日々好日・いちよう

ちょっとした日々の一コマです

湊かなえ著「花の鎖」

2014-04-15 | 読書
2010年別冊文芸春秋に連載され
翌年単行本化
’13年9月にテレビドラマ化された文庫本
湊かなえ著「花の鎖」文春文庫



毎年途切れる事なく届く花束
「M」謎の人物

雪、月、花の名前の女性が章ごとにに入れ替わり出て来る。
話はクロスする事なく展開するが
読み進むと、同じ街の和菓子屋さんとお花屋さんと気付く

ほどなく、時代が違っていると気付き・・
「M」の正体が最後に明かされ物語は完結する。

感想と、種明かしが重なりそうで突っ込めないが
湊かなえ「告白」にあるような、底から忍び寄る怖さがない。
「告白」は読み終わった後の登場人物の悲惨さを思い
心底ぞっとした。

「花の鎖」は「M」と贈られる花の謎がとけたところで
「ああよかった」怖くなかった、とつぶやいてしまいそうになる。

そんな一冊でした。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする