そこまでして国会議員でいたいのだろうか。大義名分なき新設合併は国民から見離されるだけである。総選挙が近づいているのを意識して、立憲民主党の福山哲郎幹事長が昨日、国民民主党の平野博文幹事長にとんでもない提案をした。党名は「立憲民主党」とし、略称は「民主」にするのだという▼国民が結束団結しなければならないときに、これまで同様に特定野党が野合を繰り返したいのである。さらに、総選挙で当選することを考えると、共産党や社民党とも組む必要があり、山尾志桜里が暴露したように、憲法論議を封印する側に回るのである。国民民主党のなかには、立憲民主党と一緒になることには慎重な意見もあるが、国会議員であり続けたい一心で、すり寄っていく者たちもかなりの数いる▼もはや国民民主党を名乗っている保守派は、党を割って出るべきである。我が国は例外的な状況下にある。新型コロナウイルスの感染拡大や、安全保障環境の悪化に対して、政治は果敢に決断する必要がある。反対のための反対の政党など国民の多くは支持しないのである。党派を超えて挙国一致内閣を組織すべきである。その前提条件は憲法改正の一点に尽きる。日本の国家を守り抜く覚悟がない国会議員には、一日も早く退場してもらうしかないのである。