一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

137   麦踏みや土のやわ肌ふれてゆく   嫩女

2011年01月26日 | 

日本人の主食は?と問われたら、誰でも米と言うだろうが、実際は、麦と半々なのだ。麦には、小麦・大麦など色々あるが、パンやうどん、ラーメン、菓子、パスタ、味噌、醤油、ビールなどにも加工され、用途は広い。

  

私の子供の頃、つまり昭和30年代には、どこの農家も米と麦の二毛作をしていた。しかし、どうした訳か、いつのまにか麦作りを止めてしまった。おかげで、麦の自給率は、わずか10パーセントという。

  

 私は、父に連れられて、親戚の農家の田植えや麦踏みの手伝いをしたのを記憶している。霜柱の立った麦の畝を、たぶん長靴で蟹歩きに少しづつ進む。麦は高さ5~6センチほどだったろうか。

 

 確かに、この句のように、土はふかふかしていた。そんな「柔肌」を踏み固めるのだ。

 

寒かったはずなのに、寒さの記憶がないのはどういうわけか?きっと、柔肌のせいだろう。

 

コメント
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