競馬のG1ヴィクトリアマイルは素晴らしいレースでした。
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アパパネが優勝=競馬ヴィクトリアマイル(時事通信)
競馬の4歳以上牝馬による第6回ヴィクトリアマイル(GI)は15日、東京競馬場の芝1600メートルに17頭が出走して行われ、単勝2番人気で昨年の3歳牝馬3冠のアパパネが1分31秒9で優勝、賞金9000万円を獲得した。同馬はGI通算5勝目で、蛯名正義騎手、国枝栄調教師ともこのレース初勝利。首差の2着に連覇を狙った単勝1番人気のブエナビスタ、3着には3番人気のレディアルバローザが入り、上位人気の3頭で決着した。アパパネは直線で先に抜け出し、外から追い込んだブエナビスタとのたたき合いを制した。
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春の古馬G1で注目された2強対決は、4歳馬アパパネが勝ちました。下馬評では、昨年の年度代表馬ブエナビスタが圧倒的な人気で、昨年の3歳牝馬三冠のアパパネがどこまで迫れるかに注目して見ていました。スタートからオウケンサクラが大逃げを打ち、速いペースで進んだレースは、最後の直線で、内枠の利があったレディアルバローザがまず抜け出し、それを外側から追ったアパパネ、さらにその後方から追いかけたブエナビスタの叩き合いで、最後の1ハロンではどの馬が勝つか判らない感じでした。しかし、アパパネがまずレディアルバローザを競り落とし、ブエナビスタに攻め込まれながらも何とか凌ぎきって勝利しました。とても素晴らしいレースで久し振りに興奮しました。ブエナビスタは、直線の末脚は現役No1なのですが、いつも位置取りの悪さや追い出しのタイミングの遅れなどで、僅差で負けてしまうケースが多い印象があります。今回も僅差でアパパネに追い付けず、残念な2着となってしまいました。おそらく要因としては、アパパネが蛯名騎手のお手馬として、新馬以来ずっとコンビを組んでいるのに対し、ブエナビスタは負ける度に騎手が次々に変わっていることも影響があるように思います。また、得意とする距離がもう少し長い2000-2400mあたりにあることも1600mが得意なアパパネに対して不利だったかもしれません。ブエナビスタは、末脚の凄さからファンの期待も大きく、それが騎手にプレッシャーを掛けている感じもします。レース展開に左右されやすく、乗るのが難しい馬なのかなと思います。まあ、いろいろ要因は考えられますが、今回は挑戦者としてのアパパネが良かったと考えるべきでしょう。この馬は、ブエナビスタのような豪脚はないけれど、競り負けない長く粘り強い脚を持っています。いつも言われますが、競馬はやってみないと判らないということを実感させてくれたレースでした。また両者の対決を見て見たいと思います。