先日、神戸市須磨区にある「綱敷天満宮(つなしきてんまんぐう)」を訪ねた。綱敷天満宮というのは全国数カ所にある。ご承知のとおり、天満宮は学問の神様、菅原道真公が祀られている。この網敷天満宮も同様に、979年に道真公の分霊を祀ったことに始まったといわれている。
当時、九州の太宰府に左遷途上で休息のため立ち寄り、土地の漁師たちが漁網の大綱を巻いて円座を用意した。これに因んで、神戸市須磨区の地に「綱敷天満宮」が創建された、という言い伝えがある。
天満宮といえば「梅」。神戸の綱敷天満宮も梅の名所として地域の人たちに人気を博している。境内周辺には25種約120本の紅白が咲いている。中でも、「白滝枝垂れ」「森の関(紅)」「呉服枝垂れ」「紅千鳥」「ロウバイ(黄)」などがこれ見よがしに咲き始めている。
本殿の周りはいろんな種類の梅で覆われている。通常の楠や松の鎮守の森とはいささか異なる雰囲気が漂う。
その中で一番に花を咲かせていた寒梅は、つぼみが弾けたばかりで初々しい。色も形も無垢の美しさを漂わす。
梅の他に、牛・茄子の祈願像に、幼少時代の道真公をモチーフに造られた、サーフボードを持つ祈願像や、玉を転がし壷に落とす「思うつぼ」など、ちょっと風変わりな祈願の対象物がある。パワースポットとして人気を博す天満宮である。
随時、紹介させていただく。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます