NHKのど自慢は、和歌山県の那智勝浦町からの放送で、ゲストに地元和歌山県出身の田川寿美が出ていた。さすがに地元の歌手ということで、二人の出場者が田川寿美の曲を唄った。『哀愁港』、『ここは港町』のいずれも残念ながら合格の鐘は鳴らなかったが、地元ののど自慢で自分の持ち歌を聴くのは、また感慨もひとしおのことだろう。
新曲『ここは港町』は、動きを感じる曲だ。作詞は『江釣子のおんな』『さすらい海峡』の池田充男氏である。いきなり「裾をはねあげて 傘をなげすてて」という激しい動きに始まり、離れてゆく船と、波止場で見送る女との対比が強調される。田川寿美の歌唱も「わたしをどうするの・・・」と、ラストの「ここは港町」の部分でファルセットをうまく効果的に用いている。
新曲『ここは港町』は、動きを感じる曲だ。作詞は『江釣子のおんな』『さすらい海峡』の池田充男氏である。いきなり「裾をはねあげて 傘をなげすてて」という激しい動きに始まり、離れてゆく船と、波止場で見送る女との対比が強調される。田川寿美の歌唱も「わたしをどうするの・・・」と、ラストの「ここは港町」の部分でファルセットをうまく効果的に用いている。