ライブ インテリジェンス アカデミー(LIA)

日本の伝統文化の情報を国内外に配信していくための団体です。 その活動を通じ世界の人々と繋がっていく為の広報サービスです。

「光・といろ」異彩に輝く 【といろ(十色)シリーズ4】"Light・Toiro" shines brightly

2021-08-24 11:47:02 | といろ(十色)シリーズ

 

水路を舞台に幽玄の舞い

 

光に照らされ、水面に映す幻想の世界

 

世をわすれる一夜の輝き

 

A mysterious dance set in a waterway

An illusionary world illuminated by light and reflected on the surface of the water

The brilliance of a night that forgets the world

 

 

写真 / 渡邉雄二 Photos by Yuji Watanabe  場所 / 近江八幡

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「美・といろ」一隅を照らす【といろ(十色)シリーズ3】Illuminate a corner of "Beauty / Toiro"

2021-08-21 11:44:19 | といろ(十色)シリーズ

 

雲龍院には、さまざまな感情を奮い立たせる雰囲気がある。

寺院特有の静寂さのなかに、ワクワクさせてくれる仕掛けが随所に。

一隅を照らす演出もその一つ。

歴史と伝統ある空間に現代の創作美が絶妙にマッチしている。

 

Unryu-in has an atmosphere that inspires various emotions.

In the silence peculiar to the temple, there are various exciting devices everywhere.

One of them is the directing

that illuminates a corner.

The modern creative beauty is a perfect match for the historical and traditional space.

 

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全国随所にある風神雷神像を観ての想い

2021-08-20 14:59:16 | 歴史遺産「仏像」

ネット情報から風神雷神像のこぼれ話を見つけたので紹介したいと思う。

風神雷神は、前回の記事で書いたがあまりにも俵屋宗達の屏風図のイメージが強いので、本来の仏像の姿形が見えづらくなっている。

その風神雷神像は、名の通り風神が風を、雷神が雷をつかさどり、仏法を護る神として、また豊穣や福徳を授かる神とされている。仏教では悪を懲らしめ、善を勧めて暴風や雷を整える神として信仰されている。国宝として蓮華王院の本堂(三十三間堂)の千手観音の両サイドに安置され、千体の千手観音を護り続けている。

 

前回紹介した三十三間堂の風神雷神像以外にも、全国の寺院を護り続けている風神雷神像のいくつかをネット資料をもとに紹介する。

 

実際に見た人も、TVを通してご存じの方も多い、東京の浅草寺の「雷門」。浅草寺の総門は、最初は駒形付近にあったが、鎌倉時代になって現在地に移転。その時に風神雷神像が祀られた。雷門は正しくは「風雷神門」という。現在の風神雷神像は、江戸時代に焼失を免れた頭部に明治時代になって身体を補刻した像が引き継がれている。

 

そして栃木県日光市にある、三代将軍徳川家光が祀られている世界遺産の「輪王寺大猷院(りんのうじ たいゆういん)」の二天門に珍しい風神雷神像安置されている。風神は、手の指が4本しかなく東西南北を現し、雷神は、手の指が3本で過去、現在、未来を、足の指が2本で天、地を現しているといわれ特徴のある風神雷神像として知られている。

 

愛知県碧南市の志貴毘沙門天「妙法寺」 の風神雷神像は陶製で山門の横に安置されている。

 

栃木県宇都宮市の「多気山不動明王堂」の風神雷神像は石造でユニークな姿形の像。

 

東京都目黒区の「東光寺 」の風神雷神像は本堂の左右に設置された石造の像

 

東京都北区の「金剛寺」の風神雷神像は石造で、1710年の作造とされ、他の像とは一味異なる姿形をしいる。

 

東京都三鷹市の「神龍山開宮寺井口院 」の風神雷神像は、ブロンズ像である。

 

埼玉県比企郡の「都幾山慈光寺観音堂」の風神雷神は、観音堂外陣の欄間彫刻として残されている。

 

風神雷神像は、文字通り風と雷の神様なので、姿形にすると当然ながら風袋をもった風神姿、一方、太鼓をもつ雷神の形になる。その姿形を、江戸期の絵師 俵屋宗達が日本美術史に残る姿にした。

全国各地にはまだまた風神雷神像は存在すると思うが、ご存じの方はご報告いただければ幸である。

 写真 / 「風神・雷神の像」からの転用

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湛慶の「風神雷神」が、俵屋宗達によって後世に定着

2021-08-18 15:38:36 | 歴史遺産「仏像」

「風神雷神」といえば、誰しもが思うのが俵屋宗達の絵。

京都・建仁寺の所有の国宝(京都国立博物館所蔵)として知られているのは言うまでもない。

世に示された宗達の「風神雷神図」は江戸期に描かれたもので、

その図の原型といわれるものは、当然ながら仏像である。

例えば、誰もが知る浅草寺の雷門には、その風神雷神像がある。

本来、姿や形のない風・雷を神格化したもので、

風神・雷神の像容は多種多様であってもよいはずなのだが、

ご承知の通り、風神像は風袋を襟巻状に背に担ぎ、

右手で袋を支え左手で袋の風口を押える、半裸鬼面の姿形である。

一方、雷神像は、小太鼓を連ねた輪(雷鼓)を背負い、

上下に構えた両手に桴(ばち)を持つ、半裸鬼面である。

 

では、俵屋宗達が描いた風神雷神図の元になったものは、

蓮華王院の三十三間堂の千体千手観音の守護神二十八部衆と共に安置されている

風神・雷神像だといわれている。

古来の自然信仰や伝説に基づいて造られた日本独自の像容で、

鎌倉期、本堂の再建時に像造を統括した湛慶(たんけい)が深く拘わり、その姿形が、

江戸期になって、俵屋宗達の風神雷神図の見本になった。

そして、宗達の描いた風神雷神が後世の像容として定着した。

 

今回、蓮華王院を訪ねた目的は、千体の千手観音像を観るのと同時に、

風神雷神のイメージが決定づけられた二体を改めて鑑賞するために参拝した。

あの天才絵師 俵屋宗達が襖絵にした風神雷神と、湛慶らの造像した風神雷神との相違を観ることができた。

宗達の襖絵は平面に描くための躍動感を創造させる手法や、採色することでさらに立体感を創り出し、

新しい風神雷神に変わったことを改めて原型を観て感じさせられた。さらに鬼面のイメージが、

この世には存在しない神格化された顔面になっているのも特徴の一つになっている。

 

 

リポート & 写真 / 渡邉雄二 トップ写真(蓮華院の風神雷神像) / 蓮華王院のネット画像を転用

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「花街・といろ」のうるわしさ 【といろ(十色)シリーズ2】The gracefulness of "Hanamachi・Toiro"

2021-08-16 13:54:14 | といろ(十色)シリーズ

京都上京区の花街「上七軒」。

 

華やかさが映える。

 

映し出されるモノトーンも、うるわしい。

 

Kamishichiken, a hanamachi in Kamigyo Ward, Kyoto.

Gorgeousness lives.

The projected monotone scene is also graceful.

 

 

写真 / 渡邉雄二 Photos by Yuji Watanabe

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