元キャスターの黒岩氏、知名度生かす 神奈川知事初当選2011年4月11日 朝日
http://www.asahi.com/politics/update/0410/TKY201104100211.html
新顔4人が争った神奈川県知事選は、元フジテレビキャスターの黒岩祐治氏(56)が、前同県開成町長の露木順一氏(55)らを破り初当選を決めた。
3期目出馬が有力視されていた松沢成文知事が一時、東京都知事選に意欲を見せたことで、各党が急きょ候補者選びを始める異例の選挙だった。
知名度を重視した自民が黒岩氏に立候補を要請。民主、公明も後に続き、3党の県組織が相乗りで支援する態勢が整った。
黒岩氏は震災を受け、選挙カーから名前を連呼する活動は控えた。「神奈川のことはあまり知らない」と、選挙戦序盤は医療福祉系の専門学校や老人ホームなどを視察し現場の声を拾う形で選挙運動を進めた。
政党が前面に出るのを避けるため、国会議員らは告示日を除いて応援に入らなかった。それでも知名度を生かし、最後まで選挙戦を有利に進めた。
露木氏は町長としての13年間の行政手腕をアピール。川崎市長や県西部の首長らが有志で支援したほか、みんなの党の推薦も受けた。被災地支援に加え、知事給与やボーナスの削減なども訴えたが、全県に支持が広がらなかった。
★神奈川県知事 選挙結果
当 1728862 黒岩祐治 無新
821981 露木順一 無新[み]
466223 鴨居洋子 無新[共]
99751 照屋修 無新
知事選:黒岩氏が短期決戦を大差で制し初当選/神奈川 2011年4月11日 神奈川
http://news.kanaloco.jp/localnews/article/1104110006/
第17回統一地方選前半戦の県知事選、相模原市長選と、県議選、横浜・川崎・相模原市議選は10日、投票が行われ、即日開票された。無所属の新人4人が出馬した県知事選では、ジャーナリストで民主、自民、公明の県組織が推薦する黒岩祐治氏(56)が、前開成町長でみんなの党、神奈川ネット推薦、ネット横浜支持の露木順一氏(55)、市民団体代表で共産党推薦の鴨居洋子氏(66)らを大差で破り、初当選を果たした。
3選出馬が有力視されていた松沢成文氏が3月1日に都知事選への転身を表明(後に断念)したことで混乱を極めた県知事選。告示8日前になって黒岩、露木両氏が立候補を表明して構図が固まった短期決戦は、黒岩氏が高い知名度を生かして圧勝した。
黒岩氏は推薦を受けた政党の支持層を固め、無党派層からも高い支持を得て、序盤から先行。長く務めたフジテレビキャスター、救急救命士制度の誕生につなげたジャーナリストとしての経歴・実績を武器に、戦いを終始優位に進めた。
政策面では、東日本大震災に伴う原発事故を受け、不安解消と電力確保を目的とした県内全世帯への太陽光パネル無償設置を重点に唱え、支持を広げた。
露木氏は、知事の給与、ボーナスの大幅カット、退職金廃止といった行革などを訴えた。神奈川と接点が少ない黒岩氏を向こうに回し町長としての実績を掲げ、現場の熟知が重要と主張。首長の同志に擁立、支援されるという、かつてない態勢で戦ったが、推薦を受けた政党の支持層も固めきれず、幅広い支持を集めることはできなかった。
前回に続いて出馬した鴨居氏は、子どもの医療費無料制度の拡大や需要創出のためのリフォーム助成制度創設を提唱。大震災を受け、横須賀に配備されている米原子力空母の危険性を訴えた。共産党支持層は固めたが、広がりに欠けた。
知事選の投票率は45・24%で、前回を1・81ポイント下回った。
当日有権者数は721万7422人(男361万2065人、女360万5357人)。
知事選:「一石を投じた」と露木さんが敗戦の弁/神奈川 2011年4月11日 神奈川
http://news.kanaloco.jp/localnews/article/1104110012/
10日投開票の神奈川県知事選でジャーナリストの黒岩祐治さん(56)に敗れた露木順一さん(55)は午後8時10分ごろ、横浜市中区の事務所で取材に応じ、「下から、地域から立ち上がろうという動きに一石を投じることができた」と選挙戦を振り返った。
知名度が不足した横浜や川崎など都市部で徹底的に演説をこなす一方、地元の県西部は支援を受ける首長や後援会に任せる戦法に徹した。最終的には県内約20市町村長が露木さんの応援に回った。
中盤以降は企業へのあいさつ回りや、通行人一人一人に直接名刺を配る作戦にも打って出た。「神奈川出身の行政経験がある候補か、落下傘のタレント候補か」を争点に掲げる戦略で、浮動票の取り込みも図ったが届かなかった。
「われわれの力が及ばなかった。神奈川県は広かった」。共闘した首長仲間からねぎらいの言葉を掛けられた。
今後については24日に投開票される開成町長選を挙げ、「(露木)町政を確実に受け継いでくれる人に町長になってもらいたい。応援したい」とした。
知事選:「政策が浸透しなかった」と鴨居さんが敗戦の弁/神奈川 2011年4月11日
http://news.kanaloco.jp/localnews/article/1104110013/
「手応えは日々増えていたが力不足で政策が浸透しなかった」。10日投開票の神奈川県知事選について、市民団体代表で共産党推薦の鴨居洋子さん(66)は午後9時、横浜市内で会見し敗戦の弁を述べた。
東日本大震災被災地支援を訴え、防災行政を重視した内容に政策を練り直したが、2度目の挑戦も及ばなかった。
他候補が松沢成文知事の転身表明後に出馬を決めた一方、鴨居さんの立候補表明は昨年12月下旬。「独走」状態が続いただけに「候補者が出そろうのが遅かったため政策の違いが有権者には分かりにくい選挙になった」と話した。
神奈川県知事選は、現職の松沢成文氏が一時東京都知事選を目指して立候補を模索するため出馬を見送ったことから、(元)キャスターで56歳の黒岩祐治氏、(元)開成町長でみんなの党が推薦する55歳の露木順一氏、女性団体役員で共産党が推薦する66歳の鴨居洋子氏、不動産業を経営する58歳の照屋修氏の4新人による争いとなりましたが、
元フジテレビキャスターの黒岩祐治氏が172万8862票を獲得し、
「神奈川出身の行政経験がある候補か、落下傘のタレント候補か」と訴えみんなの党が推薦に回り82万1981票を獲得した元開成町長の露木順一氏 にダブルスコア以上の大差をつけて圧勝。
共産党が推薦に回った鴨居洋子氏は46万6223票、照屋修氏は9万9751票でした。
う~ん。自民・公明・民主の相乗りとはいえ、「神奈川のことはあまり知らない」などと自ら宣言するような方がいきなり県のトップたる知事に本当になってもいいのかな…という不安も感じなくもありませんが、結果的には東京都知事選の出馬を見送った松沢成文氏からの当面のバックアップも得られるでしょうし、とりあえずはお手並み拝見といったところでしょうか…。
http://www.asahi.com/politics/update/0410/TKY201104100211.html
新顔4人が争った神奈川県知事選は、元フジテレビキャスターの黒岩祐治氏(56)が、前同県開成町長の露木順一氏(55)らを破り初当選を決めた。
3期目出馬が有力視されていた松沢成文知事が一時、東京都知事選に意欲を見せたことで、各党が急きょ候補者選びを始める異例の選挙だった。
知名度を重視した自民が黒岩氏に立候補を要請。民主、公明も後に続き、3党の県組織が相乗りで支援する態勢が整った。
黒岩氏は震災を受け、選挙カーから名前を連呼する活動は控えた。「神奈川のことはあまり知らない」と、選挙戦序盤は医療福祉系の専門学校や老人ホームなどを視察し現場の声を拾う形で選挙運動を進めた。
政党が前面に出るのを避けるため、国会議員らは告示日を除いて応援に入らなかった。それでも知名度を生かし、最後まで選挙戦を有利に進めた。
露木氏は町長としての13年間の行政手腕をアピール。川崎市長や県西部の首長らが有志で支援したほか、みんなの党の推薦も受けた。被災地支援に加え、知事給与やボーナスの削減なども訴えたが、全県に支持が広がらなかった。
★神奈川県知事 選挙結果
当 1728862 黒岩祐治 無新
821981 露木順一 無新[み]
466223 鴨居洋子 無新[共]
99751 照屋修 無新
知事選:黒岩氏が短期決戦を大差で制し初当選/神奈川 2011年4月11日 神奈川
http://news.kanaloco.jp/localnews/article/1104110006/
第17回統一地方選前半戦の県知事選、相模原市長選と、県議選、横浜・川崎・相模原市議選は10日、投票が行われ、即日開票された。無所属の新人4人が出馬した県知事選では、ジャーナリストで民主、自民、公明の県組織が推薦する黒岩祐治氏(56)が、前開成町長でみんなの党、神奈川ネット推薦、ネット横浜支持の露木順一氏(55)、市民団体代表で共産党推薦の鴨居洋子氏(66)らを大差で破り、初当選を果たした。
3選出馬が有力視されていた松沢成文氏が3月1日に都知事選への転身を表明(後に断念)したことで混乱を極めた県知事選。告示8日前になって黒岩、露木両氏が立候補を表明して構図が固まった短期決戦は、黒岩氏が高い知名度を生かして圧勝した。
黒岩氏は推薦を受けた政党の支持層を固め、無党派層からも高い支持を得て、序盤から先行。長く務めたフジテレビキャスター、救急救命士制度の誕生につなげたジャーナリストとしての経歴・実績を武器に、戦いを終始優位に進めた。
政策面では、東日本大震災に伴う原発事故を受け、不安解消と電力確保を目的とした県内全世帯への太陽光パネル無償設置を重点に唱え、支持を広げた。
露木氏は、知事の給与、ボーナスの大幅カット、退職金廃止といった行革などを訴えた。神奈川と接点が少ない黒岩氏を向こうに回し町長としての実績を掲げ、現場の熟知が重要と主張。首長の同志に擁立、支援されるという、かつてない態勢で戦ったが、推薦を受けた政党の支持層も固めきれず、幅広い支持を集めることはできなかった。
前回に続いて出馬した鴨居氏は、子どもの医療費無料制度の拡大や需要創出のためのリフォーム助成制度創設を提唱。大震災を受け、横須賀に配備されている米原子力空母の危険性を訴えた。共産党支持層は固めたが、広がりに欠けた。
知事選の投票率は45・24%で、前回を1・81ポイント下回った。
当日有権者数は721万7422人(男361万2065人、女360万5357人)。
知事選:「一石を投じた」と露木さんが敗戦の弁/神奈川 2011年4月11日 神奈川
http://news.kanaloco.jp/localnews/article/1104110012/
10日投開票の神奈川県知事選でジャーナリストの黒岩祐治さん(56)に敗れた露木順一さん(55)は午後8時10分ごろ、横浜市中区の事務所で取材に応じ、「下から、地域から立ち上がろうという動きに一石を投じることができた」と選挙戦を振り返った。
知名度が不足した横浜や川崎など都市部で徹底的に演説をこなす一方、地元の県西部は支援を受ける首長や後援会に任せる戦法に徹した。最終的には県内約20市町村長が露木さんの応援に回った。
中盤以降は企業へのあいさつ回りや、通行人一人一人に直接名刺を配る作戦にも打って出た。「神奈川出身の行政経験がある候補か、落下傘のタレント候補か」を争点に掲げる戦略で、浮動票の取り込みも図ったが届かなかった。
「われわれの力が及ばなかった。神奈川県は広かった」。共闘した首長仲間からねぎらいの言葉を掛けられた。
今後については24日に投開票される開成町長選を挙げ、「(露木)町政を確実に受け継いでくれる人に町長になってもらいたい。応援したい」とした。
知事選:「政策が浸透しなかった」と鴨居さんが敗戦の弁/神奈川 2011年4月11日
http://news.kanaloco.jp/localnews/article/1104110013/
「手応えは日々増えていたが力不足で政策が浸透しなかった」。10日投開票の神奈川県知事選について、市民団体代表で共産党推薦の鴨居洋子さん(66)は午後9時、横浜市内で会見し敗戦の弁を述べた。
東日本大震災被災地支援を訴え、防災行政を重視した内容に政策を練り直したが、2度目の挑戦も及ばなかった。
他候補が松沢成文知事の転身表明後に出馬を決めた一方、鴨居さんの立候補表明は昨年12月下旬。「独走」状態が続いただけに「候補者が出そろうのが遅かったため政策の違いが有権者には分かりにくい選挙になった」と話した。
神奈川県知事選は、現職の松沢成文氏が一時東京都知事選を目指して立候補を模索するため出馬を見送ったことから、(元)キャスターで56歳の黒岩祐治氏、(元)開成町長でみんなの党が推薦する55歳の露木順一氏、女性団体役員で共産党が推薦する66歳の鴨居洋子氏、不動産業を経営する58歳の照屋修氏の4新人による争いとなりましたが、
元フジテレビキャスターの黒岩祐治氏が172万8862票を獲得し、
「神奈川出身の行政経験がある候補か、落下傘のタレント候補か」と訴えみんなの党が推薦に回り82万1981票を獲得した元開成町長の露木順一氏 にダブルスコア以上の大差をつけて圧勝。
共産党が推薦に回った鴨居洋子氏は46万6223票、照屋修氏は9万9751票でした。
う~ん。自民・公明・民主の相乗りとはいえ、「神奈川のことはあまり知らない」などと自ら宣言するような方がいきなり県のトップたる知事に本当になってもいいのかな…という不安も感じなくもありませんが、結果的には東京都知事選の出馬を見送った松沢成文氏からの当面のバックアップも得られるでしょうし、とりあえずはお手並み拝見といったところでしょうか…。