草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

今こそ机上の空論を排した北一輝や三島由紀夫に学ぶべき時だ!

2020年07月29日 | 思想家

我が国が八方ふさがりの危機的な状況に直面した際に、それを打開するには超法規的な処置も断行されなくてはならない。期間は限定されたものではなければならないが、日本が滅亡し、他国の奴隷になるよりはましであるからだ▼その場合に参考になるのが北一輝の『国家改造案原理大綱』である。「天皇は全日本国民と共に国家改造の根基を定めんが為めに天皇大権の発動によりて三年間憲法を停止し両院を解散し全国に戒厳令を布く」。天皇の名のもとに戒厳令を布くと、明確に言い切ったところに北一輝のすごさがある。民主主義は多数決の原理が優先されるが、時にはそれを否定する必要もあるのだ▼カール・シュミットの「主権政治とは例外的な状況において決定を下す」という思想の貫徹でもある。明治維新を断行した慶応3年12月9日の政変がそうであったし、ロシア革命が成功したのは、レーニンが軍隊を掌握したからなのである。現代の日本の革命家で、机上の空論を排したのが北一輝であった。そこでの天皇というのは、ゾルレンとしての天皇であり、それこそが変革の原理たりうるというのは、三島由紀夫とも結びつく。座して死を待つことはできず、子や孫のためにも、目前に迫った危機を乗り切らなければならないのである。

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