能楽は、日本最古の芸能として、幽玄美を現代に伝える貴重な芸能文化である。その能楽になくてはならないものが「能面」である。秘められた精神性の表現技法として伝承されている。
その美しさの中に「悲哀と微笑」、「悲哀と怒り」などいろんな表情をもち、日本人の精神的水準、美意識の
高さを感じさせる貴重な道具として使われている。
その種類として主に翁系 女系 男系 尉(じょう)系 怨霊系 心霊系などがあげられる。例えば、女系では、子供や若い女性をはじめ、母、老婆、そして哀しみと怒りをもつ般若面などがある。また男系では、老人の面を「尉(じょう)」と呼び、そして、顔をしかめ相手を威嚇する恐ろしい形相の面を顰(しかめ)という。
いろんな表情をもつ能面をつけ、その役を演じる。同じ面でも、哀しい表情、微笑ましい表情をつくるのも能楽師の微妙な動作で変わってくる。
日本の伝統芸能「能楽」の奥深さの中に神秘性、神格性を感じる。「能面」は、その役割を果たす大きな力になっているのは間違いない。その他にも、舞や謡(うたい)、そして装束や囃子などへの興味も膨らんでいく。
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