一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

121  手の平でふわっと融ける雪なれど  ひめ

2011年01月10日 | 

(てのひらで ふわっととける ゆきなれど) 

 

今朝は、この冬の初雪で一面の銀世界になった。正にふわっと融ける淡雪で、3~5センチ程度の積雪でこれから晴れるそうだから、すぐ融けてしまうだろう。

 

暖地の雪は、少し降っても交通マヒや事故を引き起こす。家庭では、大人も子供も大喜びだ。しかし、積雪三メートルに及ぶ新潟の豪雪地帯の人々の苦闘をニュースで見るにつけ、私達南国に住む者が、目の前の雪に気軽に喜んでばかりいられないことを痛感する。

 

この句の「なれど」には、作者のそういう雪国を思いやる心があるのではないか、と想像する。

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする