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「創造と進化」
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私は今まで漫然とブログを書いてきた。それは、多分2007年の春ごろからで、実に12年以上続いたことになる。
ところが、キコの二冊目の「覚え書き」を翻訳出版したあと、何か拍子抜けして筆が止まってしまった。
このまま漫然とブログを続けていていいものか?という疑問が頭をもたげてきたのだ。
もし続けるとしたら、死ぬ日までの一貫したテーマが何かあってもいいのではないかと感じた。
最近、須賀敦子という女性に出会った。遺稿を読み進むうちにふと考えた。 「創造と進化」、これだ! 人生の最後のテーマとしては、これがいい! いや、これしかない! という気もちになった。
思い返せば、上智の卒論は、確か「無からの創造」、中世哲学研究科の修士論文は「世界の創世神話」の比較研究だった。いずれも、模範的な学生論文の常識、教授の期待値を裏切る長編だったので、修士論文の指導教官アルンブルステル師などは、辟易して、最後まで読まずに評価採点したのではなかったろうか(笑)。
因みに、グレゴリアーナ大学の神学部修士論文は「ヨハネパウロ2世教皇の著書に見る三位一体論」だったが今は関係ない(イタリア語がお粗末だったので、英語でごまかしたが受理された。)これもバカ長いものになってしまったが、製本されて大学の研究室の図書館に残されていると思う。
私は、アルンブルステル教授のような学者先生への道を選ばなかった(それには深いわけがあったが、いつか触ることもあろう)から、哲学の素人には違いない。しかし、素人は素人なりに、一貫して「創造と進化」というテーマを死ぬまで追い続けるのも悪くないと思う。
とは言え、今まで通りの折々の話題について書くことをやめる、という意味ではない。何が面白いと思ったことがあったら、いつでもその話題で書く自由は保ちたい。
以上、ご大層な前書きはこれくらいで十分だろう。
ツイッターやフェースブックがはやりのご時世に、インスタ映えのしない長文の真面目なブログが敬遠されることは、百も承知の上での決心なのだから・・・。
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第2バチカン公会議後の信徒のカリスマとして注目の著者 キコ・アルグエヨ の秘められた魂の内奥をさらけ出したこの「告白」は、現代の霊的読書として必携の一冊と言ってもいいだろう。
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谷口幸紀拝