日々好日・いちよう

ちょっとした日々の一コマです

桜木紫乃著「硝子の葦」

2014-06-27 | 読書
2012年に直木賞を受賞した桜木紫乃著「硝子の葦」新潮文庫



直木賞受賞は「ホテルローヤル」だが
硝子の葦はラブホテル「ローヤル」の経営者の妻が主人公

母の愛人だったラブホテルの経営者と結婚し
ラブホテルに続く家に住み短歌を趣味にして歌集を出した。

夫が車で事故をおこし、意識不明な状況
夫の一人娘が行方不明になっているので探し、見舞をさせ
趣味の短歌の会の同人に幼い娘を預けさせられる。

そんな事から、逐一相談されていた会計士
主人公の母親の家で主人公は焼身自殺をしてしまう。

実直ながらつかみ所のない人達(登場人物のほとんど)が
謎を作り謎に巻き込まれる。

帯にある通り
 度肝を抜く大どんでん返し
 驚愕の結膜!

穏やかなる人が激しく、しおらしい人が気丈に生き
あどけない人が大胆不敵に人を動かす。

そんな意表をつく作品です。

2012年に読んだ「凍原」も意表をつく作品だったが
意表をつく物語を紡ぐのが信条なのだろうか?

著書は大分あることだし、楽しみにしていよう。
コメント
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