日々好日・いちよう

ちょっとした日々の一コマです

堂場瞬一「蒼の悔恨」

2009-04-18 | 読書
3月に買いためた本を連休まで持たせる筈が読み終えてしまった
・・とはいえ、堂場瞬一の「天国の罠」(02年作)は失敗
内容ではなく、2~3ページ読み進むと「あれ?」読んだかも・・
読書ノート(ファイルメーカーで作った)を見ると
やはり07年9月に読んでいた。
ダブらないように作った読書ノートだったが、
記録に残しても記憶がないと役に立たない。



代わりに買った「蒼の悔恨」07年作品
刑事・鳴沢了に似て、突っ走り傾向にある刑事・真崎薫
頭を空っぽにする術は、空手で身体動かす事と、お料理!
背が高くハンサムな所は了と似て、無鉄砲さも同じ
理屈で上梓をヘキエキさせ、無理やり休暇を取らされているのに捜査に邁進

同じ捜査で負傷したセレブな女刑事を相方につけて
事件を解決に導き、女刑事に「君を愛させてくれ」最後の一言

しかし・犯人の突っ込み方・切り込み方不足。
連続殺人犯を霞のなかに閉じこめたまま・・

生活の細部を描写し、会話を楽しませ(読者に)
危険にハラハラさせ(読者に)ながら、殺人犯の人格はおぼろ
ストーリー重視の作家ならそれでも良いが
全てをつぶさに書き込む事を期待している読者はおいてけぼり・・

最後が感動的なだけに物足りなさが残る。
この辺りを検証しながら読んで見て下さい。

この後読んだ誉田哲也「ジウ・1」
垣根涼介「ゆりかごで眠れ・上」2冊とも恐怖に震える。
続きに入る前に気分を緩やかにしたくて買った
志水辰夫「きのうの空」
怖い物語ではありませんように・・
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2 コメント

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知りませんでした (いちよう)
2009-04-20 11:55:18
文庫本だけしか見ていないので、続きの真崎がいる事を知りませんでした。
「青の懺悔」が文庫化されたら読んで見ます。
返信する
真崎薫 (funwari)
2009-04-18 21:35:50
ちょうど読み終えた堂場氏の「青の懺悔」(2008年)では、真崎薫は刑事をやめた私立探偵。ということは、「蒼の悔恨」の続きが「青の懺悔」なのですね、きっと。読む順番、間違えました。
逆になりますが、刑事時代の真崎薫を知るために、「蒼の悔恨」を読むことにします。
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