宗祖親鸞聖人の御誕生850年、立教開宗800年の慶讃法要が東西の本願寺で行われる。それぞれの日程は少々異なるが、東本願寺はこの25日から第1期法要がはじまる。
先日、京都駅での打ち合わせのあと、東本願寺にお参りにいった。
明日からはじまる法要の準備が整い、境内には雅楽の舞台や鼉太鼓(だだいこ/火焔太鼓)がすでに用意されていた。この火焔太鼓は、雅楽に用いられる楽太鼓のなかで最大のもので、太鼓の周囲を宝珠形の五色の雲形板で囲み、さらにその外側を朱色の火焔が取り巻いていることから、火焔太鼓とも呼ばれている。
太鼓の革は、赤、白、黒の絹を撚りあわせた調緒で鼓のように締め、革面には漆で金箔を貼りつけてある。太鼓の革面に三つ巴を描き、雲形板の頂上に日輪の飾りを掲げる左方太鼓と、胴を緑に彩色して革面に二つ巴を描き、頂上に月輪の飾りを掲げる右方太鼓が一対になっている。左方太鼓は太鼓の左右に金色の二頭の龍、右方太鼓には二羽の鳳凰が刻まれている。
まだビニールのフォローがされていたので見にくいが本番にむけすべてが整っていた。
太鼓の革面に三つ巴を描き、雲形板の頂上に日輪の飾りを掲げる左方太鼓
胴を緑に彩色して革面に二つ巴を描き、頂上に月輪の飾りを掲げる右方太鼓
寺社を参拝するときに欠かせない手水舎で、蛇口になる部分は竹筒が多いが、とくに寺院の場合は青銅の龍が使われているところがほとんど。寺院の中でも東本願寺の龍は大きいので迫力がある。いつも繁々と見ながら手を清める。
明日から慶讃法要がはじまる。折をみて、法要期間中に参拝しようと思っている。
慶讃法要のテーマが横断幕に
リポート&写真/ 渡邉雄二
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