昨日、雨上がりに西宮戎神社に残り福をいただきに参拝した。年賀初詣に続く参拝は毎年の恒例になっている。
毎年思うことではあるが、年賀の初詣も身動きがとれないほど参拝者で賑わうが、やはり西宮戎神社はえびす様が祀られている神社なので、9、10、11日の3日間の人出は半端ない。さらに、正月詣とは活気が違う。
とくに商売されている人たちにとってはウィズコロナの世の中で商売を繁盛させるのは至難の業。自社努力もさることながら、やはり “神頼み” が精神的な支柱になっているようだ。その思いがこの残り福を求め、吉兆ものの露店にも行列ができていた。
門を入ったところには「水引飾り」と「笹や吉兆ものを入れる煤竹」の露店が目を惹いた。水引飾りは多様な形状のものが所せましに並んでいた。そして、お隣では煤竹露店の青竹細工の職人さんが煤竹に名前を刻む電動彫刻刀を休めることなく動かしていた。
さらに、えべっさんといえば「笹」である。福娘さんたちが笹を求める人たち一人ひとりに笑顔で手渡すのがやはりえべっさんの華。それを見ているだけでも幸せをいだける。
本殿に両側には「逆さ門松」が立てられてあった。この逆さ門松の風習はどの社寺でも伝わっているのかはわからないが、西宮戎神社ではえべっさんの恒例の飾り物になっている。門松の横の看板に由来が書かれてあった。それを要約すると、えびす様が神馬に乗って市中を巡行されるのに、松の葉先があたっては大変、ということで枝を逆さに付け替え、神様をお迎えしたということのようである。
参拝を終え、出口門を出たところに、修行僧と思われる、托鉢笠をかぶった僧侶が念仏を唱えていた。喜捨させていただいたときに、念仏がやさしく耳元にとどいた。
年賀初詣、えべっさん詣が済んだ。2022年が佳き年になることを願って。
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