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草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

レーニンが評価した日露戦争における日本側の大義名分

2011年08月11日 | 思想家

 今年もまた、8月15日の敗戦記念日がめぐってくるが、戦争は悪だというサヨクに読ませたい文章がある。レーニンが1905年に書いた「旅順の陥落」である。レーニンほどの革命家になれば、それこそシリアスな見方をしていた。「進歩的な、すすんだアジアは、おくれた、反動的なヨーロッパに、取りかえしのつかない打撃を与えた」とキッパリと言い切ったからだ。レーニンにとって、ロシアという国家は、反動的なヨーロッパの最終的な後ろ楯であった。それが打ち破られたことで、新しい時代が幕を開けることを直感したのだ。さらにレーニンがすごいのは、社会主義者が支持できるのは、日本の労働者や人民だけだ、という公式主義にこだわらなかったことだ。いくら二つのブルジョア国家の衝突だとしても、「そのうちの一国の歴史的な進歩的な役割」(「旅順の陥落」)というのを問題にした。だからこそ、専制政治であるロシアの軍事的敗北を待望したのであり、それが革命への突破口になるのを確信していたのだ。「すすんだアジア」としてロシアに対抗した日本は、世界史のなかで大きな役割を果たした。現在もまた、帝国主義な古い国家が東アジアにひしめいており、日本の領土を侵そうとしているが、「すすんだアジア」としての日本は、反動的な国々に屈するわけにはいかないのである。  

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避難コスト理由にスピーディを公表しなかった菅政権

2011年08月11日 | 災害

 スピーディのことは何度もこのブログでも取り上げたが、その情報を隠蔽したことは犯罪である。菅直人首相が辞めようとも、犯罪者である菅内閣と与党民主党の関係者への追及を怠ってはならない。内閣官房参与であった小佐古敏荘・東大大学院教授が、事故直後にそれを公表することを求めていたことが明らかになった。9日付のニューヨークタイムスがそのことを取り上げたからだ。避難コストがかさむことを理由にして、菅首相らがその進言を握りつぶしたというのだから、福島県民の1人として激しい怒りがこみ上げてならない。今になってようやく、原発事故を過小評価することで、国民の健康をないがしろにした真相が暴かれつつある。日本のマスコミがいくら大本営発表ばかりでも、海外はそうはいかない。枝野幸男官房長官の大丈夫とか安全だとかの連発は、いくら何でもやり過ぎであった。それを信じたばかりに、高い放射線にさらされることになった人たちは、まんまとひっかかったのである。そこまで酷い仕打ちをされたのだから、当然のごとく福島県民は裁判で闘うことになるだろう。近いうちに予想される民主党の代表選には、菅内閣の閣僚も出るようだが、本当に身が潔癖であるかどうか、まずは自問自答すべきだろう。民主党が政権をとったことで、最大不幸を味わっているのであり、犯罪者がのさばっているのは、あまりにも国民を愚弄している。

 

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