黄金メソッド。最初のメソッドは「選択」。
●「勝負か」「遊ぶか」「見送るか」レースを選択することが最も大事。
ダラダラと全レースをやるのではなく、勝負・遊び・見送りのカテゴリー分けが重要ということらしい。確かに、顔ぶれやオッズを見てヤル気が起きないレースはある。割り切りが必要ということだ。
●小さな情報を自分でつかみ洞察力で馬券に生かす
ここでは馬場の例を取り上げている。「良馬場」発表でも鵜呑みにせず、荒れ具合を見て、判断することも必要ということだ。
●勝負レースは3レース中、最低1レースの的中が目標
勝負レースは36レース中5レース、24レース中3レースを選択。その中で、5レース中2レース、3レース中1レースの的中を目指そうという。何となくできそうな気もするが、問題は配当だ。勝負して当たっても配当が雀の涙程度では納得できないだろう。一発で収支をプラスにする位の馬券を買う必要がありそうだ。
●楽しむレースを作る。「ケン」も勝負の準備運動
自信の無いレースは見送る。「見送り」は自分の得意技でよくやっている。自信が無くても予想しているので、もし当たった場合、多少悔しい気持ちも残るが、それは「縁が無かった」と考えるべきだろう。遊び馬券を買ってみるのも手だが、遊びと割り切れるかどうかが問題だろう。
●レースの性格から勝負レースを決める
真剣に予想して勝負するつもりだったのに、時間切れで馬券が買えない場合がある。そういう場合は「予想通りにならないでくれ」と思ってしまう。予想通りに来てしまうと、馬券を買えなかった悔しさが残り、予想が外れると買えなくて良かったと安堵する。人間の心理は不思議なものだ。著者のレース選択の考えは以下の通り。
・2,3歳限定戦は基本的に勝負・・・騎手や厩舎の真剣度の高いレースだから。但し、新馬戦は避ける。厩舎やオーナーの意向で真剣度が違う。調整の意味もある。
・下級条件戦は慎重に判断。関係者の思惑が反映されやすい。
・重賞レースは勝負。馬も関係者も本気のレースだから、勝負対象としてもいい。
・勝負レースには、7~8割の資金を割り当てる。
著者は「レース選択の重要性」を説く。勝負レースは、人それぞれなのでこのメソッドが絶対正しいとは言えないが、スランプを感じたらやってみても良さそうだ。