日々好日・いちよう

ちょっとした日々の一コマです

宮部みゆき著「ソロモンの偽証」

2015-02-18 | 読書
単行本が文庫本化されると直ぐに読む作歌の筆頭
宮部みゆき著「ソロモンの偽証」新潮文庫刊
第1巻から6巻迄ある超大作



知り合いが「何んにも手に着かない」と読んでいたり
1巻を読んだ人は「こんな話しが6冊も続くなんて・・」と挫折した人

中学生が主人公と知り躊躇していたが
挫折した人がいるなら読んでみよう(へそ曲がりです)

1巻を買い、2・3巻を買い足し、後はなだれのごとく4~6巻を買った。



読み進める事15日、家事は最小限、TVは録画し
ひたすら読み続けた・・面白かった。


中学校で不登校の男子が屋上から転落をして死んだ。
自殺と処理されたが、悪ガキを殺人者だと告発する文書が公にされる。

「殺人なのか?」「自殺なのか?」
同級生の生徒達が真相を究明すべく学校内裁判を開く。

優秀な生徒、暴力勝ちな生徒、目立たない子、意地悪な子・・
中学時代を思い浮かべながら読み進む。

しかし、あの頃は裁判の事など知らなかったし
大人と対等に渡り合えるとも思えなかった。
先生が怒ると先生の気の済むのを待ちながら
(怒る時はあんな顔になるんだ・・感心して見ているだけ)
先生に異論を唱えられるなんて、気が付きもしなかった。

時代のせいなのか?
小説の中の子どもたちが賢過ぎるのか?
親戚の中学生を見ても本の中の子達の様な事は無理無理・・
高校生ではあり得るかもしれない・・などと思いつつ嵌まり込んでしまった。

それにしても・・
唯一新潮社だけが「糸しおり」を付けているが
このしおりの色
1~3巻迄は普通の茶色
3~6巻は緋色ないし赤、ミステリーで気になる
しかも、2巻づつ並べてようやくカバーのイラストが繋がる。
(3巻づつの写真で失敗しました)

大真面目に物語が進むのに、思わぬ遊び心。
だが、文庫化に当たって書き下ろした
「負の方程式」中学生のその後の物語だが
集中して読み進んで来たのに、気抜けした気持ちになってしまった。

映画「ソロモンの偽証』、どんな風に描かれているか興味深いが
映画館には行きそうも無い。


続いて読んでいる一冊
中山七里著「七色の毒」角川文庫
中の一遍「黒いハト」
中学校の屋上から生徒が飛び降りた事件
余りにも偶然過ぎて茫然

ソロモンの偽証が2013年7月刊行
七色の毒が2012年10月刊行
たぶん双方関係はないだろうが、
栞の色と合わせて、こちらもミステリー
コメント
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