一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

開き直りこそが秘訣  その4

2011年01月25日 | つぶやき

あと10日で立春。しかしそれは、あくまで暦の上でのこと。まだまだ、寒い日は続く。

『「三寒四温」という季語がありますが、「春ですか?冬ですか?』と問われたら、大概の人は「春」と答えるのではないかと思います。3より4の方が多いのは、子供だって知っていますから。しかし、実際は冬の季語です。こういう納得しがたいことも結構あります。

さて、今回の兼題は、「冬萌」です。こんな言葉と出会うと、日本人に生まれて良かったなあとつくづく思います。 

 

 

・野良猫の冬萌の庭すうと抜け      2gawa
・冬萌の枝の高みに飛行雲
・冬萌の枝の張りけり素脚の娘

 

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136   備前より信楽旨し雪見酒    遊石

2011年01月25日 | 

日本酒、焼酎、ビール、ワイン、ウィスキー、ブランデーなどを飲むための器は、材質も大きさも形も色合いもそれぞれに違う。

 

カップ一つあれば、実際どんな酒でも飲めるのだが・・・日本人は、酒の種類によって器も変えなければ気が済まない。

 

ある大学教授がロンドンに留学した折、一軒を家具付きで借りたのだが、代々受け継いできた食器のシンプルさや数に驚いたという。洗い終わると皿は、皿立てに戻すそうだ。

 

さてこの句、日本で雪見酒と言えば、やはり日本酒だろう。日本酒と言えば、陶磁器のぐい呑。作者は、その中から備前と信楽のぐい呑を選び、呑み比べ,信楽「で呑んだ方」が旨い、と感じたのだ。信楽が旨いわけではない。

器によって、同じ酒の味が変わる。料理通ならではの句だ。

  

 

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