ライブ インテリジェンス アカデミー(LIA)

日本の伝統文化の情報を国内外に配信していくための団体です。 その活動を通じ世界の人々と繋がっていく為の広報サービスです。

早春の京。なごり梅にさきそめ桜

2019-03-24 11:28:43 | 雑感
なごり梅の香を楽しみ
ほんのり色づくさきそめの桜に目を奪われ
早春の京をさんさく。



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ダルマさんって、誰?

2019-03-17 15:53:09 | 文化想造塾「道釈画」
"だるまさん、だるまさん、にらめっこしましょ!うっぷっぷ 笑うと負けよ"
小生の地では子供のころ、このように歌いながら遊んだ記憶がある。

禅寺に行くと、そのだるまさんの怖い顔した墨画をよくみかける。
子供のころから馴染みのあるだるまさんって誰なんだろう、と常々思っていたことがあった。

あるとき、だるまさんを調べたら、中国禅宗の開祖であるインド人仏教僧であることがわかった。
よく言う「達磨大師」である。お釈迦さまの教えを受け継いだ弟子の一人だと言われている。

そんな達磨大師が禅宗の祖だから禅寺に行けば "達磨さん"の画を見ることは当然のことだと納得するわけである。

この達磨さんに改めて関心を寄せたのは、道釈画家の七類堂天谿師の画に魅せられたからである。
前回に引き続き、同師の作品集から転載した逸品を紹介する。

🔳破墨達磨図(天一閣博物館蔵/中国浙江省)
賛は、前回の作品と同じく臨済宗相国寺の管長の有馬賴底老師。

西来得々大乗根 端的豁開甘露門
僅現半身人莫笑 分波分骨与児孫

わざわざインドからやって来た大和尚さん
案の定、カラッと開けはなつ、ありがたい教え
私の皮も骨もみんな児孫のためのものだ

※七類堂天谿師の作品集(淡交社)より転載

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仏画が藍友禅に映える

2019-03-15 15:16:38 | 文化想造塾「曼荼羅」
先日、東寺に行ったときに食堂で橋詰清貫氏の「京 藍友禅」の作品展が行われていた。
染色に関して無知蒙昧な小生にとって、目をひいたのが文様である。
藍染め独特な色合いが仏画の曲線や、その曲線によってかもし出される滑らかさを創出しているように思えた。

これから作品は、現代の名工 橋詰清貫氏が精魂傾けて創作されたもの。
橋詰氏は最古の染料といわれている藍で、藍染の技法と京友禅の技法を融合し藍友禅を確立。
資料によると、藍染は天然灰汁(あく)発酵建で化学染料を一切使わず発酵させ染める技法らしい。
同氏は、藍染料を作るのに蓼藍(たであい)という草から栽培している。
春先に種をまき刈り取り、天日で乾燥、水をかけ発酵させ蒅(すくも)という染料を作り出すまで一年以上の月日をかけいるという。

写真にあるように、精神性の高い文様が藍染に染まり動いているように見えてくるから不思議だ。





















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茶席に生野菜が飾られていた

2019-03-12 15:00:39 | 文化想造塾「煎茶」
先日の茶会の待合席で飾られた生野菜に、参加された方たちが大変関心を持たれていた。
なんで花ではなく野菜?というお声が届いた。

よく禅寺では、十牛の庭と称する庭園を見かける。また牛と牧童の画のお軸が掛けてある。
それは、牛を"真の自己"にたとえ、牧童を禅修業者とし、牛と牧童によって修業の段階を表しているという。
禅林の修業では、時給自足の作業も大事な修業のひとつとされている。その時給自足の農耕生活に欠かせないのが牛である。

茶席にかけられていた画は、農作業を終え牛に乗って童子が家に帰る途中ののどかな雰囲気が伝わってくる。
収穫した野菜などを持ち帰ってその夜の食の足しにしたはずであろう。その野菜類を、待合席に設えてあった。
生野菜の飾りの意図が見えてきた。

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想像力をかりたてられる茶席、一茶庵

2019-03-11 10:55:38 | 文化想造塾「煎茶」
先週の土曜日は、朝日新聞主催の各流派の合同茶会が行われた。
茶の湯の各流の中に煎茶席があり、それを一茶庵が担当している。

今年は、佃梓央若宗匠を中心にチームが組まれた。小生も久しぶりに参加させていただいた。
待合の受付と席に入られる数の調整やお客様の対応といったことを担当。年の功にぴったりの役割だった。
煎茶席には入らないが待合席にわざわざ来られるお客様も多く見受けられた。お軸の下に生野菜がカゴに。
珍しい設えが口コミで広がり話題になっていたようである。

いつも思うことに、一茶庵の席は何かにつけ話題を提供する。
文人趣味のお遊びの場であり、想像力をかりたてる時間を楽しんでもらいたいという趣向が現れている。









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