伊藤弘之先生の「私の視点5」が西宮市立北口ギャラリー第3展示室で18日(日)まで行われている。
今回の「視点5」ではアメリカ西部のグランドサークルの中にある自然の大地プライスキャニオンやグランドキャニオンの中に「メリーゴーラウンド」が幻想的な姿で浮かぶ。
そして一方では、日本の北の大地である「釧路湿原」の原野の中でキツネやフクロウと戯れる、メリーゴーランドから解き放たれた木馬が映し出されている作品が並ぶ。
共に大自然の中で浮かび上がる木馬の生き生きとした姿が印象的である。
伊藤先生の展覧会に伺うと、前回見た木馬たちの表情が違って見えてくる。同じ作品であっても時の経過やその時の空気感によってそう思うのだろう。さらに、描いたときの想いが伝わると、目の前にある絵に新しい息吹がふきこまれる。絵を前に立ち止まり語りかけると回転木馬が動き出すような気さえしてくる。
アメリカ・グランドキャニオンに映し出されるカルーセル
釧路湿原でキツネらと戯れる木馬
リポート&写真/ 渡邉雄二
尾道・文化紀行 https://asulight0911.com/hiroshima_onomichi/