(てのひらで ふわっととける ゆきなれど)
今朝は、この冬の初雪で一面の銀世界になった。正にふわっと融ける淡雪で、3~5センチ程度の積雪でこれから晴れるそうだから、すぐ融けてしまうだろう。
暖地の雪は、少し降っても交通マヒや事故を引き起こす。家庭では、大人も子供も大喜びだ。しかし、積雪三メートルに及ぶ新潟の豪雪地帯の人々の苦闘をニュースで見るにつけ、私達南国に住む者が、目の前の雪に気軽に喜んでばかりいられないことを痛感する。
この句の「なれど」には、作者のそういう雪国を思いやる心があるのではないか、と想像する。