日々好日・いちよう

ちょっとした日々の一コマです

憑神「浅田次郎」作・妻夫木聡主演

2007-05-22 | 読書
日曜日に読んだ
あの妻夫木君が眉を八の字にした3枚目の写真にひかれた。
05年の映画「春の雪」のキリリとした二枚目のイメージが一気に崩れる。


物語は文武に秀でた次男坊が逆玉の輿で養子に行ったが
一生懸命励んだにもかかわらず無残にも離縁放逐される。
何気なく拝んだ祠があろうことか「三巡」の災いの社
「貧乏神」に取り憑かれ
「疫病神」に取り憑かれ、どうにか「宿替え先」を振り
心が痛むものの仕事も出来て順風満帆になりかかるが
順番通り「死神」が現れ武士の覚悟を決める・・物語

幕末の騒動をコミカルに斜めに物語る
さすが物語自慢の「浅田ワールド」
幕末は武士の存在自体が滑稽だったのだろう
真面目にシャカリキになればなるほど「失笑」を買う
だらけきった武士社会に1人だけマトモがいると邪魔臭い

妻夫木君もこんな世界を作っているのだろうか?
映画を見に行く気はしないけれど一寸気になる。

そもそも3時間をかけて想像力を駆使して読んだ物語を
2時間の映像に押し込んで面白いわけがない

連休中にTV放映された宮部みゆき「ブレイブストーリー」
欲求不満・消化不良に陥り
いっしょに見た子供たちにすまない気がしてしまった。
分厚い3冊を2時間位に収めた内容に納得出来るわけがない
3部作にすべきだ!!

原作を読まずに映画だけを見るとそんな気はしないのかもしれないが・・

映画「憑神」公式サイト
コメント
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