日々好日・いちよう

ちょっとした日々の一コマです

東洋大学「OU研・試作」6年経過

2013-11-08 | 仕事・建物
昨日の東洋大学訪問は、6年前に大学の研究のお手伝いをした「OU研」
試作の建物を解体する前の見学だった。
解体されたセキスイハイムの躯体を再利用して
色々なやり方の試作をNPO法人家づくりの会の5人のメンバーで行なった。
2007.08「OU研・試作総括」

初めの試作は他の人の設計の自然素材試作
土壁、竹をパネル化して取付け、片面は木の格子で覆いサッシの窓も付けた。

私達メンバーが主体となった次の試作は予算が半減し
2階の外壁と屋根だけしか出来なくなった。

6年後の昨日は



自然素材の右手の棟は既に壊されて経年変化は見られなかった(残念!)
私達の左手の現代的材料の外壁は見た目は何事もなかった風
屋根のないアプローチは崩れ落ちていた(当たり前)



6年間、なんの手を施さなくとも、
鉄骨やケイカル板(?)やアルミはびくともしなかった。
雨に濡れ放題だったリサイクルの床板もまだ大丈夫だった。

現代住宅がドンドンケミカルな素材に移る原因を垣間見た気がする。
人気の自然素材は日々の手入れとメンテナンスを必要とする事も自明である。

ほったらかしの無機質素材にするか、
愛着を持って環境にやさしい自然素材を慈しんで暮らすか?
住み手の考え次第で方向性は決まる。

しかし、日本の野山を大事にし、
住まいから大気を汚さずに健康的に暮らしたい人が増えて欲しいとも思う。

雨の中の貴重な現場再訪でした。
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