日々好日・いちよう

ちょっとした日々の一コマです

「夜逃げ」の後始末秘話

2009-01-16 | 仕事・建物
今朝ハドソン川の飛行機不時着報道には驚かされた。
・・が、夕刊の一面を見てさらにビックリ
水面に浮かぶ飛行機の翼にギッシリと乗客達の姿。
凍りそうな水面ではなく、飛行機事故でなければ
親鳥に寄り添う子供たちと平和そうにも見える景色だけれど
寒くて凍えそうになった事でしょう。
「ダブルバードストライク」滅多に起こりえない事故に
ベテラン機長の機転で155人が救われた。

と、書きつつ昨日の続きに入る
家族経営の建設会社には不動産部があり
繋がりで町の不動産屋さんの仕事の依頼も多いという。
貸し事務所の内装工事を請け、その延長で夜逃げをした事務所の後始末をすることがある。
残された備品を丸ごと廃棄し、内装を奇麗にした事務所を次の会社に貸す。

夜逃げが珍しい頃には、職人さん達が
「このイスは貰いたい」「FAX機を使いたい」などと持っていっていたが
夜逃げが頻発(?)するこのご時世には
「もう何もいらない」職人さん達の欲しいものは無くなった。
おかげで、業者さんの事務所は処理業者が来るまでは
コピー機や家具・備品・コピー用紙の山が築かれるという。

そういえば、昨年年賀状が来ていた職方さんからなしのつぶてで
私が出した年賀状が「宛先不明」で戻ってきた。
工務店に尋ねると一言「飛んだ」という。
業界用語なのか「夜逃げ・行方不明」=「飛ぶ」らしい。
昨日の人も「飛んだ」と言っていたっけ。
新聞には「夜逃げ」をせずに債権者には謝って
「借金を猶予してもらいなさい」とあったが
昨年飛んだ職方さん、今年はまた年賀状がきていた。
借金がどうにかなったのだろうか?

何がどうなっても誠実に対処すると、どこかに「出口」はあるはず
不況の中、お互いに助け合って頑張ろう・・と言いつつ
「夜逃げ」の後始末秘話(?)でした。
コメント
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