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「フクシマ異聞」 そのー3
伝聞だけではなく実体験も
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「伝聞だけで物を言うな」と文句を言う人もいるが、気にしない。情報源の秘密と安全を護りながら、リスクを承知の上で、自分が信頼できると思った大切な情報を拡散することは、民主社会に生きる市民の義務ではないかとさえ思う。とは言え、たまには自分の生の体験を交えて書くのも悪くはない。
しかし、その前に一つ挟んでおきたい投稿がある。
〔投稿ー4〕
(福島のレイプ事件)読み返す度に、残酷さが・・・そして心痛みます・・・こんな酷い状態が、まかり通っているなんて・・・
この夏、中学一年生の まだ幼さが残る男の子と女の子が、夜中から未明にかけて、商店街を徘徊し、その後行方不明となり、遺体で発見され、大騒ぎとなりました。大阪の寝屋川だったと思います。
その後犯人が逮捕されましたが、大騒ぎになった事件でしたが、犯人逮捕と同時に報道は、あっけなくおさまりました・・・なんとなく違和感でした。
勘というか 第六感でしょうか・・・犯人が 福島の除染作業員ということで、あまり大きな騒ぎになってほしくない人たちがいるのでは? と感じました!!!(夏の休みで、福島から大阪に帰っている間の凶行で、福島に再びかえって、逮捕されたようです。)
除染の作業は きつい仕事で、命がけでしょう。ストレスが とても溜ることは、想像できますが、だからといって、殺人・婦女暴行は、絶対に許されないことです。
身も心も 深く傷つき、自死を選んだ女性を想うと、たまりません・・・どうしてこんな状況が 許されているのでしょうか・・・考えるほどに 憤りが 湧きあがります・・・
勇気ある 発信をされておられる神父さまに敬服いたしますが、神父さまが、なんらかの迫害を受けるのでは? と 心配です!!!大丈夫でしょうか? 主がお守りくださいますように!!!
〔匿名〕
この投稿は、私が「福島異聞」そのー3 を書き上げてアップしようとした約2時間前に私の目に留まった。
「ウン???」と私の神経に引っかかるものがあった。「夏の休みで、福島から大阪に帰っている間の凶行で、福島に再びかえって、逮捕されたようです。」と言うくだりが私の心の中で警鐘をならした。私は、情報ソースの人柄を熟知していても、投稿を拡散する前に必ず「情報」そのものの内容を吟味する。それでなければやられるのは私だからだ。
既に出来上ってアップ寸前の「福島異聞」そのー3 を一時棚上げして、数時間、猛烈な裏付け捜査に没頭した。インターネットで「寝屋川事件」をキーワードの検索をかけるだけで十分だった。今だに50件以上がヒットする。この夏私は日本にいた。毎日くどいほどテレビに映る防犯カメラの映像をみた。中一の星野りょうと君と平田奈津美ちゃんが深夜の繁華街を行き来する姿が網膜に焼き付いた。その後の報道から、犯人の山田浩二容疑者(45歳)が8月21日8時22分に逮捕されたことも報じられた。犯人の顔写真や生い立ちや・・・あらゆる詳細が今もネットで再見できる。
しかし、何かしっくりこない。犯人逮捕と同時に報道は、あっけなくおさまりました・・・と言う印象に同意するものが私の中にもある。「匿名」さんの、「なんとなく違和感」「第六感でしょうか」と言う言葉が気にかかる。ふつうの凶悪事件の報道では、テレビ、新聞、週刊誌、などの各社は、事件の詳細スクープで競い合うものだ。逮捕状況として、8月21日8時22分に逮捕されたと詳細に時間を報じるのなら、どこで、どのような状態で逮捕されたか、犯行から逮捕場所までの犯人の足取りはどうだったか、も同じ詳しさで報じられるのが自然ではないのか。普通の事件の報道は必ずと言ってもいいほど、それらの点を詳しく書いている。ではなぜ「寝屋川事件」に限ってその情報が、私の一覧した50件近い記事の全てに、すっぽり欠落しているのか。
もう一つこの事件に特徴的なことがある。それは、「新聞の大チョンボ―」という記事にまとめられているからありがたい。「・・・とあるのは誤りでした。お詫びして削除します。」(毎日新聞)「中日、毎日、朝日の各紙が22日から23日にかけて相次いで・・・したと報じたのですが、これが事実誤認だったのです。」「25日になって様相が一変。・・・とあるのは誤りで、この事件に無関係でした。お詫びして削除します。」(毎日新聞)など、報道各社があたふたと一斉に訂正に動いたのだ。私は、削除された内容に逮捕場所の情報が含まれていた、とか、犯人の足取りを詳しく書いたのを削除したに違いない、などと言う憶測で物を言い、このブログを面白く創作する意図はさらさらない。削除された部分は今となっては知る由もない。私はそれと断定できる痕跡をそれらの訂正・削除との関連で何一つ見出しえなかった。
私の知る限り、私に「逮捕場所と、犯行から逮捕までの犯人の足取り」をきわめて具体的に教えてくれたのは、〔投稿―4〕の「匿名」さん、ただ一人だ。世の中には、同じ情報を個々別々に得て記憶する人がほかにもおられるかどうかは知らない。しかし、私が知っている関西在住の「匿名」さんは、もうかなりの年輩のご婦人で、ご主人の介護に専念しておられる敬虔なクリスチャン。私のブログ記事に口裏合わせて、でっち上げの嘘を投稿することなど、120%、絶対にありえない正直で単純でまっすぐな人柄だ。彼女が犯人逮捕の直後に信頼できるソースから逮捕劇の顛末を何らかの方法で知り得たからとしか、私には思えない。彼女が関西在住であることを思えば、言論統制でテレビ新聞大手各社が右へ倣えして訂正削除し沈黙を決め込んだとき、統制の網から漏れた関西のメディア、消息通がいち早く真実を流し、その後も撤回しなかったから、関西の一部の人々で共有された真実を彼女も知っていたのかもしれない。
私は、二十歳代の前半を、ラテン語を第一外国語として学ぶ日本では極めて例外的な学生として過ごした。死語であるラテン語の勉強の手段として、たくさんの意味深いことわざをラテン語で丸暗記したものだ。その中に、日本語に訳すと:
「人は理由なしには決して嘘をつかない!」
と言うのがあった。誠に知恵に満ちた永遠の真理だと思いませんか?神様は人間の心をそのように造られた。私は、「寝屋川事件」に関して、嘘を捏造するような大それたことをする動機(理由)を「匿名」さんの中に見出さない。
私の中の結論はただ一つ。彼女の話は本当だ。何らかの強烈な言論統制の力が、あらゆる報道から、犯人の職業と、逃走経路と、逮捕場所、に関する情報を消し去った。一流紙があたふたと「誤報でした。お詫びして削除します。」と書いたことと関係があるともないとも私は断定しない。多分ないかもしれない。しかし、そのあたふたぶりはお粗末と言うか、普通ではない。報道の意図的誘導と、情報のかく乱が裏にあったことだけは強く匂ってくるが・・・。
なぜこんなことになったのか。それは、犯人の山田浩二が福島の現役の除染作業員であったこと、逮捕現場が福島県下であったこと、以外に考えられるだろうか。
なぜそこまでして「フクシマ」を隠すのか?
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〔投稿―4〕にかかわっていて、思いがけず長くなってしまった。「福島異聞」そのー3 の本文は割愛して、次の機会に回すほかはない。皆さん、良いお正月を! 谷口幸紀 敬白
(新年もこのシリーズまだまだ続きます)