釈迦三尊像の両脇侍にいるのが
向かって左に「普賢菩薩」、右に「文殊菩薩」。
この2像は、普賢菩薩が白象の上に、
そして文殊菩薩は獅子の上に座っているのをよく見かける。
仏画曼荼羅アート教室では
各教室の先陣をきって泉佐野教室がこの両像を描くことに。
描くにあたりテーマは「丁寧に」を掲げチャレンジした。
仕上がったものと途中のものを披ろうさせていただく。
文/ 渡邉雄二
作品/ 仏画曼荼羅アート泉佐野教室
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昨日の仏画曼荼羅アート泉佐野教室では、近々の課題のなかで仕上がったものから制作途中のものまで十数点が持ち寄られた。教室ではそれぞれが持ち寄った作品を一堂に見ながら描いた人からの感想などを聞くことにしている。そうすることで描き方の広がりや想像力を養うことにつながる。
そんな中で、80歳を超えても毎月熱心に通って来られ方がおられる。現在の課題を進行させながら別の作品を2点持参された。一枚は想像力をはたらかせた作品、もう一枚は辛抱強く諦めない精神で描いた傑作の一枚である。
この作品は「百八」がテーマで、自己の本尊を中心に百八つの煩悩を好きな形状で表現するものだったが、描いたご本人は頭に浮かんだ煩悩ではなく人の顔だったようだ。それを思いつくままに描いたという。その中にはご自分の幼児のときのものが1点あると打ち明けてくれた。もう一度、新しい人生を送りたいという願望なのか、いままでの人生に感謝の意を込め描いたのか定かではないが想像は広がる。
もう一枚は、見ての通り「絵心経」である。江戸時代、文字の読み書きができない人のために描かれた般若心経というものである。見ていると楽しい表現力に笑えてくる。たとえば、魔訶般若波羅蜜多心経・・・・の出だしの「魔訶(まか)」を絵で描くとご飯を炊く「お釜」の絵を逆さまに描いている。そうすると釜(かま)が逆さなので「まか」と読む。すべてそんな具合にユーモアあふれる発想で描かれている。
それを丁寧に模写しておられるのである。
文/ 渡邉雄二
作品/ 仏画曼荼羅アート泉佐野教室の生徒さん
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ついこの前まで仏画教室をやめよと思っていました。生まれてこのかた水泳と絵が大の苦手、と講座の終了時に私に歩み寄ってこられての第一声。やっとこの一枚が完成しました。描けると思ってなかったので、嬉しいです。
こんな細かい下絵に彩色は無理です。今回は相談しようと思ってきました。
仏さまを描きました。般若心経を書こうと思っていますが、絵とバランスの取れる般若心経を入れる場所と色で悩んでいます。
大日如来さまの色をこんな色にしようと思っていますが、どうですか。その色はラメのうすピンク。まさに大日如来のウェディングドレスだ!とツッコミました。
左右対称の曼荼羅アート。家の近くで竹を拾いオリジナル掛軸を製作
皆さんの思いを聞いて。答えとして皆さんに差し上げたのは、失敗はないのです、と力をこめて申し上げた。自分の思うままに思い切り描いてみてください、と。
テクニックに頼り、また上手に描こうという思いを排除すればいままでにない個性ある作品に仕上がるはずです。それを覚えれば、ステキなモノが生まれてきます。楽しい作品ばかりです。
文・写真/ 渡邉雄二
作品/ 大阪西区民センター教室
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