明日の読売マイラーズCは、昨年のPOGで応援していたサングレーザーを買うつもり。
アナはもちろんテイエムイナズマ。復帰戦で難しいと思うけど、頑張って欲しい。
想い入れがある馬を買うのは簡単だが、勝ち馬を予想するのは結構難しい。
もし名探偵シャーロック・ホームズが実在していたら、彼はどう予想するのだろうか。。。
ということで、シャーロックホームズの生みの親コナン・ドイルの伝記を読んでみた。
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「コナン・ドイル伝」
コナンドイルは、シャーロックホームズの作者ということくらいしか知らなかったが、
実は文学以外の分野でも、当時のイギリス社会に多大な影響を与えた偉大な作家だったらしい。
父方の家系は芸術方面に才能を発揮したが、父は酒の影響で精神を病んでおり、
彼自身の生い立ちは不遇だった。家計を助けるために医学を志して、船医になり、
その後小さな町で開業医として生計を立てながら、小説を書き続ける。
そのような状況で、出身大学の教授をモデルにして書いたシャーロックホームズの小説が
大衆に受けて、ベストセラー作家となる。彼は推理小説だけでなく、18世紀の歴史ものや
戦争ノンフィクション、舞台の脚本、空想科学小説等を書く。
その後、徐々に政治に関心を抱き、議員に立候補したりするが失敗に終わる。
第一次大戦で多くの身内を失い、以前から関心があった心霊現象に興味を抱き、
心霊主義の布教に関わるようになる。コナンドイルの人生は、小説家としての成功の後、
心霊主義への傾倒で大きく変わる。有名人としての発言で社会に大きな影響を与えながらも、
一方で心霊主義に凝る胡散臭い人物として見られていたようだ。
また一途で大らかな性格であったようだが、反面、他人を信頼し過ぎたり、
信じ込み易い性格のために失敗も多かった。スポーツ(時にクリケット)を好み、
ボーア戦争に医師として同行したり、精神的にも体格も図太くて、ホームズのような
繊細な人物とは全く違うタイプだったようだ。
この本では、コナンドイルの波乱万丈の人生を紹介していてとても面白かった。
彼の人生は全く知らなかったので、次にどんな展開が待っているのか、
シャーロックホームズの小説を読むように推理しながら読めた。
彼は作家には「経験と観察力が必要」というが、これは現代の作家にも必要な資質では
ないかと思う。
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経験と観察力が必要、、これは、作家に限らず競馬でも同じことが言えそうです。