日本共産党に投票して一体何をしてもらいたいのだろう。代々木の指導部はそれこそ新陳代謝が行われず、相も変わらず志位和夫が委員長である。党内民主主義が許されず、上からの指示で全てが動くのである。にもかかわらず、それを知ってか知らぬか、それに加担することは、本来であれば恥ずかしいことだ。1956年のスターリン批判以来、日本共産党の権威も失墜し、そこで登場したのが新左翼であった。別名で反日共と呼ばれたのは、それを否定することが求められたからだ。ソ連の崩壊もあって、世界中で共産党は消滅の一途を辿った。今でも日本で存在するのは、ある種のカルト的影響力があるからだろう。現実には通用しないのが分かっていても、信仰であれば、命脈を保つことができるのである。また、現在の日本共産党は「万国のプロレタリア団結せよ」ではなく、特定アジアとの結び付きを強めている。反日の日本国内の受け皿になっているのだ。さらに、反原発や9条擁護などにシフトしている。それを援護射撃する日本のマスコミに、助けられている面もある。しかし、忘れてならないのは、カルト的イデオロギーと独裁政党の体質は変わらないことだ。自民党が強すぎるのは問題であっても、それへの対抗軸が日本共産党では悲劇である。民主党がそれと同じような主張をしているのも情けない。共産党を名乗っているのは、自分たちが職業革命家としての自負があるからだ。そんな妄想を抱く者たちに、日本の国を渡すわけにはいかないのである。
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