草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

山一つ越えてもやはり冬落葉

2015年12月11日 | 俳句

今年は暖冬になりそうな気がしますが、会津盆地から大川ラインに沿って南に向かうと、山を一つ越えたとしても、そこはまだ会津です。いくつもの山を越えて、山王トンネルを抜けなければ北関東には出られません。雪の壁ができて、東西南北どこにいくにも不自由になるのは後もう少しです。

 

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冬ざるる靴音だけの裏通り

2015年12月11日 | 俳句

どんな繁華街であろうとも、地方だと一歩裏通りに入ると淋しいものです。自分の靴音が響いたりすれば、もはや冬ざれの野と変わりはありません。季節が世界を変貌させてしまうのです。

 

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少数者の権利の獲得が自己絶対化であってはならない!

2015年12月11日 | 世相

民主主義社会においては少数者も尊重されなくてはならない。それが原則ではあるが、多数者がそうであるように、少数者もまた自己を絶対化すべきではない。自分たちへの批判を許さず、言葉狩りなどを正当化することは、言論の自由への重大な挑戦であるからだ。最近では同性愛も普通の男女のように、結婚を認めようという動きが出てきている。聖書において書かれていることとは違って、人間は新たな一頁をめくろうとしており、これに異論が出るのはしかたがない▼制度としての結婚にこだわったのはキリスト教であった。神の前で結婚が取り決められ、男女が生涯を通じて愛し合うことを誓ったのである。男女が結ばれるのは、自然の営みとして考えられ、子供が生まれることで、さらにお互いの愛が深まると信じられてきた。日本でも男女が家の根本をなし、日本人の信仰にも大きな影響を与えてきたことも否定できない▼根本からそれを改めようというのだから、一筋縄でいくわけがない。革命家の北一輝もマルクスも、人類の進化がどの程度であるかは、男と女の関係を尺度にしようとした。同性愛までは思想的射程には含まれなかったのである。今ある結婚という制度には重要な意味がある。それだけにドラステックな改革よりも、立ち止まって考えることも大事ではないだろうか。守るべきものにどこまでもこだわるのが保守なのだから。

 

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