いつものこととはいえ、朝日新聞の論説委員は、自分を何様だと思っているのだろう。今日の朝刊の社説「谷垣自民党ー責任野党の矜持を示せ」も、上から目線そのものではなかろうか。自民党が野田佳彦首相の足を引っ張っているかのように書いているが、意思統一ができない民主党こそが問題なのである。嗤ってしまったのは、衆議院の解散を約束したり、社会保障政策の自民党案丸呑みにすれば、「首相が受け入れた途端、民主党が分裂含みになるのは必至だ」と心配していることだ。民主党が消滅しては困るからだろう。国民のことなどどうでもいいのである。今自民党に譲歩を求めるのであれば、自民党政権時代に民主党に対して、なぜそれを求めなかったのだろう。政権交代が起きる以前に、元政治部にいたことがある朝日新聞関係者と激論になったことがある。「民主党が政権を手にしても、今のままのマニフェストでは混乱するだけではないか」と詰問すると、「なにはともあれ政権交代ですよ。ダメだったら代えればいいんですから」とあつけらかんとしていた。朝日新聞は、まさしく社を挙げて応援団を買って出たのである。普通であれば、自らの非を認めて、一日も早い解散総選挙を主張すべきであるのに、その社説を読む限り、またまた醜態をさらしているのだから、もはや救いようがない。民主党を批判せずして、自民党に矛先を向けるにいたっては、天下の朝日新聞も、やきが回ったとしかいいようがない。
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