今の中共のことを考えるときに、いつも頭に浮かぶのは、魯迅が1923年12月26日、北京の女高師で行った講演である。魯迅は中国における変革の難しさを説いたのだった。竹内好が「ノラと中国ー魯迅の婦人解放論」でその講演を取り上げている。イプセンの戯曲「人形の家」の主人公であるノラを論じながら、そこで魯迅は「人生でいちばん苦痛なことは、夢から醒めて、行くべき道がないことであります」と論評したのである▼ノラの行く道は、暗澹としたものであることを、リアリストの魯迅は見抜いていたのだ。一つはもとの家庭に戻ることであり、もう一つはダラクすることであった。ダラクしないためには、真の男女平等が実現されなければならないが、それを獲得することは容易いことではないからである▼魯迅の中国観に立脚した見方であった。その講演の最後に魯迅はこう言った。「残念ながら、中国は、変革がきわめて容易でない。机をひとつ動かすとか、ストオヴをひとつ取り換えるのですら、血を見なければおさまらない。しかも、血を見たところで、動かしたり取りかえたりすることが、必ずしもできるとはかぎりません。非常に大きい鞭が、背をひっぱたいてでもいないかぎり、中国は動こうとはしません」。世界から孤立し四面楚歌の中共は「非常に大きい鞭」に直面しているのではないだろうか。それが14億の民の覚醒に結び付けばよいのだが。
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