草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

憲法改正の議論を避けて通るようでは日本は亡びるしかない!

2020年07月14日 | 憲法

憲法が現状に即して改正されるのは当然のことだ。それが国民の命を守ることにも結び付くのである。ただここにきて問題になっているのは、今の憲法が無効ではないかという議論である。佐伯啓思が『正義の偽装』で唱えている「憲法廃止論」はそれなりの説得力があるからだ▼昭和20年から27年まで、日本は独立を奪われていたのであり、主権国家ではなかった。恰好だけは日本政府が存在し、首相もいたわけだが、あくまでも名ばかりで、主権はGHQに属した。「日本国政府の国家統治の権限は連合国最高司令官に属する」といった例外的な状況下に置かれていたのである。佐伯が「主権を持たない状態で憲法をもつことなど、憲法なるものの根本に反するでしょう」という指摘は正論である▼佐伯は、小手先ではなく「かりに改正するならば、すべてわれわれの手で一から作り直す、という意志をもって改正しなければならない」と主張しているのだ。「憲法無効論」というのも、それに気づいてもらうためなのである▼災害などの緊急事態や。他国からの侵略にも対処できないのに、それで平然としていられる神経は、平和ボケでしかない。憲法審査会の議論にも応じない野党に投票するなどというのは、まさしく愚の骨頂でしかない。危機に直面している状況にもかかわらず、憲法をめぐる議論をタブー視するのは間違いなのである。

コメント (1)
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