日々好日・いちよう

ちょっとした日々の一コマです

浅田次郎著「わが心のジェニファー」

2018-12-17 | 読書
先週新宿のBOOK1stで買った文庫本
浅田次郎著「わが心のジェニファー」小学館文庫



付けてもらったカバーが素敵!



北海道の渡島半島と向かい合う下北半島の地図に
縄文遺跡の出土品がイラストになっている。
本を読む前にしげしげと眺めてパチリ!
このカバーはすり切れる迄使い回しをしてしまいそう。

それはともかく浅田次郎の文庫本
 「日本再発見」小説 千年の風に僕は泣いた。  
帯の文字

ニューヨークでセレブ生活を送る青年
美人ブロンド娘で日本ファンのジェニファーに結婚を申し込んだところ
「日本を旅してから、結婚を申し込んで」
「パソコンやスマホは持って行かないで
 日本の麗しい習慣の手紙を書いて」と送り出される。

日本に対しては育ててくれた元提督の祖父から
「油断のならない奴ら」と吹込まれていた。

日本に向かう日航機の鶴のマークの質問をし
ジェニファーに「北海道で鶴の舞を見る事」の暗示を探る。

日本人の親切さに感動し、便利さに驚愕する。

テレビの「YOUは何しに日本へ」(月曜7時から)を良く見るが
まさにあの番組のまんま
何でも美味しくって、なんにでも感動しまくる。
(日本てそんなに良い所なの?)

京都ではうっかり日本女性にプロポーズし、風のごとく逃げられ
オーストラリア人と仲良くなったり、別府温泉で感動的な体験をする。
驚きの旅を続けながら
「ジェニファー・オン・マイ・マインド」で始まる手紙を書き続ける。

いい加減物語に飽きた頃、北海道でサプライズ!
ジェニファー(作者)の策略にまんまとのせられて
手紙で再プロポーズをする。

日本再発見((?)と自分の再発見の旅の物語。

物語上手な作者にまんまと載せられつつも
外国人が書いたこんな物語が読みたい・・
日本人目線の「日本良いとこ」でない、本が読みたくなった。


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