ライブ インテリジェンス アカデミー(LIA)

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土井勝から土井善晴に受け継がれた「おかずのクッキング」が48年の幕を下ろした

2022-04-07 14:59:37 | 雑感

先日、ネットニュースで、「おかずのクッキング」の番組の終了の記事が出ていた。

48年続いたテレビ朝日の超長寿番組が幕を下ろした。ご存じ、料理研究家であり料理プロデューサーの土井善晴氏がメインを務め家庭料理として人気を博してきた。

 

ド氏善晴氏とテレ朝日・堂アナ

 

その人気料理番組も時代の波には勝てなかったようだ。TVや雑誌で紹介される料理は、ご存じ、いかに簡単に美味しく作れる時短料理やレトルト商品などを使った便利な料理が主流である。その潮流のなかで、むかしのスタイルの「おふくろの味」を前面に出したものでは太刀打ちできなくなっていた。おふくろの味的な家庭料理がいまの一般家庭の生活様式スタイルについていけなくなったということなのだろう。

 

この「おかずのクッキング」は1974年放送開始で、NHKの「きょうの料理」(57年開始)に追随しようと始まった。TVでの料理番組では「きょうの料理」に並ぶ草分け的な存在だった。

その「おかずのクッキング」の番組の土台を築いたのは、土井善晴氏の父親である、当時、NHKの「きょうの料理」を担当していた故土井勝氏である。NHKでは出せない民放ならではの5分間料理番組をということで土井勝氏を起用しスタートした。当初は「土井勝テレビお料理教室」として放送開始。家庭料理といえば “土井勝” といわれるほどの知名度で、いまでも50代以上の主婦の方なら記憶にあると思う。

 

80年代の土井勝料理学校の盛況ぶり

 

スタート当時は平日の夕方5分間の番組で土井氏の関西弁の語り口に魅力あふれる家庭料理のレシピで人気に。主婦層を中心に手軽に作れる家庭料理を数多く紹介し「おふくろの味」を流行語にもした。93年からは土井氏の次男・善晴氏が番組を引き継ぎ、新たな牙城を築き続けられてきたが致し方ない。

 

 

 

どの時代においても目まぐるしく変わっていくのは世のつね。それに対応できる力をもち発信していくには知恵と工夫が欠かせない。

まずは、日本の家庭料理に息づいている「おふくろの味」を忘れてはなるまい。それを受け継ぎながら新しい時代の調味料である “工夫” が施され息の長いモノが生まれてくる。その次世代に期待がふくらむ。

 

リポー/ 渡邉雄二 写真/ ネット画像を転載

 

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時代が変わろうが、日本最古の木造灯台の灯はともる

2022-04-05 14:23:16 | 地域発展

先日、今津紅寒桜をみた帰りに、海に近い酒蔵(さかぐら)通りを自転車で走っていると「今津灯台」のサインボードが目に入った。この機会に灯台の写真を撮ろうと立ち寄ってみた。かなり前に一度遠くから見ただけなのでなんの知識もない。このたびマジかで見ると、そんな私でも興味をそそる歴史感のある雰囲気の灯台だった。

 

 

西宮はご存じのように銘酒蔵の地である。酒蔵通りという道路周辺には日本でも有数な大手酒造会社が軒を連ねている。ご存じ、大関酒造をはじめ日本盛酒造、白鷹の辰馬本家酒造、白鹿酒造などそうそうたる酒造メーカーなど。

 

 

この今津灯台について調べてみると、この灯台は、酒造メーカーの一つである大関酒造の長部家五代目長兵衛氏によって、江戸にお酒を運ぶ樽廻船(たるかいせん)の航海の安全を願って1810年に建てられものと記されてあった。1984年に、創建当時そのままの姿に復元され、現在では西宮市指定文化財に登録されている。1968年に正式に航路標識として許可され、現役の木造の灯台としては日本最古のもので200年以上の歴史がある。

 

大関酒造五代目長部長平衛氏の石碑がはめ込まれている

樽廻船の石碑

 

電気制御になるまでは、大関の丁稚さんが毎日油を持って火を灯しに通っていたという。現在はもちろん自動制御で点灯するが、ちょっと珍しい緑の灯り。見ての通り、灯台の後方に大きな水門が完成し景観が損なわれている。また、現役灯台としての役割が果たせなくなっているため今年移転することが決まっているようだ。

場所は、新川の東側(今と反対側)の少し南側。新川の東側に移るという事で、灯台の灯りが緑から赤に変わるという。

 

船の安全航海の道標を成してきた灯台の灯を時代が変わろうとも灯し続けてほしいものである。

 

リポート&写真/ 渡邉雄二

 

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西宮オリジナルサクラ3種の共演 !!

2022-04-04 17:04:45 | 地域発展

                       3種の共演 (左から今津紅寒桜・西宮権現平桜・夙川舞桜)

 

ここ阪神間は、すでに気温16℃まで上昇、ポカポカ陽気。今週から20℃前後の日が続くという。

今年の春の私的話題10選の一つが「西宮オリジナルサクラ」。西宮・夙川は「日本さくらの名所100選」の一つら選ばれている所なので、毎年夙川沿いの桜を楽しんでいる。その桜のほとんどが「ソメイヨシノ」。桜の品種の中でも花の美しさは最上級だろう。

 

西宮には「西宮市植物生産研究センター」という機関が桜をはじめとする植物に関する品種改良や花木生産などをサポートしている専門研究機関がある。

そのセンターが西宮市の花が「さくら(桜)」ということもあり、とくに桜の研究には熱心である。

 

先日紹介した「今津紅寒桜(いまづべにかんざくら)」と「西宮権現平桜(にしのみやごんげんだいらざくら」」、「夙川舞桜(しゅくがわまいざくら)」の3種は西宮市オリジナル「さくら」として限られた場所で育成されている。

今津紅寒桜は、名前通りに今津町の大東公園の一角で、早咲きのサクラとして2週間前に満開を迎え、いまは散ってしまっている。それに比べ、西宮権現平桜と夙川舞桜は、ソメイヨシノより少し遅れ満開を迎えた。いくつかの場所で育成されているが、市役所の南側の六湛寺南公園では並木に植えられている。ヤマザクラ系で、花は今がちょうど見ごろで白色の一重、成長が早く潮風にも強い品種といわれている。

 

                                                       今津紅寒桜

 

            西宮権現平桜

 

              夙川舞桜

 

そして、夙川舞桜は平成11年に市内雲井町で確認されたもので、夙川周辺のサクラから自然交配によってできた西宮生まれ。センターは平成14年より増殖に取り組み、平成17年に市民の投票で「夙川舞桜」と名付けられた。

花は八重咲きで、はじめは淡紅色でだんだんと白色に変化する。成長は権現平桜と同じように成長は早く、苗木を植えてから開花まで2~3年と期間が短い。

 

この3種が「西宮オリジナルサクラ」として育成され、ソメイヨシノなどに匹敵する美しさを備え、多くの人を楽しませてくれる日々もそう遠くはないだろう。

一足早く、この3種の桜を並べてみた。お楽しみください。

 

リポート&写真/ 渡邉雄二  ※以前、紹介した記事の一部を転用しています。

 

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「紙上変形曼陀羅」にチャレンジ 【仏画曼陀羅アート】

2022-04-03 14:47:50 | 仏画曼荼羅アート教室

 

泉佐野教室の皆さんへの課題は、大日如来を中心に如来4体と菩薩4体で構成される胎蔵曼荼羅の中心にあたる「中台八葉院」の制作である。

 

今回のチャレンジは、その中台八葉院を縦形状の作品で構成する「紙上変形曼陀羅」というものにチャレンジしている。まずは、中心に位置する大日如来と、大日如来の周りをかためる観世音菩薩・弥勒菩薩・普賢菩薩・文殊菩薩の菩薩4体の計5体の仏画に般若心経を組み合わせ制作。仏画は異なるが同じテーマ。それぞれの独創力で仕上げている。菩薩4体についてはご覧の通り、構成や色彩も自在に表現していく取り組みなので、ユニークな作品群になった。

 

その第一弾が写真にあるようにメンバー5名が1体を担当し、全員で作りあげた変形曼陀羅。それを昨日から、泉佐野市生涯学習センターの展示ケースに展示させていただいている。半年間使えるので、現在制作中の、一人で5体すべてを描く「変形曼陀羅」を交互に展示していく予定である。

 

弥勒菩薩

普賢菩薩

文殊菩薩

観世音菩薩

 

リポート&写真/ 渡邉雄二

 

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夙川、桜前線だより

2022-04-01 20:55:53 | 地域発展

夙川オアシスロードの桜は見事というしかない。

43号線より北側は夙川沿いの両岸に、川を覆うように咲き乱れる。

一方、南側はオアシスロードの両横に道を覆いアーチ状の桜が楽しめる。

サイコ~の季節を迎えている。

 

オアシスロードの桜アーチ

 

川沿いの両岸桜

 

リポート&写真/ 渡邉雄二 

 

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