キューバとの国交正常化交渉に着手する。オバマ大統領がそれを口にした途端に、アメリカの議会は猛反発をしている。外交的に失点を重ねてきたオバマ大統領は、ここで一発ホームランをかっ飛ばしたいのだろうが、あまりにも拙速過ぎる気がする。そして、それは中共との全面対決を避けたい、アメリカの節操のなさと通じるものがあるのではないだろうか。アメリカが今後も自由世界の守護神たらんとするには、それなりのポリシーが求められる。商売のためにはどことでも組むのであれば、日本は独自の道を選択するしかないからだ。一方において戦後体制の維持にこだわりながら、もう一方においては自分に都合がいいように変えていくのは、新たな混乱の火種をつくるだけだ。アメリカが今なすべきは、同盟国として手を携えてきた国々との関係の強化ではないか。安倍内閣は集団的自衛権の行使容認を決断した。アメリカにおんぶに抱っこではなく,日本の独立を確保をするためには、血を流すことも厭わいことを、世界に表明したのである。そこまで日本がしたわけだから、アメリカは日本との関係強化に努めるのが筋である。いよいよ来年は敗戦から70年を迎える。もはや戦勝国、敗戦国の色分けは清算されるべきだろう。とくに現在の東アジアの情勢は緊迫している。アメリカが日本をどう扱うかで日本の進路は変わってくるのである。
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