一昨日の日曜日、宝塚にある平林寺で「ひらりんフェスティバル in 平林寺」というイベントが行われた。その平林寺の塔頭寺院が中心になり地元の檀家さんなどがサポートし、地域に根差すお寺を巻き込んで地域活性化の一環として開催された。
開演前から平林寺境内に流れる軽妙なウェルカムミュージック。落語に登場する桂九雀さんのクラリネットや桂雪鹿さんのバイオリンに加え出囃子の三味線の方々による生演奏で陣太鼓とともに鳴り響いた。
出し物は、桂九雀さん、桂雪鹿さんなどの落語を中心に、一部、二部に分け、お寺ならではの盛りだくさんの内容。一部では、塔頭寺院の院主さんの「仏法紙芝居」ではじまり、日頃は寄席の縁の下の力持ちである出囃子の紹介。さらには桂雪鹿さんのバイオリン漫談などで盛り上げ二部の落語につなげた。
また、会場の別部屋では一部が始まる前に「写経」「写仏」も楽しんでいた。
桂九雀さんのクラリネット、フルートや出囃子でウェルカムミュージック演奏
桂雪鹿さんもウェルカムミュージックにバイオリンで参加 (リハーサル風景)
二部の落語に入る前に、紙芝居をされた院主さんによる説法があり、参加者は神妙な面持ちで耳を傾けていた。
落語のトップバッターは社会人落語家のはるみ亭遼賢さん。最近独立した司法書士さん。次に登場したのが、学生時代は吹奏楽部という音楽好きの落語家 桂雪鹿さん。そしてトリである桂九雀さんが高座にあがり「井戸の茶碗」を披ろう。大ベテランの落語の妙味をみせていた。
桂雪鹿さんの落語
桂九雀さんの落語の風景
写経・写仏のスナップ
同フェスティバルは新聞、ラジオ等でも紹介され多くの方々が訪れた。すべての出し物も満員御礼。二部の落語は、本堂に上がる階段や本堂の縁側にも座り込んで耳を傾けていた。
この光景は、子供の頃にみたお寺でひと休する懐かしいお寺原風景。この風景が、もし甦るのであれば、子供の遊び所学び所、お年寄りの寄り合い所として地域の活性化につながるように思えたが・・・。
寄席に入れなかった方々が本堂前の階段や縁側で落語に耳を傾ける
リポート&写真/ 渡邉雄二
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