つれづれなるままに

日々の思いついたことやエッセイを綴る

国宝 金銀錯狩猟文鏡

2010年05月29日 | 文化
                         国宝 金銀錯狩猟文鏡

国立博物館平成館で開催されている「細川家の至宝特別展」の中に目を見張るものがあった。
世界を驚愕させた細川ミラー「国宝 金銀錯狩猟文鏡」である。
川村佳男氏の解説文によると、
鏡の背面を飾る豪華な文様が最大の見所。三箇所に渦巻文を配し、その合間に馬に乗る人物と豹に似た動物との闘争文、翼を広げた鳳凰文、動物同士の闘争文があります。鏡の本体は青銅製ですが、文様には溝に金銀を嵌めこむ象嵌技法が駆使されている。
細川護立氏の収集品を代表する作品。護立氏はもともと古鏡に関心はなかったそうですが、この鏡ばかりは見染めるやすぐに購入を決めたと振り返っています。
後に「細川ミラー」の名で海外にも知られ、国宝にも指定された一面こそ、彼が初めて買った鏡だったのです。

●金銀錯狩猟文鏡 中国・河南省洛陽金村出土。中国・戦国時代・前4~前3世紀。
王侯に相当する人物が作られたと推測されている希代の鏡。永青文庫蔵。

(5月29日記)
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