仏画を模写することで仏像の形や姿、そして表情というものが少しずつだが見えてくる。人間とおじように仏像も穏やかな表情の仏像から真顔や強面まで十仏十色である。その中で、女性のしとやかな美しさをいう婉容な仏画もたくさんある。とくに菩薩像を主に絵画的に好まれる仏画を描く絵師も多い。
このたび、仏画曼陀羅アート教室では、神戸教室がその婉容な仏画を模写する体験を試みた。それも10体の美仏画である。全員は仕上がっていなかったが、二人の方が仕上げ教室に持参された。細密な表現テクニックが必要とされる顔をはじめとする宝冠や天女の羽衣のような天衣、そしてスカートのような布、ネックレスやイヤリングなどなど。細かなところまで模写することで筆のはこびなどの鍛錬と思いながら提示した課題だったが、私の想像を超えた作品に仕上がっていた。
リポート&写真/ 渡邉雄二 仏画制作/ 仏画曼荼羅アート神戸教室
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