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初日記ページあふれて誌しけり 多留男
私は、過去に何度か日記を付けようとしたことがあるが、全て三日坊主だった。毎日していること、例えば何時に起きて、歯を磨き、朝食に何を食べ、家族とどんな話をし・・・
そんなこと、1週間ぐらいならなんとか書けるが、それ以降はほとんど同じようなことを書くことになる。書きたい事件など、毎日起きないのだ。それが馬鹿らしくなって、止めてしまう。
ところが、何年間もずーっと毎日書くことが異なり、色々書ける人がいるのだ。作家もそうだが、次々と書くことが湧いてくるらしい。
ということは、事実を書くことだけが、日記ではないということだ。感じたこと、思ったこと、想像したこと、夢や希望や・・・・
作家の阿部公房は、「テーマを決め、ストーリーを考え、登場人物を設定すると、主人公たちが勝手に動き出し、勝手に喋り出すので、唯それを書き留めるだけ」と言ったそうだ。
我が師匠・多留男先生も、どうやら作家タイプらしい。書くことが次々と現れてくるらしい。ページを溢れてもまだ書きたいことがあるなんて、羨ましい限りである。
そんな私でも、最近不思議なことが起こっている。禁煙とこのブログである。まだ、3カ月余りだからなんとも言えないが・・・・・
それでもこの3カ月は、私にとっては「大したこと」なのである。もしかして、私は「俳句人間」なのかもしれない。