日々好日・いちよう

ちょっとした日々の一コマです

木材の加工・進化か堕落か?

2006-02-14 | 仕事・建物
 木材の加工品が届いた。
真ん丸の加工品

丸太の磨きや絞りは、床の間などに使われる。
磨き丸太は針葉樹の皮を剥いで、つるつるに仕上げたもの。
絞り丸太は自然に縦じわが出来た天然物と、
プラスチックのストロー状の物を皮の上からくくり着けて
成長させた人工地物に分けられる。
当然天然物の法が複雑な形状をしていて高価。
どちらも上から下まで同じ太さにはならない。

通常は末口(一番細いところ)の直径を指定し(Φ150ミリなど)
一番太いところは指定寸法より3~5センチも太くなる。
そんなところを克服した製品が集成材だった。
木材のいいところだけを寄せ集めて接着し、丸く加工をする。
以前から多く使われていた手摺(写真下)などはこれに当たる。
主に広葉樹の堅木(ナラ・タモなど)
届いたのは針葉樹の加工品だった。

右手は集成材にして表に薄い1ミリ以下の杉が張ってある。
左手はスギノ無垢材を丸く剥いて上下同じ太さにしたもの。
上下同じ太さは使いやすいものの、
木目が出るのはどうなることやら・・

天井の竿縁などは鞘に入れて成長させたり、
山で加工したものだが
現在は工場で加工をしてしまう。

進化か堕落か?
高級な数寄屋ならいざ知らず
これから増えるのかもしれない。
コメント (2)
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