61)の両氏を破り、初当選を果たした。
 午後8時すぎ、当選の報が入ると、赤間氏は事務所で約300人の支持者らにあいさつ。「草の根運動で町長の座に就かせてもらった。町民の声を聞き、安全安心で住みよい町づくりを進めたい」と抱負を述べた。
 赤間氏は、町長給料の20%削減、町内4小学校統合計画の白紙化などを公約の軸に据えた。「農商工のバランスを取れた町政を実現する」と訴え、幅広く支持を集めた。
 田中氏は、3期12年の行財政改革の実績を挙げ「少子高齢化対策の充実」を掲げたが伸び悩み、4選を阻まれた。渡辺氏は「安全安心な町づくりを進めよう」と呼び掛けたが、広がりに欠けた。
 告示日には衆院選宮城4区の民主党の立候補予定者が赤間氏、自民党の立候補予定者が田中氏の応援にそれぞれ駆け付け、注目を集めた。
 当日有権者は7636人。投票率は83.94%で、1997年の89.03%を5.09ポイント下回った。

◎地場産業の育成、試される行動力
 12年ぶりの選挙戦となった大郷町長選は、新人の赤間正幸氏が、現職田中学氏と新人渡辺健一郎氏を破り、初当選を果たした。
 赤間氏は、町議6期と前議長の知名度を生かし、町内全域に浸透。7月上旬の立候補表明から、各集落での集会は40回を超えた。
 選挙戦では、12年間の田中町政を「失政の連続」と徹底して批判。田中氏が誘致に動いた低レベル放射性廃棄物処理施設、未払い金が発生した観光施設「ファームガーデン・ワールド」などの問題を追及し「反田中票」の結集に成功した。
 田中氏の後援会幹部だった渡辺氏が決別し、立候補したことは田中氏派の弱体化を招き、赤間氏に有利に働いた。地域経済の沈滞ムードにいら立つ住民感情の矛先も、田中氏に向かった。
 赤間氏は、公約に積極的な企業誘致を掲げ、雇用の場の確保を訴えた。だが、世界同時不況下に、田園地帯に新たな有望企業を呼ぶのは難しい。
 トヨタ自動車系「セントラル自動車」(神奈川県相模原市)を核に関連企業が張り付き始めた隣接の大衡村や大和町といかに連携し、地場産業の育成を図るのか。突破口を見いだす発想や行動力が試される。
 町の基幹産業である農業は、コメ価格の下落で一向に振るわない。大消費地・仙台市に近い地理的条件を生かした「売れる」農産物の生産と販路拡大戦略も欠かせない。
 町長選では、現職町議13人のうち、過半数の7人が田中、渡辺両氏の陣営に付いた。非赤間氏派が多数を占める議会と、どう向き合うのか。9月定例会から早速、政治手腕が問われる。

宮城県大郷町長選挙結果
当 2822 赤間正幸 59 男 無所属 新 農業、元町議長
  2661 田中学 63 男 無所属 現 大郷町長
  896 渡辺健一郎 61 男 無所属 新



 宮城県大郷町は、県の中央、仙台市から少し北に位置する人口9000人弱の町ですが、町長選は3期12年町長を務めた現職の田中学氏に対して、元町議長の赤間正幸氏、渡辺健一郎氏の2新人が挑戦する形となりましたが、
 「町政の構造改革」を掲げて再挑戦した赤間正幸氏が2822票を獲得し、
 「田園都市」づくりの実績と仕上げを強調して2661票を獲得した現職の田中学氏、
 その田中学氏に、今春就任した「おおさと地域振興公社」社長の座を田中氏との対立から解任され立候補して896票を獲得した渡辺健一郎を破り初当選しました。

 12年振りに行われた選挙戦では現職の政治手腕に疑問を呈し、新人が当選する結果となりましたが、新町長となる赤間氏はどのような町制運営を行ってくれるのでしょうか。

(9日の地方選挙)板野町長玉井さん初当選 投票率79・21% 現職中島さんに雪辱

2009-08-14 06:00:59 | Weblog
(9日の地方選挙)板野町長玉井さん初当選 投票率79・21% 現職中島さんに雪辱 2009年8月10日 読売
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/tokushima/news/20090810-OYT8T00068.htm
 前回と同じ顔ぶれで一騎打ちになった板野町長選は9日投開票され、町政刷新を訴えた新人の行政書士、玉井孝治さん(58)(無所属)が、現職の中島勝さん(69)(同)を破り、初当選した。当日有権者数は1万1727人、投票率は79・21%(前回79・93%)。
 同町川端の玉井さんの事務所は、「当選確実」の一報が入ると大歓声に包まれた。玉井さんは拍手に迎えられて満面の笑みで登場。「活力ある公正公平な新しい町にチェンジします。住みよい明るい町を目指して頑張りたい」と抱負を語った。
 玉井さんは町教委教育次長、総務課長などを歴任、前回の町長選出馬以降は、今春まで社会福祉法人職員。

徳島県板野町長選挙結果 
当 4728 玉井孝治 58 男 無所属 新 行政書士、前町総務課長
  4470 中島勝 69 男 無所属




 徳島県板野町は、県の北東部にある人口1.4万人程の町ですが、町長選は4年前の前回選挙で、新人2人の争いをわずか24票差で制した中島勝氏の評価が下される形となりましたが、前回と同じメンツで争われた今回選挙は、
 積極的な企業誘致など町政の刷新を訴えて4728票を獲得した玉井孝治氏が
 「行財政改革もまだ途上。2期目も町民のための政治を続ける」と訴え4470票を獲得した中島勝氏を上回り初当選。
 こちらは町議も半数ずつが支援するというまさに町を二分する争いとなったのですが、今度は玉井氏が258票差で勝利となりました。
 現職になれば、とかく批判票が集まりやすいものですが、中島氏は最初の4年間でどれだけの実績を残してくれるのでしょうか。
 中島氏としては、これまでのライバルを批判する立場から、今度は批判される側に回りますし、法案一つ通過させるにも、町議も分裂しているのでは中々大変かと思いますが、だからこそ最初の4年間でどれだけの実績を残すことができるのかが強く問われそうな気がします。

橋下知事ら「首長連合」、地方分権で民主を評価

2009-08-13 07:01:05 | Weblog
橋下知事ら「首長連合」、地方分権で民主を評価 2009年8月12日 日経
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20090811AT3B1103G11082009.html
 自治体首長グループによる衆院選マニフェスト(政権公約)評価を打ち出している大阪府の橋下徹知事は11日、横浜市の中田宏市長と府庁で記者会見し、地方分権に関する政策について民主党が自民党より優れているとする「宣言文」を発表した。
 宣言文では民主党が7日の公開討論会で首相をトップとして地方の代表が入る協議機関の設置を明言した点を高く評価。橋下知事は「国の形づくりに地方が入れる点を重視し、民主党の政策に軍配が上がった」と強調した。
 全国知事会の採点と自民・民主の評価が逆転した点については、橋下知事は「政権運営システムなどに重きを置いた結果。分権に関する知事会の採点には従う」と説明した。

政令市長会の分権公約採点…民主54、自民49 2009年8月12日 日経
http://www.yomiuri.co.jp/election/shugiin2009/news1/20090811-OYT1T00909.htm
 18政令市長でつくる指定都市市長会は11日、自民、公明、民主3党の地方分権に関する政権公約(マニフェスト)の採点結果を発表した。
 民主党が54・5点と最も高く、公明党50・2点、自民党49・5点だった。
 採点には、北九州市長を除く17市長が参加。政令市への大幅な権限移譲や直轄事業負担金の廃止など10項目について計100点満点で行い、平均した。同会副会長の阿部孝夫・川崎市長は記者会見で、「民主党は政令市への大幅な権限移譲を明示したため、評価が一番高くなった」と述べた。

自公府議ら「裏切りだ」…首長連合・民主支持で 2009年8月12日 読売
http://www.yomiuri.co.jp/election/shugiin2009/news1/20090812-OYT1T00097.htm
 与野党をてんびんにかけながら、地方分権を迫ってきた「首長連合」が11日、衆院選での民主党支持を打ち出した。
 メンバーの大阪府の橋下徹知事は大阪府庁での記者会見で、「民主党の応援マイクは握れない」と自民、公明両党への気遣いを見せたが、「民主党は本気で霞が関と対峙(たいじ)する可能性がある」と政権交代に期待を寄せた。知事選で橋下知事を支援した自民、公明両党の府議らは「裏切りだ」と反発。一方で、民主党の前衆院議員らは「人気知事の評価は心強い」と歓迎した。
 「戦後60年、霞が関と一緒にやってきた自民党が霞が関を解体できるかといえば、無理」。橋下知事は、横浜市の中田宏市長とともに記者会見に臨み、民主党支持を決めた理由をこう説明した。
 府議会与党である自民、公明に反旗を翻すことになる判断。「(知事選で)受けた恩は返していない」「投票してくれた人は納得しないと思う」。ふだんの強気の発言は影を潜め、幾度も苦渋の表情を浮かべた。
 衆院選での対応については「自公の応援をしないのが精いっぱいの判断。(政策評価は)民主党が上だが、民主党の応援はしない」と、自民、公明両党に配慮して与野党双方の応援を見送る考えを示した。
 自民党のベテラン府議は「知事与党として協力してきたのに、まさに裏切りだ」と非難。知事が9月議会に再挑戦する大阪ワールドトレードセンタービルディング(WTC)への府庁舎移転についても、「再び議会の存在感を示すだけだ」と、反対に回ることをほのめかした。公明党府議団の光沢忍・副幹事長も「知事選で応援した支援者の理解は得られない」と切り捨てた。
 一方、知事野党の民主党側は納得の様子。同党府連代表の平野博文・前衆院議員は「自公を応援しないだけでも、選挙にはプラスになる」と喜んだ。




 全国知事会では与党に軍配をあげた衆議院選挙マニュフェストですが、首長連合では民主案を評価したようです。
 それにしても、自公府議の「裏切りだ」発言はむしろ笑えますね…。
 確かに橋下知事は自民・公明の支援を受けて当選したものの、それはあくまでも橋下さんだけの問題。
 地方としては、いかに自分達に有利な政策を打ち出してくれるか駆け引きを行う格好のチャンス。今回あえて異なる答えを出すことで、自公・民主の双方に影響力を行使しようと考えるのはむしろ当然の判断ですし、むしろ格好のチャンスを活用しない方が不自然ではないでしょうか。
 最初から首長連合が自分達の味方をしてくれると当てにしていたというのならば、自公はあまりにも考えが甘いとしか言いようがありませんね。
 自民党も議員レベルではどぶ板選挙を行うなど、それなりの危機感を感じているようですが、肝心の司令部がこれでは最前線の兵隊(地方の現職議員)もたまったものではないと思います。

阿久根市長:退職金大幅上乗せは背任…前市長らを告訴へ

2009-08-12 07:12:15 | Weblog
阿久根市長:退職金大幅上乗せは背任…前市長らを告訴へ 2009年8月12日 毎日
http://mainichi.jp/select/wadai/news/20090812k0000m040110000c.html
 鹿児島県阿久根市の竹原信一市長は11日、自身のブログで、退職勧奨制度導入で「退職金を大幅に上乗せした」などとして斉藤洋三・前市長ら3人を背任などの疑いで近く刑事告訴する方針を明らかにした。上乗せ分は2億3000万円として、損害賠償請求訴訟も起こすという。また、市役所窓口の職員給与張り紙をはがし懲戒免職とした元係長(45)も、器物損壊容疑で告訴するとした。
 市総務課によると、退職勧奨制度は06年4月、導入。職員の早期退職を促し、人件費を削減するのが狙い。08年度までの3年間の対象者は45人で、加算金(上乗せ)の総額は、約2億3000万円。上乗せで退職金が1.7倍となった職員もいるという。




 阿久根市の竹原市長。今度は前市長と給与張り紙をはがした職員を告訴だそうです…(呆れ
 まあ、退職金の大幅上乗せの問題については、同程度の規模の市と比べて支給水準が本当に適正かどうかを比較してみなければ、不当に高い水準かどうかはわかりませんが、どう考えても、全職員の給与を張り出した紙をはがした程度で懲戒免職にした上、まるで追い打ちをかけるように告訴はいくらなんでもやり過ぎ。
 いくら職員の意識改革を迫ろうという目的であっても、組織が委縮してしまっては意味がありませんし、このお方はどこまで暴走すれば気が済むのだろう…と思います。

 4年後の次回市長選挙の時に、財政状態は改善したけど、市の職員は常に市長の顔色を拝みびくびくしながら仕事をしているそんな職場になっていなければいいんですけどね…(溜息

インド洋でM7・6 津波警戒も呼び掛け

2009-08-11 07:19:03 | Weblog
インド洋でM7・6 津波警戒も呼び掛け 2009年8月11日 共同
http://www.47news.jp/CN/200908/CN2009081101000104.html
 米地質調査所(USGS)によると、インド洋アンダマン諸島ポートブレアの北約260キロの海底で現地時間11日午前1時55分(日本時間同午前4時55分)ごろ、マグニチュード(M)7・6の地震が発生した。震源の深さは33・1キロ。
 米太平洋津波警報センターは、インド、ミャンマー、インドネシア、タイ、バングラデシュに津波を警戒するよう呼び掛けた。


 静岡沖の大きな地震の影に隠れてあまり報道されていませんが、インド洋でもマグニチュード7.6の大きな地震が発生したようです…(汗
 こちらは津波被害が心配です。


分権公約採点、自公が民主上回る 知事会の評価特別委

2009-08-10 06:56:01 | Weblog
分権公約採点、自公が民主上回る 知事会の評価特別委 2009年08月09日
共同通信 http://www.kitanippon.co.jp/contents/kyodonews/20090808/489472.html
日経 http://www.nikkei.co.jp/news/main/20090808AT1E0800508082009.html
 全国知事会(会長・麻生渡福岡県知事)は8日、自民、公明、民主3党が衆院選マニフェスト(政権公約)に盛り込んだ地方分権政策に対する採点結果を発表した。100点満点で、自民が60・6点、公明が66・2点で、地方財源の確保策が懸念された民主の58・3点を上回った。
 知事会政権公約評価特別委員会の古川康委員長(佐賀県知事)は都内で開かれた発表記者会見で「比較的、点数が似通っていた。3党とも合格点と思われる点数がついた」と述べた。
 知事会独自の評価基準で初めて実施した採点には特別委の29知事が参加、平均点を出した。
 8項目の加点項目の合計では、民主が自民を上回っていたが、地方財源の確保に不安がある場合の減点項目で最大のマイナス5・5点となったことが響き、3党で最下位となった。
 知事会が分権推進の主戦場として最高の30点を配点した「国と地方の協議機関の法制化」では、3党で唯一公約に明記しなかった民主が18・2点で、自民の16・9点を上回った。知事会側は民主が公開討論会で追記を明言、さらに統治機構改革への地方参画を表明したことを評価した。
 一方、各10点のその他の7項目では、民主は地方消費税の充実など地方税財政関連の2項目で3点台と厳しい評価。自民は補助金見直しなど4項目で民主の得点を下回った。


 知事会のHPを見ると、『国家像の明示と分権・自治体の位置づけ』は、自民党が6.4点に対して、公明党が7.3点、民主党が7.2点だったものの、どうやら民主党は、『分権改革の具体策』のうち『国と地方の税源財源5:5の実現、地方消費税の充実』で、自民6.4点、公明8.9点VS民主3.1点、『地方交付税の復元・増額、共有財源の明確化』で、自民7.0点、公明4.2点VS民主3.3点と、この2分野で弱く、その一方で自民党は『国庫補助負担金の総件数半減』で自民3.7点、公明4.6点VS民主8.1点とあり、公明も『地方交付税の復元・増額、共有財源の明確化』はイマイチで、『分権改革委員会の勧告に沿った義務つけ、枠付けの廃止、権限移譲の推進』では最下位となったものの、総合的にバランスが取れていて、
 加えて『地方財源の確保』について、自民がマイナス1.5点、公明がマイナス2.4点に対して、民主がマイナス5.5点と民主が大幅マイナス評価されたことが この結果につながったようですね。

 まあ、世論では民主有利ですし、もしここで知事会が民主を推し立てるようでは大勢の決着がついてしまい、知事会としても民主党にこれ以上の譲歩を求めることもできなくなるでしょうし、ここもち与党有利な評価を出すのではないかと予測していたのですが、評価内容を見ていると、努力次第では民主の逆転の可能性もありということで このあたり、世論が二分している現在の状況を上手く利用しているな…(苦笑 といった感想を持ちました。

民主の「子ども手当」批判 富山で舛添厚労相

2009-08-10 06:49:01 | Weblog
民主の「子ども手当」批判 富山で舛添厚労相 2009年08月09日 共同通信
http://www.kitanippon.co.jp/contents/knpnews/20090809/24714.html
 舛添要一厚生労働相が8日、衆院富山1区から出馬する自民前職の長勢甚遠氏の応援のために来県し、JR富山駅前で街頭演説した。民主党がマニフェスト(政権公約)に掲げる「子ども手当」を「ばらまき」と批判。「みなさんの税金を使うのであり、甘い言葉にだまされてはいけない」と訴えた。
 舛添厚労相は、中学卒業まで1人月額2万6千円を支給する「子ども手当」に対し「ばらまくのではなく、学費や医療費を出す形の方が良い」と主張。「金持ちの子どもにまで配る必要はなく、本当に困った人に渡すべき。お金は天から降ってくるのではない。税金を使っている」と指摘した。年金記録問題には「来年末には、ほぼめどがたつ」と強調した。
 長勢氏が雇用調整助成金の創設に携わったことを説明し「かけがえのない大事な社会保障のエキスパート。大変厳しい選挙だが、必ず国会の場に戻してほしい」と、聴衆に呼び掛けた。



 ん…。枡添さんは自民党の政治家の中では好感を持てるタイプの政治家さんですが、子供に関する手当を「金持ちの子どもにまで配る必要はなく、本当に困った人に渡すべき。お金は天から降ってくるのではない。税金を使っている」という意見については、少しクビをかしげざるを得ませんね…。
 というのも、現状支給されている児童手当という制度は、財源負担の違いの問題もあり、自営業者らとサラリーマンとでは所得制限額が異なり、かってはそのボーダーラインに150万円以上の差があった時代もありましたし、今は自営業者についても8割程度の方が対象となっているようですが、自営業もサラリーマン層も8割以上を対象とするならば、今度は『果たして所得制限を設けることに意味はあるのか』という別の議論が発生してくるかと思います。
 当たり前のことですが、所得をチェックしようと思えば、その所得をチェックする職員の人件費やシステム構築費用もかかるわけですし、現時点での児童手当の水準が子供の食費にも満たない貧弱な水準である以上、仮に所得制限を維持するにしても、確定申告や年末調整で子供のいる方は一律減税とした方が余程効率的ではないでしょうか…。
 自民主導になるにせよ、民主主導になるにせよ、まずは本当に手当方式で行うのが正しいのか、税制で対応することができないのかも含めて、この分野は本気で議論して欲しいものだと思いますね。

石原都知事、新銀行の再建「相手選び直す」 提携に改めて意欲

2009-08-10 06:43:59 | Weblog
石原都知事、新銀行の再建「相手選び直す」 提携に改めて意欲 2009年8月7日 日経夕刊
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20090807AT3B0702107082009.html
 東京都の石原慎太郎知事は7日の記者会見で、新銀行東京(東京・新宿)の経営再建に関して「(提携する)相手を選び直して、結婚の段取りを進める」と述べた。石原知事は以前から外資系金融機関との提携による再建を模索しており、提携をてこにした再建に改めて意欲を示した。
 石原知事は新銀行の足元の経営状況について「今の執行部は非常によくやっている」と説明。昨年の提携交渉は頓挫したが「こういうやり取りはこれからもいくつかある」との見通しを示した。具体的な交渉相手の有無については「あるけど、まだ言えない」と話した。

新銀行東京が初の黒字、不良債権比率は悪化 第1四半期 2009年8月7日 朝日
http://www.asahi.com/business/update/0807/TKY200908060376.html
 新銀行東京は6日、今年度第1四半期(4~6月)の決算で、純利益が7億円となり、開業以来初の当期黒字になったと発表した。本業の中小企業融資が伸び悩み、不良債権比率の悪化も続くなかで、融資先の倒産に備えて積み立てた「貸し倒れ引当金」を取り崩し、利益に計上した結果という。
 純利益は前年同期の37億円の赤字から改善した。ただ、本業のもうけを示す業務純益は5億円(前年同期6億円)、不良債権比率は17.61%(同12.63%)といずれも悪化した。中小企業への融資・保証残高も790億円(同1143億円)と減った。
 純利益を黒字化させた貸し倒れ引当金の取り崩しについて、同行は「昨年度末までの積立総額が353億円に達しており十分」と判断。前年同期には19億円を積み立てたが、今期は14億円を取り崩して利益に計上した。また、リストラを進め、営業経費も12億円となり、前年同期の20億円から圧縮した。





 この石原都知事。どうせ次の都知事選には出馬しないのだから、いい加減新銀行東京の運営失敗を認めても良さそうなものですが、損害賠償請求をされかねないと警戒しているのか、この期に及んで実に見苦しい弁解?をしていますね…(呆れ
 そもそも新銀行東京の場合、4年間の累積損失が1260億円にもなり、たった1期黒字にするために、店舗網を全拠点を本店にブランチインブランチ化(実質本店1店舗体制に縮小)し、本店に唯一残されたATMや問い合わせ対応も平日9時~17時までのお役所モードに縮小均衡している有様ですし、そんな自称金融機関には提携するメリットどころか『軽い資本提携でも関わりをもったら最後 巨額の債務の全部又は一部を押し付けられかねない』と頼まれてもどこも手を伸ばさないのが現実ではないかと思いますが、一体何を寝ぼけたことを言っているのやら…。
 当初期待された中小企業へのセーフティネットも、自治体が行うセーフティネット融資や一部の優良取引先は他行が引き受けることで大半はカバーできるでしょうし、今は都民の負担を少しでも少なく抑えるためにも、出血を止めることが最優先かと思いますが、この人を見ていると、つくずく経営者の身の引き際のタイミングの重要さというものを痛感させられますね…(溜息  

「日本のため、酒を断つ」中川昭一氏、地元で宣言 

2009-08-10 06:40:14 | Weblog
「日本のため、酒を断つ」中川昭一氏、地元で宣言2009年8月10日 朝日
http://www.asahi.com/politics/update/0809/HOK200908090006.html
 「日本のため、皆さんのために酒を断つつもりだ」。衆院北海道11区に立候補する自民党の中川昭一前財務・金融相が9日、帯広市で開かれた後援会の総決起大会で約1500人を前に断酒宣言した。2月の「もうろう会見」が尾を引いて厳しい状況を強いられているが、会場からは「よく言った」と拍手がわいた。
 農林水産相などを務めた父の故・一郎氏と親交があった政治評論家の三宅久之氏が大会で講演。「薬を飲んだと言っているが、誰も信用していない。政治家として期待されているのだから、お酒をやめなさい」と指摘され、中川氏は「おやじに説教されたようだ」と応え、断酒を宣言した。
 総選挙で中川氏は、民主党前職の石川知裕氏=比例北海道ブロック=、共産党新顔の渡辺紫氏らと争う予定だ。


 中川氏と言えば、これまでも酒癖の悪さは政治記者の間では有名で、あげくあのもうろう会見…。今さら酒を断つと言われても、選挙に多少でもプラスになるのかな…などと私などは考えてしまうのですが、その中川昭一氏が地元で酒断宣言をしたようですね…(苦笑
 ただ、中川氏が出馬する衆院北海道11選挙区と言えば、民主党が石川知裕氏を擁立し、苦戦が伝えられる選挙区。
 ライバルの石川氏も小沢民主代表代行の元秘書ということで、いわば不祥事対決となるわけですが、世界に恥を晒したという意味では地元の有権者の方としてはこれ以上の屈辱はないでしょうし、もし断酒宣言をするならば、今頃になってではなく、選挙戦に出馬すると決めた時点で、きっぱり宣言すべきだったのではないでしょうか…。
 この中川氏の禁酒宣言。少しでも獲得票数に影響するのでしょうかねぇ…。

長崎「原爆の日」 市長、オバマ大統領の核なき世界を評価

2009-08-10 06:35:08 | Weblog
長崎「原爆の日」 市長、オバマ大統領の核なき世界を評価 2009年8月9日 日経
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20090809STXKA006309082009.html
 長崎は9日、原爆投下から64年となる原爆の日を迎え、長崎市松山町の平和公園で市主催の原爆犠牲者慰霊平和祈念式典が開かれた。田上富久市長は平和宣言で
「今、私たち人間の前には二つの道があります。核兵器のない世界への道と、64年前の広島と長崎の破壊を繰り返す滅亡の道です」と述べ、「核兵器のない世界への道を共に歩んでいこう」と呼び掛けた。
 田上市長は、核なき世界を目指すとしたオバマ米大統領のプラハ演説を「核超大国アメリカが、核廃絶に向けてようやく一歩踏み出した歴史的な瞬間」と評価した。
 式典には被爆者や遺族らのほか、麻生太郎首相や、核保有国ロシアを含む29カ国の駐日大使ら約6千人が参列。原爆投下時刻の午前11時2分に黙とうした。
 田上市長は平和宣言で、国際社会が北朝鮮に核兵器を廃棄させることや、核保有5カ国が自らの核兵器削減を進めることを要請。日本政府には被爆国として国際社会を導く役割を求めた。

米の核先制不使用「現実的にはいかがか」 麻生首相 2009年8月9日 日経
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20090809AT3S0900D09082009.html
 麻生太郎首相は9日、被爆64周年長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典に出席した後、長崎市内で記者会見した。日本が米国に核の先制不使用を求めることについて「先制攻撃しませんと言ったとしても、意図を検証する方法はない。日本は守ってもらう立場だが、日本の安全を確保する上で現実的にはいかがなものか」と述べ、否定的な考えを示した。
 北朝鮮の核に対抗し日本も敵基地攻撃能力を持つべきだとの意見があることについては「敵基地攻撃を目的とした装備を今自衛隊は考えていない」とした上で、「今後日米間の具体的な役割分担に関し、協議のあり方について検討することは考えている」と述べた。

民主・鳩山氏、非核三原則の法制化検討 2009年8月9日 日経
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20090809AT3S0900U09082009.html
 民主党の鳩山由紀夫代表は9日、現在は国会決議にとどまっている「非核三原則」について、衆院選後の法制化を検討する考えを示した。長崎市で懇談した被爆団体関係者から法制化の要望を受け「非核三原則を守っていくことは重要だ。法制化というやり方もあるかと思う。党としてしっかり検討することをお約束したい」と応じた。



 昨日8月9日は、テレビをつけてもNHK総合は高校野球、民放はどこも、元トップタレントの覚せい剤使用&逮捕報道ばかりで、長崎に原爆が投下された日だというのに、時事報道が中々入ってこなくて、いささかうんざりしていた(民放が視聴率が大切なのはわかりますが、あれだけ原爆だの、終戦だの、政治だの他に語るべき話題が豊富にあるのに、特定の話題ばかりに番組の大半を使うのはいい加減勘弁してほしいものです)のですが、長崎の田上市長は、オバマ大統領の核兵器のない世界について言及したことを評価。
 その一方で、麻生総理は相変わらず空気が読めないのか、6日に続いて核兵器保有について擁護するかのような発言を行い、その一方民主党の鳩山代表は非核3原則の法制化について検討する考えを示しました。

 う~ん。確かに今の日本は公式には軍隊を持たないことになっています(自衛隊が軍隊に準ずるものかどうかは別問題)し、現実にはアメリカ駐留軍の存在が北朝鮮や中国に対する牽制になっているのも事実かと思いますが、だからといって、この話題に核兵器が必要かどうかは全く関係がない(軍事力について言及するのも不愉快ですが、別に核兵器がなくなっても通常長距離ミサイルまで廃棄するという話になっているわけでもなく、大国が一斉に核兵器を廃棄すれば、軍事バランスに大きな影響が出るとも思えません)でしょうし、かといって民主党が非核3原則の法制化を行う法案を提出したところで、国会を通過するかどうか…。
 実際、日本では一部の過激論者を別にすれば、核兵器に対する抵抗意識が非常に強いと思いますし、今は広島や長崎が核兵器の実験による被害を受けた世界の各地と連携して核兵器を二度と使わない運動を起こし続けることで、地道に核兵器の廃絶を世界に訴えていくことが大切なのかな…と思います。

“勘違い男”続出? 耳かき店の「ひざまくらマジック」は常連客をストーカーに変えた

2009-08-09 14:35:37 | Weblog
「思いを遂げられなかったら殺そう」 耳かき店に月30万円以上使う 新橋殺傷事件 2009年8月4日 産経夕刊
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/090804/crm0908041217012-n1.htm
 東京都港区西新橋の民家で鈴木芳江さん(78)が刺殺され、孫の耳かき店店員の江尻美保さん(21)が重体となった事件で、殺人未遂の現行犯で逮捕された会社員、林貢二容疑者(41)が「(犯行当日)出入り禁止になった店に入れてもらえるよう伝えたかった。思いを遂げられなかったら殺そうと思った」と供述していることが4日、捜査関係者への取材で分かった。警視庁愛宕署は林容疑者が江尻さんに一方的に好意を募らせ、犯行に及んだとみている。
 同署は同日午後、殺人と殺人未遂の容疑で林容疑者を送検する方針。
 捜査関係者によると、林容疑者は同店で江尻さんを指名し、週末に数時間滞在することがあった。料金は30分で2700円だが、月に30万円以上を使ったこともあったという。
 今年4月ごろ、江尻さんに交際を迫り、店への出入りを禁止された。その後、江尻さんに付きまとい行為を繰り返したという。
 林容疑者は江尻さんとの会話の中で、江尻さんの住所に関する情報を聞き出していた。江尻さんは7月19日夜、林容疑者に付きまとわれ、自宅近くのコンビニエンスストアから「客の男につきまとわれている」と110番通報。知人にも「家の前にいることがある」と相談していたが、こうした付きまといの行為も店への出入りを許可してもらうことを伝えるのが目的だったという。


“勘違い男”続出? 耳かき店の「ひざまくらマジック」は常連客をストーカーに変えた  2009年8月9日 産経
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/090809/crm0908090801011-n1.htm
 東京・秋葉原の耳かき店の常連客だった男が、売れっ子店員の女性と祖母を殺傷した事件は、男が女性に交際を断られ、店への出入りが禁止されてから、付きまとい行為を繰り返すようになっていた。出会いの場となった耳かき店は「癒し」を売りに急増、ひざまくらで耳かきをしてくれる恋人感覚のサービスに「好かれている」と勘違いする常連客も後を絶たないという。風俗店とは違って性的サービスがないことが、客を欲求不満にさせてストーカー行為に走らせる-。業界関係者からは、そんな声も出ているのだが…。

「オレがやった」…両手を突き出した“ヨシカワ”
 畳敷き3畳の部屋、やや落とされた照明。浴衣姿の女性がひざまくらをしながら、耳をもみほぐし、耳かきをそっと入れてくる。目にはタオルがかけられ、女性は「痛くないですか」と気遣いながら、耳かきで耳たぶや中をなでていく。
 秋葉原の一角にある耳かき店。30分コースの料金は2700円で、耳つぼマッサージ、耳そうじ、頭部などのマッサージの順番で行う。「極上の癒し」を売りに、女子大生ら若い「耳かき小町」たちが耳そうじをしてくれるとあって、中年男性らも足しげく通っている。
 この店にかつて「ヨシカワ」と名乗る男が、売れっ子だった江尻美保さん(21)のもとに毎週のように通い詰めていた。利用時間が5時間を超えることも度々で、月に30万円以上を使ったとされる。
 「これだけ通っているんだ。付き合ってよ」
 今年4月、江尻さんに執拗(しつよう)に交際を迫って断られ、ヨシカワは店への出入りが禁止になっていた。
 ヨシカワは8月3日朝、複数の刃物とハンマーをビジネスバッグに隠し持ち、東京・西新橋にある江尻さんの家の前に立っていた。ヨシカワは無施錠の玄関から家の中に侵入し、その直後、「ぎゃー」という悲鳴が響き渡った。
 「包丁を持った男がいて、女性とケンカしている。けが人がいる!」
 110番通報で警察官が駆け付けたとき、美保さんが2階の廊下で、美保さんの祖母、鈴木芳江さん(78)が1階居間で血だらけになって倒れていた。鈴木さんは死亡、美保さんも重体となった。
 1階で立ちつくしていたヨシカワの顔は無表情だった。その顔や洋服、両手に返り血がべっとりついていた。
 「おまえがやったのか」
 駆けつけた警察官に問われ、ヨシカワは「オレが2人をやった」とだけ答えた。そして、手錠をはめてくれと言わんばかりに、両手を警察官に突き出した。
 
「こんなに尽くしているのに」…“出禁”解除されず愛情が憎悪に
 警視庁愛宕署によると、ヨシカワは偽名で、本名は林貢二容疑者(41)。千葉市内の団地に住む独身で、配電関連の会社に勤務していた。
 捜査関係者によると、林容疑者はまず、1階居間の鈴木さんに美保さんに会わせるよう要求。拒んだ鈴木さんに対して「話にならん」と激怒して刺し、2階に上がって美保さんを襲撃した。
 美保さんは寝間着姿で、現場の状況から、ベッドで寝ていたところを襲われ廊下まで追い回されたようだ。2人には首を中心に複数の刺し傷があった。ハンマーにも血がついており、鈴木さんが頭部を複数回にわたって殴打されたとみられる。
 周到な準備と、執拗な襲い方から浮かぶ激しい憎悪。林容疑者を突き動かしたのは「耳かき」への執念だったという。
 「美保さんに耳かきをされると心が癒された。美保さんに謝り、また店に通えるよう頼みたかった。思いを遂げられなかったら殺そうと思った」
 そう供述しているという林容疑者は昨年2月ごろから店に通い始め、美保さんを指名し続けた。4月に出入り禁止なった後、店から帰宅する美保さんをつけて、自宅前などで待ち伏せし、付きまといを繰り返すようになった。
 事件の約2週間前には美保さんに謝罪したが、出禁は解除されず、その翌日にはメールが受信拒否になっていた。自宅近くで後ろから肩をたたいたときには、近くのコンビニエンスストアに駆け込まれて110番通報された。
 美保さんに避けられている現実を認めたくなかったのだろう。事件2日前、再び自宅近くで待ち伏せしたが、美保さんが店関係者に付き添われて帰宅したため接触できず、感情が爆発した。供述によれば、林容疑者の心中はこうだ。
 「わざわざ千葉から通い、こんなに尽くしているのに冷たくされた。愛情が憎しみに変わった」

個室でひざまくら…性的サービスで摘発も
 林容疑者がのめり込んだ耳かき専門店は、1年ほど前から秋葉原を中心に急激にはやりだしたとされる。
 その理由として「癒し」を挙げるのは風俗ライターの村上行夫氏だ。
 「キャバクラの女性は派手でハキハキしているから、遊び慣れていない男性は物おじしてしまい、女性のご機嫌取りで終わってしまう。耳かき店で働く子はクラスの優等生みたいに優しく振る舞うから、リラックスできる。アキバ系の男性も気軽に足を運べるわけです」
 その上、2人きりの個室で、ひざまくらをしてくれる。村上氏は「女性経験の少ない男性は、それだけで自分に気があると勘違いして告白してしまう」と話す。
 美保さんと同じ店で働く20代の女性も過去に3回、告白されたという。「仕事に専念したい」と断ったが、なかには納得できずに何度も通って交際を迫る男性もいたという。
 「“ひざまくらマジック”じゃないですか? 普通、恋人じゃないとひざまくらをしないでしょ。それで思い込みをしてしまう人がいるのかもしれない」
 しかし、たとえ恋人のような雰囲気を味わえても、性的なサービスはご法度。好かれていると勘違いした客が、この“寸止め状況”に我慢できず暴走するケースが絶えないというのだ。
 「胸や太ももを触ったり、ひざまくらされながらセクハラ発言をしたりするようですね」(村上氏)。
 最初は30分と短いコースだが、「ほかの男と会わせたくない」という独占欲に駆られ、5時間以上など長時間で利用する常連客も少なくないという。
 インターネットの掲示板には「性的な関係を持てた」などと真偽不明の情報が飛び交い、性的サービスを売りにする耳かき店も出現するようになった。6月にはさいたま市内の「耳かき一発」が性的なサービスを行ったとして、耳かき店では初めて風営法違反で摘発された。
 村上氏によると、耳かき店従業員の平均時給は約2700円。女子大生ら若い女性が気軽にアルバイト感覚で働いている。
 「女性は金でサービスを提供するから、リスクが少ないと考えているかもしれない。だが、客が支払いをサービスの対価ではなく『尽くす』ことだと考え、『これだけ尽くしたから気持ちが通じるはず』とストーカーになる恐れがある」
 聖学院大学の作田明客員教授(犯罪心理学)は、耳かき店の“業態”に潜む危うさを、そう指摘する。村上氏も「寸止め状況だからこそ、男の行為がエスカレートする危険性が高い」と警鐘を鳴らすのだ。

 孫思いの祖母…「生き方伝えたい」と自費出版
 美保さんはテレビ番組に取り上げられるほどの売れっ子だった。1日10時間、週6日間働いていたといい、番組で月収は「68万円」と答えていた。
 ブログを頻繁に更新して、書き込みに対しても丁寧に答えているが、その文体からは誠実さが伝わってくる。
 〈やっぱり帰る時はみんなツラかったりすると思うけど、また来れると思えば少しは楽になるんじゃないですかね♪〉
 〈勘違いさせちゃうコトばかりで本当にスイマセン〉
 「本当、明るくて、優しい人でしたよ」。高校時代の交際相手だった男性(20)は、悲しみをこらえながら取材に口を開いた。6月下旬、昼ご飯を一緒に食べているときに林容疑者のことを相談された。
 「5月から常連さんに付きまとわれている」
 「店から家までつけられている」
 男性は美保さんの困り果てた表情を覚えている。
 最後に会ったのは7月末だった。「『最近は来ていない』と話していたのに…」
 亡くなった祖母の鈴木さんは、3年ほど前から地元の高齢者サークルに参加し、「北のアカシア」を好んで歌っていた。手芸や油絵が得意と多才で、新橋について随筆や俳句をまとめた「新橋日和」も自費出版していた。
 知人らによると、出版理由について「子供や孫に残してあげられるものは何もない。本で生き方や心の中を伝えたかった」と話し、「孫が出版を喜んでくれたの」と顔をほころばせていたという。
 孫思いの鈴木さんは林容疑者から美保さんを守ろうとして面会を拒み、凶刃に命を奪われた。サークル仲間だった女性(65)は、こう言って苦悶(くもん)の表情を浮かべた。
 「いつもニコニコニコ笑う神様みたいな女性だった。犯人は絶対許せない。鈴木さんを返して…」



 
 この41歳ストーカー男の事件。普通に就職して順調に出世していれば、もうそろそろソコソコの役職に就いていてもおかしくない年齢の男が、20歳も年下の相手に勝手に思い入れ上げたあげく、相手の家族を殺害し、相手にも重体を負わせたと聞いて、あまりにも情けなくて力が抜けそうになったのですが、こういったストーカー事件が続発するたびに、つくづく今の日本のストーカー対策制度が加害者に対して無力で、被害者を守ってくれないハリボテに過ぎないと無力感を感じてしまいます…(溜息

 そもそも私には、飲み屋のホステスさんじゃあるまいし、担当者を指名するというやり方そのものが、勘違い客を生み出す余地も生み出しているのではないかと思うのですが、店の側も従業員を雇っている以上は、その従業員が快適かつ安全に働き続けることができる職場環境を整備する義務があるはず。単にボディガードをつければそれでよしでは、安全配慮義務としてはあまりにも不十分に思います。
 月に30万円つぎ込むという容疑者の異常行動に対して、出入り禁止にするだけでなく、例えば別の店舗に配置転換して別途アパートを借りてもらうとか、あるいは同じ経営者が行っている別のお店に転職させるとか、もっと被害者と加害者が顔を合わさないような抜本的な対策を取れなかったのか非常に残念に思いますし、ストーカー対策法そのものもこんなやりきれない事件が起こるたびに、もっと被害者の救済と加害者の処罰及び再発防止措置について強化すべきなのではないかと言う気がしてなりませんね。

渡辺氏が「みんなの党」結成発表 民主との連携視野

2009-08-09 14:29:55 | Weblog
渡辺元行革相、「みんなの党」結成発表 公認候補13人擁立  2009年8月9日 日経
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20090808AT3S0800C08082009.html
 渡辺喜美元行政改革担当相は8日、都内で記者会見し、新党「みんなの党」の結成を正式に発表した。無所属の江田憲司氏ら前衆院議員4人と民主党を除名された浅尾慶一郎参院議員が参加し、公職選挙法上などの政党要件を満たす国会議員(前議員を含む)5人を確保した。衆院選には新人を含む13人の公認候補を擁立する。

渡辺氏が「みんなの党」結成発表 民主との連携視野 2009年8月9日 日経
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20090808AT3S0800K08082009.html
 渡辺喜美元行政改革担当相は8日、都内のホテルで記者会見し、新党「みんなの党」結成を正式発表した。無所属の江田憲司氏ら前衆院議員4人と民主党を除名された浅尾慶一郎参院議員が合流。衆院選の1次公認候補13人と推薦の無所属新人2人を公表。政権交代を前提に民主党との連携を探るとしているが、自民、民主の二大政党が激突する嵐の中に埋没しかねない危うさもはらむ。
 新党は渡辺、江田、浅尾の3氏を中心に運営。代表には渡辺氏が就いた。民主党などに所属した元衆院議員、田中甲氏も公認した。公職選挙法などの政党要件である国会議員5人以上(前議員を含む)は辛うじて確保した。



 で、その渡辺氏ですが、『みんなの党』を結成です。
 渡辺氏が応援した選挙で注目を浴びた戦いと言えば、6月21日に行われた千葉県船橋市長選で、自公民相乗りの現職の藤代孝七氏(67280票)に対して、渡辺氏が応援する野やしきいとこ氏が62627票を獲得してあと一歩のところまで追い上げた(但し、藤代氏には 当初の市長職は2期8年という公約を破って3選目に出馬したことに対する反発が野やしき氏支持に回り、大接戦になったことは割り引かなければなりません)という集票能力は、元々苦戦を迫られている候補や、同じく苦戦を余儀なくされる大半の小泉チルドレン達にとっては、実際に党に参加するかどうかはともかく、魅力的な選択肢の1つでしょうし、場合によっては当初無所属で出馬して、当選後に『みんなの党』の公認を受けるというケースも出てくる可能性も大いにありうるのではないでしょうか…。
 自民でもなく民主でもない第三極を目指すという考え方そのものは、それはそれで興味深いものがありますし、渡辺新党がどの程度の戦力に成長するか興味津々ですね。

自民・森山氏、事実上の引退表明

2009-08-09 14:25:17 | Weblog
森山氏「無理にやりたいと思ってない」 公認巡り首相と会談 2009年8月8日 日経
http://www.nikkei.co.jp/news/seiji/20090808AT3S0702107082009.html
 麻生太郎首相は7日夜、首相公邸で森山真弓元法相と会談し、自民党を離党した渡辺喜美元行政改革担当相が出馬する栃木3区での公認問題について協議した。森山氏は党栃木県連が同氏の公認撤回を求めていることを踏まえ「無理にやりたいとは思っていない。党の判断に任せる」と述べた。首相は「選対で考える。機会を設けて相談しよう」と語った。

森山元法相、栃木3区の公認辞退 自民発表 2009年8月8日 日経夕刊
http://www.nikkei.co.jp/news/seiji/20090808AT3S0800A08082009.html
 自民党は8日、森山真弓元法相が衆院栃木3区からの党公認での出馬を辞退したと発表した。自民党は同選挙区に候補を擁立しない公算が大きい。栃木3区からは自民党を離党し、新党を立ち上げる渡辺喜美元行政改革担当相が出馬する。県内に強固な支持基盤がある渡辺氏との対立が強まれば、他の選挙区へ悪影響が広がるとして、自民党栃木県連は公認撤回を求めていた。
 森山氏は当初、比例代表北関東ブロックの単独候補とするよう党本部に求めていたが、党の定年規定に抵触するため、規定のない小選挙区での公認が決まった経緯がある。公認辞退を受けた森山氏の処遇について党幹部は「未定」としている。森山氏の事務所も「今後の対応は決まっていない」と言う。

自民・森山氏、事実上の引退表明 2009年8月9日 日経
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20090808AT1E0800D08082009.html
 衆院選の栃木3区での立候補を辞退した自民党の森山真弓元法相(81)は8日夜、宇都宮市で記者会見し「(比例名簿に登載は)ないと思う。自分から求めていくことはしない」と述べた。さらに今回の衆院選で立候補する考えはあるかとの問いに「そんなことはない」として、事実上の政界引退を表明した。
 自民党の菅義偉選対副委員長は同日、比例代表での公認について森山氏が「73歳定年制」に抵触することを踏まえ「最初から比例代表は党の内規に基づいて公認していない」と明言した。
 森山氏は東大卒。旧労働省婦人少年局長などを経て1980年の参院選で初当選し3回連続当選、96年に衆院に転じた。第1次海部内閣では女性初の官房長官となったほか、文相(当時)や法相などを歴任した。



 う~ん。結局森山氏は自民党の方針に散々振り回されたあげく、実質引退ですか…(滝汗
 今でこそ女性の社会進出も進み、自民党内部にも知名度のある女性議員が複数出てくるようになりましたが、森山氏と言えば、かっての女性エリート官僚の星で、当時から森山氏を支持し続けてきた年輩女性の有権者の方も少なくでしょうし、それを『渡辺氏への刺客が必要だ』『いや、変に渡辺氏を刺激したくない』と散々振りまわされたあげく、出馬選挙区の変更騒ぎまで起こってしまったのでは、森山氏当人だって晩節を汚されたようでたまったものではないと思いますし、自身の進退くらい自分で決めさせてあげればいいのに…と私自身この騒動には森山氏に対して心底同情してしまいました。
 それにしても、自民党もどうせ勝つ見込みがないならば、出馬する選挙区のない小泉チルドレンなり、今回は顔見世目的でその次の当選を狙う意味で、地元の20・30代の若い自民党議員でも出馬させればいいものを…。
 マスコミの格好のネタにされたあげく、議席も人気も渡辺氏に持っていかれるのでは、それこそ踏んだり蹴ったりではないでしょうか。