浄土寺の伽藍の中央に八幡神社の本殿、拝殿がある。時代の年輪を感じさせ重厚感のあるお社である。
資料によると、拝殿は約八百年前室町時代に建立されたもの。
平安時代ごろからの神仏習合の名残であるが、この時代は神が主の時代だったことから、
浄土寺を建立した重源上人が八幡信仰を重視していたことで浄土寺伽藍に建立。
その遺構として今に残っている。
本殿は、室町時代の中期の代表的な工法で桧の樹皮を成型した材料を使った桧皮葺の屋根で、優美な曲線が特徴。
拝殿は寄棟造で割拝殿になっている。中央に土間をとり通路になっている。
屋根の勾配や木鼻蟇股(貫が柱から突き出て/蛙の股のような台)などの意匠から
室町時代に多い和と唐の折衷形式の建物である。
国宝浄土堂もさることながら伽藍に存在する数々の建造物の歴史的存在感が伝わってくる。
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