何かにつけ一人遊びが多い。取材等を名目に出かけるのも一人がほとんど。名所旧跡、神社仏閣などを巡るのは、当地でアポがある場合は除いて、目と耳と足が向くままに動く。同行者がいると、まちがいなく迷惑をかけることになる。
先日出かけた長岡京市の「光明寺」でもちょっとしたことが起きた。帰りのバス停のベンチに1時間強座るはめに。幸に天気は曇り陽射しがなかったことが助かった。
周りは田園風景、稲の田んぼが広がっている。道を挟んで目の前に雰囲気のある野菜販売のお店があった。たまに自転車で通りかかる人が買って行っていた。それをボーっと眺めて楽しんでいた。
こんな感じのバス停だった (イメージ/田舎のバス停画像より転載)
野菜の販売所
ことの原因は、帰りのバス時間を確認してなかったことと思い込みでちょっとしたハブリングを体験。行は阪急長岡天神駅前からバスに乗り光明寺で降りた。帰りは当然来た方向に戻ればという思い込みで反対路線のバス停に。バス時刻表を見ると次のバス時刻は13時40分とあった。その時が12時30分を回ったところだった。1時間以上もある、空車タクシーが通ればと思って安易に考えていたが、タクシーは待てども通らない。地元のタクシーを呼ぼうと連絡すると、いますべての車が出ており30分以上はかかるということだったが、一応お願いし場所を伝えた。
待てど暮らせどタクシーは来ない。その間に反対路線のバスが客をおろし走り去った。スマホが鳴った。タクシー案内所からの連絡だった。まだ空車のタクシーと連絡が取れません、と。お客様、もうしばらくお待ちください、ということで切れた。
えぇ~、と思いながらも、この無駄な時間がなんとなく馬鹿らしくも楽しく思えてきた。周りを眺めながら、写真を撮ったり、ちょっとした旅気分に。
反対路線のバスが来るのが見えた。バス停で待つ一人の女性が、どこへ行きますか? と声をかけてくれた。阪急長岡天神の駅まで、というと。こちらからですよ、このバスです、と。うっそー!と思い切り心の中で叫び、道を渡り飛び乗った。このバスは巡回なのでまた駅まで行きます、といわれた時はショックで一度に汗が噴き出した。バスの中からタクシー案内所へ連絡。電話先の係の人もホッとした声で、良かったですね、と。
出かけるとこんなことはよくある。もし同行者がいればまちがいなくお目玉を食らうことになる。それだけは避けたい。
青モミジに覆われる光明寺
リポート&写真/ 渡邉雄二 トップの写真はフリー画像より転載
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